オンライン面接(web面接)でカンペ

転職のオンライン面接(web面接)でカンペを使いたいけれど、バレたら選考に影響するのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。カンペはダメではありませんが、バレると印象がよくない場合もあります。

この記事では、カンペのメリット・デメリットとオンライン(web面接)でバレずに使うコツを解説します。カンペのデメリットも理解したうえで、カンペを使うか判断しましょう。

オンライン面接(web面接)のカンペはダメではないが注意が必要

オンライン面接カンペ

オンライン面接(web面接)では、カンペを使ってはいけないという決まりはありません。

ただし、面接官のなかには、カンペを使ってもかまわない人と使わない方が望ましいと考える人がいます。面接官は、面接中の応募者の様子をよく観察しているため、隠していてもカンペを使っていることに気づく可能性があります。カンペは望ましくないと考える面接官にバレると、良くない印象を与えるかもしれません。

カンペを使いたい場合は、リスクを理解したうえで、注意しながら使う必要があります。

オンラン面接(web面接)でカンペを使うメリット

オンライン面接カンペメリット

オンライン面接(web面接)でのカンペには、次のようなメリットもあります。

  • 安心して面接に臨める
  • 話し忘れを防げる
  • 要点を整理できる

項目ごとに詳しく見ていきましょう。

安心して面接に臨める

面接では、事前準備として、志望動機や入社してやりたいこと、企業への質問など、アピールしたいことや質問への回答などを覚える必要があります。しかし、本番で緊張すると覚えたことを忘れてしまうかもしれません。

カンペがあれば、覚えたことを忘れてしまっても大丈夫という安心感があり、落ち着いて面接に臨めます。緊張しても焦らずに受け答えができれば、面接官に好印象を与えることも可能です。

話し忘れを防げる

面接では、事前に想定したとおりに会話が進むとは限りません。話したいことを準備して臨んでも、いざ話し始めると想定外の流れで会話が進み、準備した内容を忘れてしまうこともあります。面接が終わってから会話の内容を思い返して、「あれを話せばよかった」「これをアピールしたかったのに」と後悔することも少なくありません。

カンペがあれば、面接の途中でカンペを見て、話してない内容がないか確認できます。例えば、面接の終盤に「他に質問や話しておきたいことはありませんか?」と面接官から尋ねられれば、話し忘れたことがあっても話すこともできます。

話し忘れを防ぐのも、カンペの有効な活用法です。

要点を整理できる

面接で話す内容は、志望動機や転職理由、自分の強み、入社してやりたいこと、志望先の企業を選んだ理由など多岐にわたります。面接では、それらを限られた時間内で伝えなければなりません。

そのため、要点を押さえて簡潔にわかりやすく話すことが重要です。事前にカンペを準備することで、話したいことの要点をまとめられ、頭のなかを整理できます。面接官にわかりやすく伝えるのにカンペが役立つでしょう。

オンラン面接(web面接)でカンペを使うデメリット

オンライン面接カンペデメリット

オンライン面接(web面接)でカンペを使うのにはデメリットもあります。主なデメリットは以下のとおりです。

  • 話し方が不自然になる
  • 熱意が伝わりにくい
  • 想定外の質問に慌てる

以下にひとつずつ詳しく解説します。

話し方が不自然になる

事前準備で話す内容を覚えていても、目の前にカンペがあるとつい読んでしまいがちです。結果として、棒読みになったり、文章が滑らか過ぎたりして、話し方が不自然になってしまいます。

面接では自分の言葉で自然に話すことで、面接官に良い印象を与えられます。不自然な話し方になることは避けましょう。

熱意が伝わりにくい

会話では、自分で考えて話すことによって、気持ちも自然と伝わります。カンペに書いてる文章を読むだけでは、用意した文章を読み上げているだけだと誤解され「この会社で働きたい」という熱意ややる気が伝わりにくくなります。

採用されるためには、面接で熱意ややる気をアピールすることが重要なポイントです。自分の気持ちを強く訴えたいときは、カンペを使用しないほうが伝わりやすいといえます。

想定外の質問に慌てる

目の前にカンペがあると、ついカンペに頼ってしまいます。カンペは安心感につながりますが、頼りすぎるのは注意が必要です。

例えば、カンペに書かれていないことを質問されると、慌てて答えに詰まったり話が急に止まったりしてしまう可能性があります。「準備ができていない」「自分の意見がない」という印象を与えてしまい、面接官を納得させられないでしょう。

想定外の質問をされても、自分で考えて回答できるようにしておくことが重要です。

オンラン面接(web面接)でカンペをバレずに使うコツ

オンライン面接カンペ例

前述のように、面接官のなかにはオンライン面接(web面接)でカンペを使うことに消極的な人もいます。どうしてもカンペを使いたい場合は、面接官にバレないように使う必要があります。

面接官にカンペがバレないようにするには、以下のようなコツを押さえておきましょう。

  • 要点を箇条書きにする
  • カメラの近くに貼る
  • 大きな文字で書く
  • カンペを見る時間は短くする
  • カンペより面接官との会話を大切にする

順番に詳しく解説します。

要点を箇条書きにする

カンペには、話したいことの要点を箇条書きで記載しましょう。文章で書くのはおすすめしません。

文章で書くと、書いてある文章を棒読みしてしまう可能性があります。前述のように文章をそのまま読むのは面接官に良い印象を与えません。

要点やキーワードだけを箇条書きにし、話すときは自分の言葉で文章にしながら話すのが、カンペを上手に使うコツです。

カメラの近くに貼る

カンペはカメラの近くに貼ることをおすすめします。

カンペがバレる原因のひとつは目線です。目線がカメラとカンペを行ったり来たりすると、面接官が不自然に感じます。

目線がカメラから外れないように、カメラのそばにカンペを貼ると、面接官のほうを見ているようにみえます。面接官に不自然な印象を与えずに、カンペを見る工夫をしましょう。

大きな文字で書く

カンペの文字が小さかったり薄かったりして読みにくいと、一生懸命カンペの字を読もうとしてしまいます。目がカンペをじっと見つめてしまったり、話が止まってしまったりして、カンペがあると面接官にバレてしまうでしょう。

読みにくくて目が不自然な動きをしないように、ぱっとひと目で見てわかるようにするのがコツです。濃いめのペンを使い、大きな文字で書きましょう。

カンペを見る時間は短くする

カンペを見る目線で、面接官にバレるケースは多いです。目線がチラチラと定まらなかったり、カメラとは違う方向を見ていると、面接官は「カンペがあるのかな」と疑います。

カンペを見る時間はできる限り短くして、何回も見るのも避けましょう。カンペではなく、面接官の顔をしっかり見て話すことが重要です。面接官の顔を見ることで、伝えたいことを面接官の心に訴えることができます。

カンペより面接官との会話を大切にする

面接では、話す内容やスムーズさだけでなく、面接官との会話に臨む姿勢も大切です。面接官とコミュニケーションをとり、話したいことを伝えようという姿勢を見せることで、面接官に誠実な印象を残せます。たとえ少しくらいつまってしまっても、コミュニケーションをとろうとする姿勢があれば面接官に言いたいことは伝わるでしょう。

面接というと話す内容にこだわりがちですが、面接官が見ているのは内容だけではありません。カンペに頼るのではなく、面接官との会話の時間を楽しむくらいの気持ちでコミュニケーションをとってみるのもおすすめです。

カンペで正しく答えるより人となりを伝えることが大切

オンライン面接注意点

面接で、緊張して話す内容を忘れてしまうのではないか、焦って話せないのではないかと不安になることもあるでしょう。オンライン(web面接)を受ける際に、カンペがあれば安心して面接に集中できるため、落ち着いて面接に臨めます。

しかし、オンライン面接(web面接)でカンペを使うのを好まない面接官もいます。また、カンペを見ることで話し方が不自然になったり自分の言葉で話せなかったりして、印象が悪くなる可能性もあるため、注意しなければなりません。

オンライン面接(web面接)では、話す内容だけでなく、面接に臨む姿勢や入社したいという熱意をしっかり伝えることが重要です。カンペを使用して正しく答えるより、自分の人となりを伝えることで、面接官にこの人と一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう。