転職の際、応募した企業から連絡がこないと不安になりますよね。どうしても働きたい企業であれば早く結果を知りたいと思いますし、今後の転職活動のモチベーションにも影響を及ぼす可能性もあります。
そこで今回は、転職の際応募した企業から連絡がこない場合どうすればよいのかについて解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
転職の応募後に連絡がこないから不採用とはかぎらない
応募後の返信速度と採用結果との間には、直接の関連性はありません。応募内容を受け取ったあとに即座に不採用と決定される場合もありますし、選考プロセスが進行中であるために連絡が遅くなることもあります。
近年ではビジネスの規範から、まったくの無連絡での不採用は減少傾向にあるのです。「連絡は採用の場合のみです」といわれない限り連絡はあるはずです。
応募しても連絡が遅れる理由6つ
応募に対する折返しの連絡が遅れてしまうのには理由があります。以下は選考結果の通知に遅れが生じる主な要因です。ひとつひとつみていきましょう。
1.応募者が多く選考に時間がかかっている
応募者が多くなると、必然的に選考の時間がかかってしまいます。大人数を採用する求人が出たり、人気企業が中途採用の求人を出したりした場合、応募者も殺到する可能性が高いです。
合否が出るまでに複数の部署をとおしたり、採用に関する会議など複数回おこなわれたりする企業の場合、さらに時間がかかります。応募した企業の採用人数や人気度を確認し、応募者が多そうな場合は選考に時間がかかっていると考えるようにしましょう。
2.担当者が多忙で選考が進んでいない
なかなか連絡がこない原因として、人事担当者が多忙の場合があります。採用業務はほかの業務と兼任される場合があるため、書類審査や面接の日程調整に対応するのに時間がかかるのです。人事担当者が複数の業務を兼任している場合、採用プロセスの優先順位が低くなり連絡が遅れることがあります。
3.繁盛期や大型連休を挟んでいる
書類選考は企業の営業日に実施されることが多いです。年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などを挟んだ場合、選考もストップするため合否の通知が遅れる可能性があります。
業界や企業によって繁盛期があるため、忙しい時期と書類選考が重なってしまった場合も、連絡が遅れると考えておいた方がよいでしょう。
4.連絡手段のトラブルが発生している
企業側が合否通知を出していても、連絡手段のトラブルが発生しており、連絡がこないと思い込んでいる場合があります。例えば以下のとおりです。
- 合否通知が迷惑メールフォルダに入っている
- 留守番電話に入っていて気づかない
- 配送業者のトラブルが発生している
- どちらかのメールシステムに異常が発生している
留守電に気がつかなかったり迷惑メールに紛れてしまったりする場合、応募者側に問題があったと認識される可能性が高いです。連絡の期日が過ぎても結果が到着しない場合、自身の迷惑メールフォルダや留守電を確認しましょう。
5.選考が難航している
選考が難航していることも考えておきましょう。企業側は応募者の中から最適な人材を選定するため、さまざまな観点から評価をおこないます。その場合、選考プロセスにおいて採用側の意見が一致しなかったり、求めていた人材が集まらなかったりすることがあるのです。
応募者を一定の評価基準に従って審査する二次選考や最終面接時に、選考が難航することがあります。
6.不採用になっている
募集要項に「不採用時は連絡しない」という旨が記載されていないか確認しましょう。また応募者が多い場合、企業は採用者に対して先に合格通知をおこなうことがあります。そのあとにまとめて不採用通知を出すので、連絡が遅くなってしまうのです。
私も転職活動時に「応募すれば必ず面接をおこなう」という飲料水の自動販売機補充の求人に応募したことがありました。必ず面接をおこなうという旨だったため待っていたのですが、一向に連絡がありませんでした。
問い合わせると「採用方法が変わり書類選考で通過した方だけ面接をおこなう形に変更になりました」という答えでした。いきなり採用方法が変わるケースもありますし、不採用時は連絡をしないこともあります。急に募集要項が変わる場合もあるので、連絡が遅いと思ったら問い合わせをおこないましょう。
転職の応募後に連絡がこない場合、何日後に問い合わせる?
応募後は通常、採用試験の案内や採用合否に関する連絡が届きますが、連絡のスピードには会社ごとに異なる事情が影響します。そのため「◯日以内に返信がある」とは一概にいえません。
実際の応募手続きでは「2~3日以内にご連絡差し上げます」と具体的な日数が明記されている場合もあれば「ご連絡までしばらくお待ちください」と漠然とした表現で書かれている場合もあります。
具体的な日数が提示されている場合、その日数に3日ほど待っても連絡がなければ、問い合わせても問題ありません。注意書きがなく2週間以上連絡がない場合には、メールなどが正しく送受信できていないなど何らかの問題が発生している可能性があるため、問い合わせをした方がよいでしょう。
焦って期間を開けずに連絡をすると、応募した企業からの印象が悪くなる可能性があるため、慎重な行動が重要です。
問い合わせる前に確認すべきこと4つ
応募先から連絡がこない場合は問い合わせをした方がよいですが、その前に確認すべきことがあります。こちらの確認ミスや勘違いが、連絡がこない理由になっている可能性があるからです。応募先の企業に問い合わせをする前に、以下を確認しましょう。
- もう一度求人情報を確認する:求人情報には、連絡が遅れる可能性や合格者のみに返信するといった特記事項が含まれていることがあるため、これらを再確認しましょう。
- 応募が完了しているか確認する:応募が正常に受け付けられたかを確認するため、応募後にお礼メールや確認メールが届いているかどうかチェックしましょう。
- 連絡先情報が正しいか確認する:応募時に提供した連絡先情報に誤りがないかを確認しましょう。メールアドレスの記載ミスや電話番号の記入ミスが原因の場合があるからです。
- メールの受信設定を確認する:メールの受信設定や迷惑メールフォルダーをチェックし、応募先からのメールが受信拒否されていないかを確認します。
以上に問題がなければ、問い合わせをおこないます。問い合わせ方法はメールや電話を使用しますが、突然電話で問い合わせると相手のタイミングが合わない場合があります。まずは求人情報の掲載ページに記載されているメールアドレスを使用し、問い合わせをおこないましょう。
問い合わせメールの例文
以下は問い合わせメールの例文です。
件名: ◯月◯日の面接結果についてお問い合わせ
△△株式会社
採用担当者の皆様
お世話になっております。私は◯月◯日に面接を受けた「△△」と申します。その際、お忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接時には、通知について1週間ほどでご連絡いただける予定と伺っておりましたが、現在の進捗状況についてお伺いしたく存じます。
お忙しい中、このようなお問い合わせを差し上げることをお詫び申し上げますが、通知の目安やタイミングについてご教示いただければ幸いです。
お手数をおかけいたしますが、何卒、ご確認のほどをお願い申し上げます。
自分の名前
問い合わせメールを送る際のポイントは、内容が迅速に理解できるようにわかりやすい件名を付け、氏名・連絡先・応募した日付などの情報を明確に記載することです。
先方の確認ミスに関する問い合わせでも、急かす必要はありません。確認のためのメールであることを意識し、言葉選びに慎重さをもつことが大切です。
些細な文脈や正確な敬語を使用し、先方への感謝の気持ちを表す一言などを添えると、印象は大きく変わります。コミュニケーションを円滑におこない、相手に対する敬意を忘れないようにしましょう。
まとめ
書類選考や面接後の連絡がこない場合、不採用になったと決めつけるのは早いです。何らかの原因で連絡ミスがあったり、結果を連絡するタイミングではなかったりするケースもあります。
結果がわからないと不安になりますが、対処法を知っていれば気持ちが楽になるのではないでしょうか。結果が出ている可能性が高いのに連絡がない場合は、まずはメールで問い合わせをおこなってみましょう。