食べるが応援になる！『この街のみらい』運営の子ども食堂に行ってみた！

豊橋市八町通り、豊橋市公会堂の隣に子ども食堂がオープンしました。市内で開催されているいくつかの子ども食堂と違い、『この街のみらい』運営の子ども食堂は企業が運営しています。

子ども食堂を企業が運営すると何が違うのか？3月のオープン時の様子や食堂を運営する5人のおじさんについてと併せて紹介していきます。

『この街のみらい』運営の子ども食堂に行ってみた

子ども食堂は月1回『喫茶れもん』のスペースを借りて開催されます。『喫茶れもん』は豊橋公園から徒歩1分、豊橋市公会堂の道を挟んで向かい側にあります。

店頭で看板を持って声かけを行っていたのは運営者の一人である花井さん。「接客は素人で…。」と話されていましたが、親しみを感じる呼びかけにみな立ち止まって耳を傾けていました。

お店についたのは12時過ぎ。店内はとても賑わっていました。席が空くのを待って店内へ入ります。

子ども食堂のメニューは甘口カレー。食堂をはじめた5人のおじさんたちの愛情がつまった力作です。

参加費は子どもは無料、高校生以上は一人300円。お客さんから頂いた参加費は子ども食堂の運営に使われます。

カレーはボリュームたっぷりで具だくさん。子どもたちはあっという間に完食していました。具材などは協賛者からの支援でまかなわれています。

活動に賛同した市内のお店の商品も置いてあり、この売上の一部も食堂の運営費となります。

広々とした開放的な店内にはのんびりした雰囲気が漂っています。おじさんたちが優しく声かけしてくれてみんなにっこり。

企業が運営する子ども食堂はここが違う

家庭の事情により栄養のある食事がとれない子どもの支援と、地域の人々が集う“居場所”としての役割を主に担っている『子ども食堂』。

豊橋市内には10件以上の子ども食堂があります。
(https://mi.temirin.jp/papamama/contents/load/code/kodomoshokudou)

そのほとんどが福祉施設や保育園の運営ですが、『この街のみらい』の子ども食堂は企業の運営。企業運営の子ども食堂は豊橋ではここが初めてなんです。

『子ども食堂』と呼ばれていますが、子どもや保護者でなければ利用できないという訳ではありません。また、貧困の差に関わらず誰でも利用できるものです。けれど普段その施設を利用していない方にはちょっと入りにくいなと感じる場合もあるかと思います。

企業が子ども食堂を運営するメリットは、“カフェなどの誰もが自由に出入りできるスペースで開催することで来店のハードルをグッと下げられる”という点です。

「困っている人だけではなく、誰でも来られるような場所にしたい。誰でも気軽に来てもらえる場所になれば、困ってる人も他人の目を気にせず飲食の提供を受けることができるようになるはず。」

そういう想いでこの子ども食堂はスタートしたとのこと。

わたしは一人でも多くの困っている人に食事が行き渡るように、食べに行くのは避けるべきなのかなと考えていました。貧困で困っている人を応援したいと思うのならばむしろ逆で、気軽に利用すべきなんですね。

また、子ども食堂は子ども一人でも来店できます。普段一人でご飯を食べている子が地域の人たちの目が届く場所でご飯を食べられるというのは、安心感と食事の楽しさを知るきっかけに繋がることでしょう。

はじめたのは5人のおじさん

食堂をオープンさせたのは様々な業種の経営者のおじさん5人。

写真左から、
理事・小池さん(企業コンサルタント　合同会社週休三日)
理事・山後さん(広告広報戦略コンサルタント)
代表理事・白井さん(包装資材　株式会社 紫仙堂)
花井さん(広告代理店　合同会社ずっとこの街)
この4名と当日不在の理事・原さん(IT機器販売)です。

子どもたちを見守る暖かい眼差しが印象的なイケオジ集団です。笑

子ども食堂はこの街をより良くしていきたいという想いで設立された一般社団法人『この街のみらい』の活動の一環としてスタートしました。『この街のみらい』では子ども食堂以外にも、フードバンク事業、学生服等リユース事業といった活動もされているんだそうです。

多方面からの協力・連携のもと運営がスタートした『この街のみらい』の子ども食堂。

大人から子どもまでいろんな世代の人が集う憩いの場になるように、そして支援を必要としている子どもに想いが届くように。

食べることで、この活動を応援していきましょう！

次回は4月24日(土)の開催。この日は『ビジェさんのカレー屋』のスパイシーなカレーが食べられます。子どもでも食べやすい味付けしてくださるそうですよ。

『この街のみらい』の子ども食堂

※予約優先
※予約はLINEかFAXで受け付け

FAX

喫茶れもん