ヨシダ交通_モービルアイ

皆さん、安全運転を心がけていますか?

自分で運転する際はもちろんですが、大切なお客さまを乗せるタクシー会社であれば、なおのこと。

今回は、お客さまにも従業員にもやさしいタクシー会社、ヨシダ交通株式会社の取り組みについてご紹介します。

女性経営者がこだわる!ヨシダ交通の「やさしさ」

ヨシダ交通株式会社の山本社長はタクシー業界では珍しい女性社長。

「社長」と聞くと、厳しそうな方を想像しがちですよね。山本社長は、インタビュー時の表情からも伝わるように、穏やかな話し方と笑顔が素敵な、とってもやさしい女性社長なんです。

やさしさあふれる山本社長にヨシダ交通とはどんな会社か、伺いました!

ヨシダ交通_山本社長

ヨシダ交通株式会社 代表取締役 山本洋子さん

―――お客さまにやさしい会社を目指すために心掛けていることは。

お客さまへのまごころです。私自身がひざを痛めていることもあり、特に身体の不自由なお客さまへの積極的なドア開閉サービスや平坦な道を選んで走行するなど、お客さまへの気配りを第一に考えています。お客さまにやさしい運転を心がけ、もう一度ヨシダ交通のタクシーに乗りたいと思っていただけるような接客を徹底するよう教育しています。
また、ユニバーサルデザインタクシー(※1)を導入し、どんなお客さまにも対応できるように、シミュレーション研修を行っています。
※1 健康な方はもちろんのこと、足腰の弱い高齢者、車いす使用者、ベビーカー利用の親子連れ、妊娠中の方など、誰もが利用しやすい“みんなにやさしい新しいタクシー車両”です。

―――従業員にもやさしい会社を目指すための取り組みは。

ドライバー一人ひとりを見て接しているほか、安全面にしっかり投資をすることで、ドライバーが長く安心して働ける会社を目指しています。

―――会社の雰囲気は

30代から70代まで幅広い年代の方が弊社で働いています。先輩が後輩の面倒をしっかりと見ながらも、分け隔てなく物を言い合える環境です。従業員も45人とアットホームで風通しの良い、従業員の声が通りやすい会社です。

ヨシダ交通

車いすのお客さま対応もとてもスムーズ!

目的地に到着したら終わり、ではなく身体の不自由な方にはドア開閉のサポートをするなどお客さまへの気配りを徹底しているヨシダ交通。‟一度入社したら定年まで長く働ける”ように従業員の不安解消や安全面にも全力で取り組んでいる様子が印象的でした。
そんなヨシダ交通が、お客さまにも従業員にもやさしい企業であるための取り組みのひとつが、7年前から導入している衝突防止補助システム「モービルアイ」です。

運転行動を“見える化” モービルアイとは?

モービルアイは車載カメラがとらえた画像認識によって衝突防止をサポートする先進運転支援システム。運転中に障害物や歩行者などを感知して警告する機能はもちろん、記録されたデータを元に安全運転スコアを算出し、運転スキルの改善へ生かすこともできます。

モービルアイの導入を決めた経緯や導入後の効果について、ヨシダ交通株式会社の堀田さんに伺いました。

ヨシダ交通_堀田常務取締役

ヨシダ交通株式会社 常務取締役 堀田景友さん

安全運転へのこだわり!モービルアイ導入による従業員への「やさしさ」

ーーーモービルアイ導入の決め手は。

ドライバーの安全意識をあげるために、ハード面の対策として導入しました。ドライバーは高齢者が多く、自己流の運転では交通安全意識の向上や運転技術の教育が難しいところがあります。
モービルアイは加減速や方向指示の適切なタイミング、車間距離などをリアルタイムに注意してくれるのが特徴です。ドライバーごとのデータを集計し、基準点に達しない場合は研修を行うようにしています。

ヨシダ交通_モビールアイ

全車両にモービルアイを導入しています!

ーーーモービルアイ導入の成果は。

モービルアイの運転データを元にした、安全運転の採点結果では、ヨシダ交通のドライバーの平均点が改善されていることがはっきりとわかり、成果は一目瞭然です。
図1、安全運転採点結果平均点の推移

ヨシダ交通_グラフ

また、採点結果はドライバーごとに社内での順位や平均点とどれくらいの差があるかも示されます。痛いところを突かれることもありますが、良いところも悪いところも参考になり、それもまた安全運転の習慣づくりの一役を担っています。
結果として、2016年秋の導入時から約3年の運用で交通事故数は85%減少(初年度比)、追突事故ゼロを達成しました。

ヨシダ交通_ヨシダ交通1

乗車しているお客さまにとって安全であることはもちろん、高齢ドライバーの運転技術のレベルを下げることなく、安心して働ける環境をつくりたい…そんな従業員を思いやるヨシダ交通の温かさを感じました。
それでは、実際にモービルアイ搭載車に乗車するドライバーの方はどう思っているのでしょう? 率直な感想を伺いました!

ドライバーの方々に聞く!モービルアイって本当のところ…?

① 事故数減少を実感!

ドライバーの皆さんが声をそろえて話すのが「危険になる “前” にアラームが鳴る」という点。ドライブレコーダーや自動ブレーキは、まさに今が危険という時に作動しますが、モービルアイは車間距離や白線のはみ出しなど危険が迫る手前で作動して安全運転をサポートしてくれるそうです。

② 安全でやさしい運転のクセがつく

発進時のスピードや急ブレーキに気を付けるなど、常に「アラームが鳴らないように」意識して運転することで、必然的にお客さまにとって気持ちの良い運転につながるとのことでした。

最初こそアラームが鳴らないように運転をしていたものが、徐々に安全でやさしい運転がクセになり、日に日に自然と無理なく安全運転ができるようになったそうです。

③ お客さまの安心感にも

ほとんどのお客さまはモービルアイが付いていても気にならない様子ですが、アラームが鳴った際に質問される場合もあるそう。モービルアイについて説明すると皆さん納得し、危険を未然に防いでいる仕組みがあることで安心してくれるということです。

ヨシダ交通_モビールアイ

モービルアイが歩行者を感知すると警告してくれます!

正直なところ、モービルアイの導入当初は「気が散るなぁ」と感じるドライバーもいたそう。しかし使い始めると効果を実感。「同業他社にも勧めたい!」とおっしゃる方もいたほど。

今回モービルアイの導入について、異業種から転職してきた新人ドライバーからベテランドライバーまで幅広くお話を伺いましたが、どの方々にもポジティブに受け入れられていることがわかりました。

中には、モービルアイを導入してからプライベートでも「家族の運転が気になって思わず口を出してしまうようになった」という方もいて、その姿はもはや人間モービルアイ!

「警報が鳴ったら気をつけよう」ではなく、「鳴らないように運転するのがあたりまえの日常になる」ことが日々の安全運転を実現するポイントなんですね。

インタビューを通じて

日本の高齢者は2025年には人口の約30%を占めると予測されており、高齢者のタクシー需要増はもちろん、ドライバーの高齢化も年々進んでいます。

そんな高齢化が進む時代に合わせて取り組むヨシダ交通は、まごころのこもった接客と、モービルアイという最新技術を活用した安全配慮との相乗効果で、乗る人も乗せる人も安心できる空気を一丸となって実現できる会社なのだと実感できたインタビューでした。

ヨシダ交通では、現在運転士を募集しています。
7月29日(金)には、豊橋市内でバス・タクシー運転士として働きたい方をサポートする豊橋市主催の『バス・タクシー運転士確保支援事業』の説明会が開かれますので、運転士に興味がある、もっと知りたい、という方は是非ご参加ください。

運転士確保支援事業の説明会