4月29日から5月1日の3日間、豊橋唯一のスケートリンク、アクアリーナ豊橋で「第6回豊橋カップ小学生アイスホッケー大会」が開催されていたことは、ご存知でしょうか?
豊橋で繰り広げられた小学生たちの熱い戦いや友情、そして子供たちの未来に期待する当大会について紹介したい。
 

アイスホッケー

今年は、市制110周年も兼ねて配布されたパンフレットがこちら。
 
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日本ではあまり馴染みのないアイスホッケーだが、アクアリーナを拠点とする豊橋ジュニアや豊橋カイザーの所属する東海選抜チームなどを含め、全国から9チームの小学生が集結した。
アイスホッケーとは、氷の上で黒い球(パック)をキーパーを含め6人の選手で相手のゴールへいれる「氷上の格闘技」とも呼ばれるスポーツだ。
会場にて初心者でも楽しめるようにと、豊橋市教育部スポーツ課作成の詳しい細かいルール用紙が配られていたので載せておきます。
 
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大会への想い

大会役員である原田さんに、豊橋カップについてお話を聞いた。
 

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原田郁郎さん
豊橋カップ実行委員会役員
公益財団法人日本アイスホッケー連盟評議員

 

豊橋カップはどのような大会なのですか

「この大会は、全国から9チームの小学生団体が参加するアイスホッケー大会です。
”とどけよう スポーツの力を東北へ!”がスローガンとして掲げられています。
豊橋で近畿・北信越・関西の子ども達を集めた大会が出来ればという思いから、豊橋市と協力して第一回豊橋カップを開催したのが始まりです。
翌年、初回の成功を踏まえ第二回大会は規模を大きくして、開催しようと準備していた矢先、東北の震災が起きてしまいました。

この震災をきっかけに大会に関する見方が変わってきましたね。

一つは、アイスホッケーを通じて少しでも東北にパワーを与えられればと思ったことです。そこで、東北のチームを招待し、大会にかかる費用は助成金や協賛にて賄うようにしました。
もう一つは、この大会では、決してナンバーワンを決めるだけのものではなく、アイスホッケーというツールを使って”輪”を広げる意味合いを持たせたことです。
特に二つ目については、選手主体の交流会や、講習会などのコンテンツを取り入れ、同じアイスホッケーを行う大きなチームとして”輪”を作れるように意識して準備してきました。

この大会が子供たちに夢を与えるきっかけとなればという想いで、第六回目を迎えました。」
 
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選手たちは毎年楽しみでしょうね。

「そうですね。
豊橋の子供達はもちろん、他の地域の選手たちもとても楽しんでくれているようです。
大会終了後のプロ選手による講習会も大好評で、口コミが広がり参加希望チームも年々増えてきています。」
 
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今後は豊橋のアイスホッケー界をどのようにしていきたいですか?

「個々の技術力や強いチームを育成するだけでなく、チーム数を増やし、豊橋にアイスホッケーを広げていきたいです。
この大会も、観戦に来てくれた選手の友人がアイスホッケーに興味を持つきっかけになればいいですね。」

大会様子

開会式では、原田さんより大会挨拶と先日起こった熊本地震に被災者に向け1分間の黙とうが捧げられ、佐原豊橋市長からは豊橋が生まれて110歳になりましたとの説明と精一杯頑張ってくださいとの激励が送られた。
 
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その後、第一戦目は佐原市長の、フェイスオフ(パック投入)にて試合が開始。
 
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「氷上の格闘技」と呼ばれるくらいなので、小学生と言えどかなり激しい試合が展開された。
 
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大会の横では選手も声をかけながら、熊本地震への義援金募集を実施。
30日には夕方からは、ロワジールホテル豊橋にて交流会が行われ、参加各チームの紹介やフリーブレイズ(アジアリーグに所属するアイスホッケーチーム)の選手から子どもたちへのメッセージが送られた。

またフリーブレイズの選手から、氷上で直にシュートやパスを学ぶ貴重な経験ができ、小学生の選手たちは少し緊張しながらも大満足そうだった。
 
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こうして、保護者の方々のお手伝いの元、大会は順調に進み3日間の大会日程は無事終了。
 
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【大会結果】
優勝:フリーブレイズJr
準優勝:東海選抜
第3位:中四国選抜
第4位:新横浜ジュニア
第5位:豊橋ジュニア
第6位:富山イーグルス
第7位:西宮クラブ
第8位:滋賀ジュニア
第9位:柏原オークス
 

大会を終えて

各チームの選手達はたくさんの経験と思いを胸にそれぞれの地元へ帰って行った。

まだまだ、日本でアイスホッケーは競技人口も少なく、マイナーなスポーツだ。
だからこそ、今回出会った選手同士が、またどこかで出会うチャンスは多分にある。
そんな、見えない「輪」を作り、子供たちに夢を与えて楽しめる環境が、ここ豊橋のスケートリンクでひっそりと行われていた。

この大会は今後も続けていく意向なので、もしお時間がある方は、気軽にスケートリンクへ観戦しに行ってみたらいかがだろうか。
予想以上に、観ているだけで白熱するスポーツだ。
 
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