東三河では1年を通じて様々なお祭りが開催されています。
東三河のお祭りと言われて真っ先に連想するもの・・・それはやっぱり“手筒花火”ですね!
何故、手筒花火がこれほど三河で有名なのか?
まずは、手筒花火についてご紹介していきます!
手筒花火とは?
手筒花火とは、直径10cm、長さ約80cmの節を抜いた孟宗竹に縄を巻き締め、硝石や硫黄に木炭を混ぜた黒色火薬に鉄粉を加えた火薬を噴出する、東三河地域独自の花火です。
この手筒花火は、揚げ手が自ら竹の切り出しから火薬の仕込み、詰め込みまでのすべて行うことが伝統になっています。
揚げ手が筒を脇の横に両手でしっかりと抱えるように持ち、巨大な火柱を噴出させ、落ちてくる火の粉をあびながら、最後に「ハネ」と呼ばれる炎が大音響とともに足元に吹き出し、揚げ手を炎でつつみ込む姿が特徴です。
豊橋市内を歩いているときに、まわりをよ~く観察していると、揚げ終わった手筒がかざってあることもしばしば。
目を凝らして探してみるのも楽しいですよ。
手筒花火を揚げる理由とその歴史
手筒花火は豊橋市内の数多くの祭礼で揚げられています。
手筒花火は、“五穀豊穣、無病息災、家運隆盛、武運長久”を祈る奉納行事として行われています。
手筒花火の原型は、情報の伝達手段である「狼煙(のろし)」と言われています。
豊橋の花火の歴史は、全国的にもかなり古い歴史を持ちます。
豊橋市内にある吉田神社の古文書に「吉田天王社の祭礼煙火に始まる」「永禄3年(1560年)、当時の吉田城城代により花火が始まった」とあり、祭礼で花火が揚げられたことが記録されています。
なかでも手筒花火は、吉田神社が発祥の地と言われ、境内には「伝承三河伝統手筒花火発祥之地」記念碑が建てられています。
2023年の手筒花火っていつやってるの?!
夏の東三河では、夜になると突然ドーンッ!!という音が響き渡ります!
この、ドーンッ!!という音は手筒の「ハネ」の音なんです!
「あれ、今日もどっかお祭りだっけ?」と思っても、どこで開催されているかわからないなんてこともしばしば。
見たくても場所がわからないという方のために、今回は手筒花火が行われるお祭りと、開催時期の目安をご紹介します。
2023年7月に手筒花火が見られるお祭り
- 「赤澤神社祭礼」 東赤沢児童遊園
- 「東頭神社祭礼」 東頭神社
- 「吉田神社例祭(祇園祭)」 吉田神社
- 「豊川進雄神社例大祭」 豊川進雄神社
- 「秋津神社祭礼(北区)」 三谷小学校
2023年8月に手筒花火が見られるお祭り
- 「幸校区夏まつり」 幸小学校
- 「豊川手筒まつり」 豊川運動公園
2023年9月に手筒花火が見られるお祭り
- 「田原祭り」 はなのき広場
- 「炎の祭典」 豊橋球場
2023年10月に手筒花火が見られるお祭り
- 「原神明社祭礼」 原神明社
- 「大清水神社 秋季祭礼」 大清水小学校
- 「諏訪神社大祭」 諏訪神社
- 「大山津美神社例大祭」 大山津美神社
- 「老津神社祭礼」 老津神社
- 「岩田八幡宮・琴平神社 秋季大祭」 岩田八幡宮
- 「小池神社祭礼」 小池神社
- 「岩田八幡宮・琴平神社 秋季大祭」 琴平神社
- 「羽田八幡宮例大祭」 松葉公園
- 「羽田八幡宮例大祭」 羽田八幡宮
- 「船渡町若宮八幡社大祭」 若宮八幡社
- 「橋良神社祭礼」 橋良神社
- 「五郷神社祭礼」 五郷神社
- 「小浜神明社祭礼」 小浜神明社
- 「葦ヶ原神明宮祭礼」 葦ヶ原神明宮
- 「高蘆神明社 秋季大祭」 高蘆神明社
- 「逆戈神社秋の祭礼(浜道町祭礼)」 逆戈神社
- 「上野町・三本木町祭礼」 高師小学校
- 「高師原神社祭礼(曙若松町祭り)」 若松中央公園
- 「平川神明社祭礼」 平川神明社
- 「瓦町神明社祭礼」 瓦町神明社
- 「三ノ輪白山神社祭礼(三ノ輪平成まつり)」 三ノ輪中央公園
- 「大岩神明宮東山地区祭礼」 東山保育園
- 「天伯山神社例大祭」 天伯山神社
- 「椙本八幡社秋季祭礼」 椙本神社
- 「牟呂神富神明社大祭」 牟呂神富神明社
- 「吉川神明社例祭」 吉川神明社・吉川公園
- 「新栄神明社祭礼」 新栄神明社
- 「伊豆栄神社 秋の大祭」 伊豆栄神社
- 「大岩神明宮祭礼」 大岩神明宮
- 「神明社祭礼」 神明社
- 「小鷹野神明社 秋季例祭」 小鷹野公園
- 「東田神明宮例祭」 東田神明宮
- 「東田神明宮例祭」 東田球場
- 「春日神明宮祭礼」 北春日公園
- 「芦原校区花火大会」 芦原小学校
- 「忠興八幡社祭礼」 忠興八幡社
- 「天伯神社祭礼」 天伯神社
- 「天伯神社祭礼(畑ヶ田町祭礼)」 天伯神社
- 「富永神社例大祭」 富永神社
- 「瓦町神明社祭礼」 宮本公園
- 「八柱神社祭礼」 八柱神社
- 「熊野神社例大祭」 飯村公園
- 「烏塚神社祭礼」 烏塚神社
2023年11月に手筒花火が見られるお祭り
- 「炎の祭典〜霜月炎の舞〜」 豊橋球場
※ 放揚時期・場所が年により変わる場合がございます。
※ また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催を見合わせているイベントもあります。
手筒花火が見られるお祭りを、ずらっと上げてみました!すごい数ですね。
特に、10月は羽田八幡宮例大祭や東田神明宮例祭など有名なお祭りが開催されており、非常に多くの場所で手筒花火が揚げられています。
お祭り好きな東三河市民の皆さんにとっては、10月は嬉しい月ですね!!
また、豊橋観光コンベンション協会が、毎年手筒花火開催カレンダーを作成してくれています。
これを見れば、遠方から見に来られる方も、予定が立てやすいですよ。
まとめ
三河で行われる手筒花火といえば豊橋祇園祭や羽田祭リ、炎の祭典が有名ですが、実はこれほどたくさんの地域で手筒花火はあげられています。
しかも、地域によって手筒花火の作り方、奉納の形は様々です。そんな違いを見ることも手筒花火の楽しみ方ですね!
また、1年を通して、一番手筒花火が揚げられる月は10月でした。
夏の暑さも落ち着き、快適に手筒花火を見ることが出来る10月に、手筒花火を見にいらしてくださいね!