こんにちは。ちゃんらいです。
今回は、カフェ・ノードにて行われた、種から皿までというランチイベントに参加したときの様子をお伝えします。
このイベントは『 種から皿まで 』をキーワードとして、農業に携わる人々を囲みながら食事をする会です。
普段聞けないこだわりや独自の工夫を教えていただき、日頃のレシピにアレンジを加えるヒントにしたり、食卓の会話に華を添えるお手伝いができたらいいなという想いで開かれるイベントです。
種から皿まで とは
月1回少人数で行うコース料理のランチ会で、農業に携わる人々とテーブルを囲みながら、創意工夫を凝らした料理を堪能し、1日分の野菜を摂取出来るのが特徴である。
普段聞けない農家の人のこだわりや、栽培する上での工夫や苦労等を伺う。
また、珍しい調理方法が用いられ、野菜の新しい楽しみ方を学ぶことができるため、日頃のレシピにアレンジを加えるヒントが得られる会と言える。
問題意識
豊橋市は国内有数の農業地域であり、美味しい野菜が豊富に生産されている。
しかし、平成25年度の調査結果によると血糖値の高い人が県内ワーストワンで、その原因は生活習慣と言われている。
さらに平成27年度に行われた第2回県政世論調査における都道府県別の平均野菜摂取量ランキングでも愛知県内ワースト1位と、農業地域にも関わらず野菜の消費が少ないという現状を、カフェ・ノードの河合さんは教えてくれた。
そんな現状を少しでも変えるべく企画したのがこの「種から皿まで」というランチ会である。
ダジャレシピ
今回のメニューは上記の通り。
このランチ会の面白さは、様々な食べ方を提案するだけでなく、笑いが随所に散りばめられていて、コースの料理名も会の魅力を引き立てるのである。
「ダジャレシピ」と呼ばれるメニューの名前は、毎回河合さんが遊び心を加えながらつけているのだそうだ。
一見すると何が出てくるかサッパリわからない。
今の時点でわかるのは、野菜の名前が見え隠れする事。
シャレが効いたネーミングをヒントに、これから出てくる料理の完成図を頭に浮かべながら、お皿の到着を待つ。果たして、どんな料理が出てくるのか。
壱の皿
まずは5品が一つのお皿に集う。
・ベジファ!ちょっぴり酸っぱいし~なガドガドサラダ
・夏野菜のトムヤムテリーヌ
・黒オリーブのマッシュポテト
・ハーブソーセージ&レモンのキッシュ
・白衣の天使(ナース) 茄子の粉糖がけ
ベジファ!ちょっぴり酸っぱいし~なガドガドサラダ
ベジファースト。略してベジファ!
野菜を最初に摂取すると、消化吸収に良いと言われており、そんな配慮から、今回の種から皿までのスタートはサラダからはじまる。
このサラダにかけるドレッシングがポイントである。
ちょっぴり酸っぱいし~?
ガドガドってなんだ?
ガドガドサラダというメニューを聞いてもどんなサラダかわからない。
ピーナッツバターと豆板醤。
一風変わった組み合わせで甘辛なピーナッツソースを掛けたインドネシアの料理である。
ガドガドは「ごちゃ混ぜ、寄せ集め」という意味で使われる事があるそうだ。
「そんな料理があったのか!」と関心される場面であった。
黒オリーブのマッシュポテト
フランスパンの上に乗っかり、白と黒の模様が描かれているマッシュポテト。
黒オリーブのほどよい酸味がアクセントとなり、夏らしい味わいとなっていたのが印象的であった。
夏野菜のトムヤムテリーヌ
テリーヌは、中に夏野菜が閉じ込められている。
旬の夏野菜をゼリーで寄せた、暑い夏に涼しげな印象をもたらしてくれる一品である。
ハーブソーセージ&レモンのキッシュ
夏らしさを演出するため、キッシュにはレモンが添えられている。レモンの酸味とハーブソーセージの爽やかな風味が嬉しい一品であった。
白衣の天使(ナース) 茄子の粉糖がけ
壱の皿の中で、一番に気になったのが、コチラの料理。
ナースは一体どんな料理で、どんな野菜が使われているのだろうか?
「ナス」と答えるのは簡単だが、ナスの味付けに着目してもらいたい。
小さめのナスを、シロップで甘く煮た後、乾燥させて作ったのがこちらの料理である。
ドライフルーツのようにしっとりとした食感と優しい甘さが、ナスに対して元からもつイメージを大きく覆す程であった。
弐の皿
弐の皿は、「休肝日のポタージュスープ」が出てきた。
野菜がふんだんに使われたポタージュス-プで、肝臓に優しいメニューだそうだが、一体中に何の野菜が入っているかお分かりだろうか?
白くてクリーミーなポタージュに溶け込む野菜。
実は牛乳を一切使用していないというのだから驚きである。
使われている野菜は、意外にも「きゅうり」である。Cucumber(キューカンヴァー)だから「休肝日」。
スープの見た目からも、メニューの名前からも使われている野菜が想像出来なかった、思わぬサプライズの一品である。
一口飲んでみるとたしかにきゅうりが使われていることがわかる。
このスープは参加者の皆さんにも好評であった。
参の皿
二人の愛ランド
~夏・ナス・ナッツ・ツナ・ココナッツ~
夏らしい、ナスらしい、そしてどこか懐かしい響きのメニュー名である。
名前の通りのナスとナッツとツナとココナッツが絶妙なハーモニーを奏でている。
これをシャキシャキのレタスに挟んで食すと、口の中いっぱいにナッツの香ばしさとココナッツの風味が夏を感じさせてくれる。
裏の皿
この写真は、どのメニューに該当するのであろうか?
そろそろお腹が満たされ始めた頃に、主催者からのサプライズ?もう一品飛び入り参加である。
ナンピザのように独特の形をした生地の上に、黄色いトマトとトマトソースがあしらわれ、チーズがちりばめられている。
シンプルなトッピングのピザが到着した。
---「これは何(ナン)ですか?」
「違います」
---「では、何ですか?」
「ナンではありません。ナスです」
無意識のうちにダジャレが出てしまう。
そう、土台となっているのは大きな天狗ナスである。
ナスとは信じられないほどフワフワとした食感で、パン生地と間違えてしまう程である。
味としてもサプライズのメニューが待っていた。
四の皿
ついにメインディッシュ。
ここまですでに7種類のメニューを平らげており、お腹も大満足な頃合いである。
そんな満腹を忘れさせるかのように食欲そそるガパオが出てきた
「パッ・ガパオ・ムー・カオ・カイダーオ」
う~ん、なかなか覚えにくい名前。
しかし、タイ料理では親しみのある「ガッパオ」の正式名称だそうだ。
それぞれ、
「パッ:炒め」
「ガパオ:バジル」
「ムー:豚肉」
「カオ:ごはん」
「カイダーオ:目玉焼き」という意味があるらしく、
繋げて訳すと「バジルと豚肉の炒めご飯」という意味になる。
【シュエフ絶賛】というくらいの自信作なのだから、間違いない。
ちなみに、主婦でシェフの「シュエフ」だから、決して打ち間違いではないので悪しからず。
お腹も味も大満足な一品であった。
別腹
裏の皿の割り込みによって、メインディッシュの四の皿を別腹に平らげると、【パパティシエの力作】スイーツが目の前にやって来る。
ちなみに、旦那さまでパティシエの「パパティシエ」だから、こちらも打ち間違いではないので悪しからず。
天使の羽の生えたスイーツは、チョコレートの音符が音色を奏でている。
見た目も美味しそうなスイーツに、不思議と別腹がもう一つ増えた。
コーヒーのムースはエスニックなテイストの料理たちにも調和し、余韻の残るスイーツとなっている。
イベントに参加してみて感じた事
料理を作る奥様「シュエフ」と、スイーツを作る旦那「パパティシエ」のランチ会は参加した人たちみんな大満足で終わりを迎えた。
採れたて野菜の即売会も好評で、あっという間に野菜がテーブルから無くなっていた。
素材の味はもちろん、趣向を凝らしたレシピや野菜の活用方法など、驚きの連続であったのが今回「種から皿まで」のランチ会に参加しての感想である。
今日堪能したランチをヒントに、野菜の様々な楽しみ方を家でも実践してもらいたいという河合さんの想いが伝わった。
「種から皿まで」のランチ会は月に1度開催されている。
会ごとに用いられる野菜は異なり、8月は「冬瓜」が用いられる。
8月27日(日)に開催予定なので、予定が合えばコチラのFacebookページから参加を表明すればOKである。
興味があれば是非気軽に参加して欲しい。
【会社概要】
フライマックス株式会社(Cafe knohd)
代表: 河合 伸行
愛知県豊橋市駅前大通り1-111
070-6534-6664
http://flymax.co.jp/
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