職歴欄書き方

こんにちは。ライターの斎藤あやかです。

履歴書は就職や転職活動に必ず必要なものですが、自信をもって「正しく書ける!」と言える人は少ないでしょう。

「職歴がない場合はどう書くの?」「パートやアルバイトの経験も書くべき?」といった疑問や、「職歴が多くて書ききれない」といった困りごともありますよね。

この記事では、就労支援施設で勤務経験のある筆者が履歴書の職歴欄の書き方を解説します。

書き方をマスターして、サクッと履歴書を仕上げていきましょう!

履歴書職歴欄の正しい書き方

職務経歴書

履歴書の職歴欄は、社会人としての経験をもとに記入します。具体的な書き方を解説していきます。

1行目は「職歴」と記入

学歴のときと同様に、1行目には「職歴」と記入してください(緑丸)。

西暦か和暦を統一する

入社や退職した年は西暦か和暦のどちらかに統一しましょう(青丸)。履歴書全体で統一する必要があります。学歴欄は西暦なのに、職歴欄は和暦…といったことがないようにしてくださいね。

社名や所属部署は正式名称で書く

「株式会社」を「(株)」と省略したり、前株と後株を間違えたりしないように気をつけましょう。所属部署も正式名称で記載します。部署異動や昇格があった場合には、その旨も書きます。

企業に社名変更があった場合「○○株式会社(現●●株式会社)」と新旧の会社名がわかるように書いてください。

関連職務はアピール

応募する職種に関連する職歴がある場合は「法人営業に従事」など、簡単に仕事内容を書き加えてもOKです。採用担当の目にとまりやすくなりますよ。

正社員以外は雇用形態を明記

正社員以外であれば「派遣社員」「契約社員」など雇用形態を明記してください(オレンジ線)。

とくに派遣社員の場合、派遣元と派遣先の区別がつくように記入する必要があります。派遣先については「入社」ではなく「就業」と書きましょう。

退職理由は「一身上の都合」

履歴書に詳しい退職理由を書く必要はありません。「一身上の理由により退社」と記入すればOKです(緑線)。

まだ退職していないけれど退職日が決まっている場合は「退職予定」と書きましょう。

退職理由は面接で聞かれることも多くあるため、職歴を書きつつ面接での受け答えも想定しておくとベターです。

たとえば、病気を理由に退職したのであれば、すでに療養を完了しており現在は問題なく働けることをアピールするなど前向きな返答ができるよう用意しておきましょう。

ブランクについては書かなくてOK

空白期間については、その間に何をしていたかを履歴書に書く必要はありません。面接で聞かれたときにきちんと答えられるようにしておきましょう。

留学や資格取得などを応募先にアピールできそうなものがあれば書いてもかまいません。

職歴の終わりには「現在に至る」

職歴の最後には「現在に至る」と記入します(ピンク線)。

賞罰がなければ「以上」

最後に、賞罰がない場合は右詰めで「以上」と記入します(ピンク丸)。

賞罰の「賞」は、受賞歴や表彰歴のことをさします。全国レベルや国際レベルの規模での受賞や表彰経験をさします。

地元の大会や社内での表彰など規模が比較的小さいものは賞として記入しません。

アピールポイントにしたい場合は、自己PRなどの欄で記入するとよいでしょう。

「罰」では、刑法犯罪歴を告知します。懲役など刑事罰を受けた場合に記入が必要です。

職歴欄が足りないときの対処法

職歴欄が足りないとき

勤務期間が短いものも含め、履歴書にはすべての職歴を記載します。省略すると経歴詐称の疑いをもたれてしまうこともあります。転職回数が多い、派遣や契約社員で短期間の就労を繰り返してきたなど、履歴書の職歴欄が足りないと感じたときの対処法を解説します。

職歴欄が多い履歴書を使う

職歴欄が多いフォーマットの履歴書を使いましょう。オフィスソフトなどのテンプレートで編集可能なものがあれば、職歴欄を増やして使ってもよいでしょう。

入社・退社を1行で書く

「◯◯年◯月 株式会社××入社(●●年●月 一身上の都合により退社)」と入社と退社を1行で書く方法も使えます。

通常は入社と退社で1行ずつ、2行を使って記載するので、1行で記載することで倍の職歴を記載できますよ。

職務経歴書に書く

書けるかぎりの職歴は履歴書に書き、最後に「詳細は職務経歴書をご参照ください」と記載する方法もあります。職務経歴書には、履歴書と同じフォーマットで入社や退社の年月と会社名を並べたものを添付すると親切です。

履歴書にパートやアルバイト経験は書かないほうがいい?

パートは書くのか

履歴書の職歴欄にパートやアルバイト経験を書かない場合と書いたほうがいい場合があります。

職歴や状況によって判断できればベストですが、迷った場合は書くようにしましょう。

書かずに経歴詐称を疑われるより、書いておいたほうが安全です。

正社員経験があるor新卒の就活の場合

正社員としての勤務経験があり正社員の求人へ応募する場合、原則としてアルバイト経験は書きません。新卒の学生で正社員としての経験がない場合は、職歴欄に「なし」と記入すればOKです。

正社員としての就労経験がない場合

既卒者などで正社員としての勤務経験がなく、アルバイトなどでの就労経験しかない場合は、職歴欄にアルバイト経験を記入します。

複数の単発アルバイトをかけもちしていた時期がある場合は「◯◯年◯月 単発アルバイトを複数経験(飲食店での接客が中心)」といった書き方もOKです。

アルバイト歴が長いなどアピールに繋がる場合

正社員としての職歴もあるけれど、主婦(主夫)などでパートやアルバイト歴が長い場合や、アルバイト経験が応募先へのアピールになる場合は書いてもOKです。パートやアルバイトから正社員登用されたことがあれば必ず書きましょう。

まとめ

就業期間の長短にかかわらず、社会人になってからの職歴はすべて記入するのが原則です。

欄が足りない場合は、履歴書選びや書き方を工夫したり、職務経歴書に詳しく書いたりして職歴を伝えましょう。

記入に時間がかかる項目ですが、職歴は応募先へのアピールポイントでもあります。

魅力的な履歴書に仕上がるといいですね!