
「管理職への昇進を打診されたが、なりたくない」「管理職への昇進を断るのは甘えなのだろうか」と悩んでいませんか。
管理職を望まない理由は、責任の重さや業務量、人間関係への不安など、人それぞれです。
本記事では、管理職になりたくない理由や、管理職への昇進を断るデメリット、後悔しないための選択肢についてわかりやすく解説します。
「管理職になりたくない」は甘えではない

「管理職になりたくない」と考える人は一定数存在しており、決して甘えではありません。
実際に、厚生労働省の調査でも、役職に就いていない職員のうち、管理職への昇進を希望しない人が約6割を占めています。
参考:第2-(3)-27図 役職に就いていない職員等における管理職への昇進希望等について|厚生労働省
管理職を望まない人が増えていることからも、一人だけが抱える悩みではないことがわかります。
業務量・待遇・キャリア観など合理的な理由で管理職になりたくないと判断するケースも多く、単なる「甘え」として片付けられるものではありません。
管理職になりたくない理由は主に5つ

管理職になりたくないと考える理由は人によってさまざまですが、よく聞かれるのは、以下の5つです。
- 責任が重くなるから
- 業務量や残業が増えそうだから
- 給料や待遇が見合わないと感じるから
- 人間関係のストレスが増えそうだから
- 現場の仕事を続けたいから
どのようなことが不安要素となるのか、詳しく確認していきましょう。
理由①責任が重くなるから
プレイヤー時代は自分の成果が中心でしたが、管理職になると、組織全体の成果に責任を持つ立場になるため、求められる役割が大きく変化します。
自身の業務に加え、部下の育成や評価、チームのマネジメント、トラブル対応なども担う必要があり、精神的な負担も大きくなりがちです。
こうした責任の重さから、「自分には務まらないのではないか」と不安を感じ、昇進をためらう人もいます。
理由②業務量や残業が増えそうだから
管理職になると、通常業務に加えて部下のマネジメントや目標管理、会議、他部署との調整などの業務も担うため、プレイヤー時代より仕事量が増えやすい傾向にあります。
その結果、残業の増加や長時間労働につながる可能性があり、仕事とプライベートを両立できるかどうか不安を感じる人も少なくないようです。
理由③給料や待遇が見合わないと感じるから
管理職になると責任や業務量が増える一方で、昇給額や手当などはその負担に見合わないと感じる人もいます。
企業によっては管理職になると残業代が支給されなくなるケースもあり、その場合は特に、仕事量と収入のアンバランスを感じやすいかもしれません。
こうした状況が、「管理職への昇進は、負担が増えるだけで割に合わない」と考える理由の一つになっています。
また、給与だけでなく、評価制度や福利厚生、キャリアアップの機会といった待遇全体への不満が含まれることもあります。
理由④人間関係のストレスが増えそうだから
管理職は部下の育成や評価、メンタルケアに加え、部下同士のトラブル対応や上司との調整役も担うため、人間関係に関する悩みやストレスが増えやすい傾向にあります。
また、経営層と現場の間に立つ立場であることから、双方の要望や意見の板挟みになり、精神的な負担を感じるケースも少なくありません。
さらに、部下との信頼関係を築くためには、相手に応じたコミュニケーションや指導方法が求められます。
そのため、コミュニケーションや指導に苦手意識がある人は、「自分には向いていないのではないか」と感じるようです。
理由⑤現場の仕事を続けたいから
現場で顧客対応をしたり、技術や専門スキルを磨いたりする仕事にやりがいを感じており、マネジメントよりもプレイヤーとして活躍し続けたいと考える人もいます。
こうした人の場合、管理職になると現場業務に携わる時間が減るおそれがあるため、「好きな仕事から離れたくない」という理由で昇進を希望しないケースも見られます。
管理職にならないままでいるデメリットは2つ

管理職にならないという選択には、自分らしく働けるメリットがある一方で、キャリアや収入の面で影響を受けるおそれもあります。
管理職にならないままでいる際の代表的なデメリットは、以下の2つです。
- キャリアの選択肢が狭まりやすい
- 年収アップの機会を逃すおそれがある
それぞれ詳しく解説します。
デメリット①キャリアの選択肢が狭まりやすい
管理職の経験は、マネジメント力やリーダーシップ、組織運営などのスキルを身につけるチャンスです。
そのため、昇進を見送ることは、そうした経験を積む機会を逃すことでもあります。
また、転職市場では管理職経験を応募条件や歓迎条件とする求人も多いため、将来的に応募できる職種やポジションの幅が狭まるリスクも考えられます。
ただし、専門性を高めてスペシャリストとして活躍する道もあり、管理職になることだけがキャリアアップの選択肢ではありません。
デメリット②年収アップの機会を逃すおそれがある
管理職になると、役職手当などでプレイヤー時代より収入が増えるケースがあります。
管理職以上の昇進を望む理由として「賃金が上がる(87.2%)」が最も多く挙げられている点からも、より高い収入を目指して管理職に就く人がほとんどです。
つまり、昇進を見送ることで、長期的な年収アップの機会を逃すおそれがあるということです。
また、管理職経験を昇給や昇格の評価対象とする企業も多く、役職に就かない期間が長くなるほど、収入面の差が大きくなる傾向にあります。
ただし、役職手当の有無や金額は企業により差があるため、一概に収入が上がるとはいいきれません。
また、管理職に昇進すると残業代が支給されなくなり、責任や業務量を考慮すると「見合っていない」と悩む人もいることをおさえておきましょう。
一方で、専門性を高めて成果を上げることで収入アップを目指せる企業や職種もあります。
そのため、必ずしも管理職になることだけが年収を上げる方法というわけではありません。
管理職になりたくないときの3つの選択肢

管理職への昇進を打診された際に考えられる選択肢は、主に以下の3つです。
- 昇進を辞退して現場に残る
- 社内の専門職制度・別ポジションを検討する
- 転職を検討する
それぞれメリットや注意点を確認しておきましょう。
選択肢①昇進を辞退して現場に残る
「現場で専門性を高めたい」「プレイヤーとして成果を出し続けたい」といったキャリアプランが明確であれば、昇進を辞退することも一つの選択肢です。
昇進を辞退する際は、自身のキャリアビジョンや、現場で貢献したい意思を、上司へ丁寧に前向きな言い方で伝えることが大切です。
一方で、昇進を辞退すると昇格や昇給、将来のキャリアに影響する可能性もあるため、短期的な負担だけでなく、中長期的なキャリアも踏まえて判断するようにしましょう。
選択肢②社内の専門職制度・別ポジションを検討する
現在の勤務先に専門職やスペシャリスト職など、管理職以外のキャリアパスがある場合は、異動を相談する方法もあります。
また、企業や職種によっては、現場業務とマネジメントを一部両立する「プレイングマネージャー」と呼ばれるポジションがある場合があります。
ただし、上記のようなポジションや制度がある企業はまだ多くないのが実情です。
状況は企業によって異なるため、事前に確認してから検討する必要があります。
選択肢③転職を検討する
現在の職場では管理職になることが前提となっている場合でも、ほかの企業には専門職制度やスペシャリストとしてキャリアを築ける環境があるかもしれません。
専門性を評価する企業や、自分の価値観に合った評価制度・キャリアパスを用意している企業へ転職することで、管理職以外の道でも長期的なキャリア形成を目指せる可能性があります。
転職を検討する際は、「管理職になりたくない」という理由だけでなく、自分がどのような働き方やキャリアを実現したいのかを整理したうえで求人を選ぶことが重要です。
まとめ:【どうしても管理職になりたくないなら】転職も含めて働き方を見直してみよう

「管理職になりたくない」と感じる理由は、人それぞれです。
管理職への昇進を辞退して現場に残ったり、社内の専門職制度を活用したりする選択肢があるため、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを比較したうえで、自分に合った働き方を選ぶようにしましょう。
現在の職場で理想の働き方が実現できない場合は、管理職以外のキャリアパスや専門性を評価する企業への転職も視野に入ります。
東三河・豊橋エリアで、自分に合った働き方やキャリアを実現できる求人を探すなら、地域密着型の求人・転職サイト「TASUKI」をご活用ください。
仕事の内容や給料・待遇など、細かいところまでチェックできるため、価値観に合った求人を見つけやすくなります。
◎TASUKIの詳細はこちら