企業が出す急募求人ですが「採用を急いでるなんてなんか怪しい、やばい仕事なのかな?」と思っていませんか?今回は企業が急募求人を出す理由や、急募求人に応募するメリットデメリットについて解説します。この記事を読めば未経験でも挑戦しやすい急募求人までわかりますよ。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
企業が急募求人を出す理由
企業が出す急募求人ですが、応募者を騙しているわけではありませんし、怪しい求人でもありません。企業が急募求人を出す理由を解説します。
1.新規事業を立ち上げるため新たな人材が必要
企業が急募求人を出す理由のひとつとして、新規事業を立ち上げるという理由があります。新しく事業を立ち上げる際は新たに人材を確保し、スピーディーに教育をおこなう必要があるのです。
人材既存の人員を転用してしまうと業務に支障が生じる可能性があります。即戦力または経験者は、優先的に採用されることが多いです。また新規事業の立ち上げでも、未経験者歓迎の急募求人も増加しています。
2.退職者が多いため人手が必要
多くの従業員が退職し、人手不足に陥っているという可能性もあります。一度に多数の離職者がいると、業務に深刻な支障を引き起こします。ほかの従業員でも補填はできるかもしれませんが、全体的な生産性低下も避けられません。生産性向上のためにも急募求人で人材を積極的に補充する必要があるのです。
3.採用に時間をかけたくない
急募求人の背後には、選考に多くの時間を費やす余裕がないという事情があります。小規模企業ではひとり当たりの業務が多忙で、採用活動のスケジュール調整が難しいです。少数の応募者なら慎重に対応できますが、たくさんの応募があると選考に時間がかかり、担当者の負担も増加します。特に人員が不足する小規模企業は、迅速な対応を求めて急募を掲載しているところが多いです。
4.募集人数が少ない
募集する人数が少ない場合、急募求人を出す傾向にあります。理由は内定辞退が多発しているためです。採用数が少ないのに辞退者数が多いと業務に支障をきたします。急募で人材を確保すると辞退分をカバーでき、業務への影響を軽減できるのです。
急募求人に応募するメリット
急募で求人を出すメリットがあるのは、企業側だけでなく応募する方にもメリットがあります。急募求人に応募するメリットについて解説します。
1.業績が好調な企業が多い
急募求人を出す理由が退職者の補充ではなく事業拡大のためなら、企業の業績はよい可能性が高いです。一方、事業不振なのに急いで採用する企業は、転職後にリストラや倒産のリスクが懸念されます。応募する際は、経営状況や将来性を細かく確認することが不可欠です。急募であっても、将来性のある企業なら転職は大きなメリットなのです。
2.ハードルが低く受かりやすい
急募求人はほかの求人と比べても採用のハードルが低く、受かりやすい特徴があります。通常の求人は募集期間内に慎重に内定者を選考しますが、希望に合った人材が見つからなければ、採用人数を削減する場合もあります。
急募求人は速やかに人員を確保することが重要なため、求めるスキルや経験なども緩和されることが多いです。確実に採用されるわけではありませんが、比較的採用されやすいといえるでしょう。
3.内定までの期間が短い
応募から内定までの期間が短いというメリットがあります。通常の求人では1回以上の面接があり、結果が出るまで1ヶ月以上かかることが一般的です。急募求人は企業ができるだけ早く採用を決めたいため、結果が早く出る傾向があります。応募からわずか1週間で内定を出す企業もあるのです。
急募求人に応募するデメリット
急募求人にはデメリットもあります。このデメリットをよく理解して応募しないと、最後に後悔する可能性もあるため注意が必要です。急募求人に応募するデメリットについて解説します。
1.仕事量が多く人手不足で残業が多い
急募求人を出している企業の多くは人手不足であり、入社後は非常に忙しい可能性が高いです。各企業によって状況は違いますが、仕事量が増えて残業や休日出勤が発生したり、教える人が少なくいきなり研修・教育なしで現場に出されたりする可能性もあります。慣れない仕事をたくさんすることになり、体調も崩しやすくなるため注意が必要です。
2.ブラック企業の可能性がある
急募求人を常に出している企業は、ブラック企業の可能性もあります。急募求人を出す企業が必ずしもブラック企業というわけではありませんが、パワハラ・低給与・不十分な福利厚生などが存在すると、離職率が上昇する傾向があります。
企業が目先の利益を優先し職場環境や社員の定着に投資していない場合、業績にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。急募求人に応募する際は、企業の情報をSNSで拾ったり口コミサイトを活用したりと、詳細な調査をおこなうようにしましょう。
3.高いスキルを要求される可能性がある
急募求人は、高いスキルを要求される場合もあります。企業が新規事業を立ち上げたり既存事業を拡大したりする場合、高度なスキルや豊富な経験を持ち合わせた人材が必要です。急募で求人を応募するのは、スキルが十分で経験も豊富な人材を早い段階で確保したいからです。
もし実際の実力以上に仕事ができるという情報が面接官や企業側に伝わってしまった場合、採用後にまったく仕事ができないという事態に陥る可能性があるため、求人内容は注意深く確認しておきましょう。
ねらいめの急募求人
急募求人はほかの求人よりも比較的採用されやすい傾向にありますが、未経験でも挑戦しやすい急募求人はたくさんあります。その中でも急募求人を5つ紹介します。
1.営業職
営業職は、急募求人に多く見受けられる職種のひとつです。顧客との円滑な対話が業績に直結するため、コミュニケーションに自信がある人やサービス業の経験がある人などは、おすすめです。未経験者は過去の仕事や関連する経験などを巧みにアピールし、自己PRを通じて採用につなげていきましょう。
2.飲食店スタッフ
飲食店スタッフも、急募求人が多い職種です。未経験者も採用されやすい職種でもあります。飲食店スタッフはコミュニケーションスキルが重要で、お客様への案内や注文受けなどで積極的な対話が求められます。経験を積むと店舗マネジメントへの昇進も可能です。飲食店スタッフとして働きたい人は、過去の仕事での顧客や同僚とのエピソードを交え、自身のコミュニケーション力をアピールしてみるのもよいでしょう。
3.工場作業員
急募求人が多い工場作業員の求人は、採用されやすい求人といえます。手先が器用な人、ものづくりが好きな人材を重視する企業が多いです。製造経験は必須ではなく、意欲や好奇心を伝えることが重要で、未経験者でもものづくりに興味を持っていることをアピールすればチャンスが広がるでしょう。
私もまったくの未経験で、当時急募で出ていた工場勤務の求人に応募しました。簡単な説明と面接で採用された経験があるため、早く仕事を決めたい人に工場作業員はおすすめです。とはいえ工場勤務は、未経験者ではかなり負荷がかかる場合もあるため、求人内容を細かく確認しましょう。
4.建設作業員
建設作業員は体力が必要な職種ではありますが、急募求人が多く採用されやすい仕事です。資材の運搬や重機の操作には相当の体力が必要ですが、経験やスキルの向上で昇格も可能です。人手不足の建設業界では、体力に自信のある応募者が歓迎されやすい傾向にあります。
5.受付や事務
受付や事務職も急募求人が多い職種です。繁盛期の人員不足・成長企業の業務増加・新しいシステムの導入などで、企業は受付や事務職の求人を新しく出す傾向にあります。受付や事務職は高度な資格やスキルを求めない求人も多いため、挑戦しやすい職種です。興味がある人は検索して自分に合いそうな受付・事務職の急募求人を探してみましょう。
急募求人に応募する際は企業情報をよく確認して応募しよう
急募の求人は、決して「やばい求人」というわけではないため、安心してください。企業が急募求人を出す理由は新規事業の立ち上げや、急な退職者の補填をするためなど、理由があります。そのため急募求人は受かりやすいというメリットもありますが、ブラック企業の可能性があったり仕事量が増えたりとデメリットもあるのです。急募求人に応募する際は企業情報を細かく確認し応募するようにしましょう。