転職するなら年収をアップさせたい人もいるかもしれません。しかし具体的にどうすれば年収アップにつながる転職活動ができるのかわかりませんよね。そこで今回は転職で年収をアップさせるポイントについて解説します。
これを読めば年収をアップさせるために何をすればよいかわかりますし、どのような職種・業界を選べばよいかまでわかりますよ。私は転職する際に年収が下がってしまったため、これから転職活動をする人たちには、今回記載した内容を確認して年収アップにつなげてください。
目次
転職で年収をアップさせるポイント
年収をアップさせるといってもさまざまな方法があり、そのためにやるべきことも違います。年収をアップさせるために知っておくこと、どのような準備をすべきなのかをお伝えします。
1.年収をアップさせる方法を考える
転職で年収を上げるには、以下のようなポイントがあります。
①基本給でアップさせる
現在働いている会社の基本給よりも、より高い基本給が支払われる企業を選ぶと年収はアップします。企業の規模や業界により基本給に違いがあるので、事前に調べておきましょう。
②インセンティブ重視の企業を選ぶ
営業職など結果が直接給与に関わってくる職種につくと、実力次第で年収は上がります。自身が頑張って結果を出せば年収を上げられるという、給与をコントロールできる側面があるからです。しかし結果がともなわなければ、収入の維持が難しくなるリスクもあります。
③福利厚生・手当が充実している企業を選ぶ
福利厚生や諸手当という面から年収をアップさせる方法もあります。家賃手当・交通費・社宅・社外のサービス割引など、福利厚生を充実させ社員の就業満足度を高めようとする企業は増えています。転職先を選ぶ際、福利厚生の内容も確認しておきましょう。
④賞与が今よりも多い企業を選ぶ(注意点あり)
賞与が今の会社よりも多く支給される企業であれば、年収がアップする可能性があります。賞与がない企業にいるのであれば、賞与が支給されるところを選ぶだけで年収はアップするでしょう。
とはいえ賞与が毎回必ず支給されるとはかぎりません。業績に影響されやすいため、目先の賞与額だけをみて判断すると、後悔する可能性もあります。賞与で年収をアップさせたいなら、将来伸びる業界なのかもチェックしておきましょう。
2.年収アップが期待できる業界と職種を選ぶ
年収アップが期待できる業界・職種への転職はとても重要です。拡大が見込めない業界やそもそも基本給が低い職種へ転職すると、年収アップが望めません。年収アップが見込める業界・業種の例は以下のとおりです。
『年収アップが見込める業界』
- 電気,ガス,熱供給,水道業
- 情報通信業
- 金融業,保険業
- 学術研究,専門技術サービス業
上記した業界は、専門知識を持つ人材が少なく競争が激化しているため、企業は年収を引き上げて優秀な人材を確保しようとしています。専門的な知識やスキルが不可欠な職種では、適切な人材の確保が課題となっています。
一方で医療・介護・福祉分野は高齢化が進み市場が拡大する見込みです。転職して年収アップしたい人は、上記した分野を転職候補として考えてみてもよいでしょう。
3.業績や事業内容など企業研究を十分おこなう
年収アップを図りたいなら、十分な企業研究をおこないましょう。業績がよくない企業や将来市場規模が小さくなる事業をおこなっている企業に転職すると、年収アップが難しくなるからです。自身のスキルや経験を、最大限に評価してくれるかも重要です。成長企業でも適切に評価してくれない場合、収入アップは見込めなくなる可能性があります。企業研究はキャリアの発展と収入増加に直結するのです。
4.できること・やりたいことのバランスを考慮する
年収を下げずに転職するためには「できること・やりたいこと」を明確に把握して、両者のバランスをとることが重要です。やりたいことのみにフォーカスすると未経験の分野への転職が増える可能性があり、過去の経験やスキルを十分に発揮できず年収が下がる可能性があります。できることを明確にすると経験やスキルが十分に評価され、結果として年収アップが期待できます。バランスを保ちつつ、自身の強みを活かすことが成功の鍵です。
転職後年収が下がる人の特徴
年収をアップさせるための転職なのに、下がってしまう人がいます。以下は転職後年収が下がってしまう人の特徴です。
- 転職活動前に仕事を辞めている
- 未経験職種への転職を試みている
- 年収交渉をしていない
- 賞与や福利厚生や手当を確認していない
仕事を辞めて転職活動をおこなうと、収入がない不安から年収が低くても急いで内定を受け入れてしまうことがあります。即戦力が求められる職種や未経験からの挑戦ではゼロから学ばないといけないため、年収は下がってしまう可能性が高いです。
また、年収交渉をしなかったり、賞与や手当などを確認しなかったりと、ひと手間を惜しんだばかりに年収アップのチャンスを逃すこともあります。年収をアップさせるには、上記した点に注意して転職活動を開始しましょう。
年収をアップさせるために準備すべきこと
転職で年収をアップさせるには、転職活動時に業界や応募先を調べたり、自分自身の譲れない年収ラインを決めたりなど、準備も大切です。年収をアップさせるために準備すべきことについて解説します。
1.業界の年収水準を知る
給与は業界や職種ごとに相場があるため、業界全体の動向を把握すると年収の見込みがわかります。転職活動をする際は、業界や応募先企業の年収相場を事前に確認し、適切な交渉を心がけましょう。相場に大きくかけ離れた額を要望すると、印象を損ねて採用の機会を逃す可能性もあります。
2.応募先企業の平均年収を把握しておく
応募先企業の平均年収も把握しておきましょう。提示された給与範囲を理解しておくと、自身が経営状況や予算への理解があることをアピールできます。平均年収は求人情報や企業ウェブサイトで確認できるため、希望職種だけでなくほかの職種の平均年収もチェックしておきましょう。
3.最低ラインを決める
この額までは譲れないというラインを決めておきましょう。受け入れ可能な最低年収を明確にしておくと、交渉が決裂しても心の余裕が生まれます。企業も配慮ある応募者には柔軟に応じる傾向があります。自分の要求だけでなく企業の状況も理解し、安全で建設的な交渉を心がけましょう。
4.自身の市場価値と需要を分析する
企業は転職希望者のスキル・経歴・ポテンシャルなどを考慮し、できるだけ効果的な給与設定を望んでいます。例えば同業他社からの転職で即戦力なら年収アップも視野に入りますが、異業種転職は新たなスキル獲得に時間がかかるため、前職以上のアップは難しい可能性があります。自己市場価値を客観的に把握し、転職先でどれだけ貢献できるのか、またどれだけ評価してもらえるかを分析して交渉に臨みましょう。
希望年収のタイミングと伝え方
希望年収を伝えるタイミングや伝え方を間違えると、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。希望年収の伝え方とタイミングについて解説します。
1.内定承諾前におこなう
内定獲得後から承諾前が適切な年収交渉のタイミングです。内定前に交渉すると選考へ悪影響が出る可能性があります。内定後は強みが既に伝わっており、応募者有利の状況で交渉できることもあります。一部企業では面接時に希望年収を尋ねることもありますが「応相談と考えています」と丁寧に回答しましょう。
2.希望年収の伝え方
年収交渉では丁寧かつ適切な表現をおこなうことが重要です。異業種で即戦力ではない場合に前職と同額を希望すると「給与に対しての働きが望めない」と採用を見送られてしまう可能性があります。「生活を考慮して現状維持を望みます。即戦力ではないものの、貢献意欲は確かです」と誠実に伝えれば、印象はよくなります。年収が現状キープまたは減少しても、その後の昇給や評価によって、年収アップの可能性を広げることができるでしょう。
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転職後年収アップしたいなら情報収集や準備が必要
転職後に年収アップしたいなら、単純に高い年収の企業を選べばよいわけではありません。年収アップし安い職種・業界について調べる、どのように貢献できるか自己分析する、企業調査を十分におこなうなど、情報を集め準備をすることが重要です。今回記載した項目を十分理解し転職活動を開始し、年収アップを目指しましょう。