野菜スイーツのクラウドファンディング

自分を褒めてあげたい時、元気がない時、家族や友人と集まった時……美味しいスイーツを囲めば効果倍増。今も昔も私たちを魅了してくれます。

人気のスイーツは全国から「お取り寄せ」で楽しむことも一般的になってきましたね。そんな中、ジモト愛×美味しいスイーツのクラウドファンディングが始まりました!

<この記事を書いたライターを紹介>

おぐら まみ
北海道出身工学部卒、愛知県在住の「専門外の人にもわかりやすく伝える」フリーライター。地域やテクノロジー、ビジネスが中心。コワーキングスペースのスタッフとして創業や情報発信の支援も行う。

プロジェクトを開始したのは愛知県田原市生まれ、豊橋の製菓店で働く藤井秀和さん。

小さな頃からの夢だったパティシエとして活躍し、次に描いた夢が「渥美半島の野菜を使ったスイーツブランドを立ち上げ、地域の産業として育てたい」というものでした。

藤井秀和さん

皆さんは「野菜が入ったスイーツ」をどう想像しますか?

きっと少し青臭くて、ヘルシーだけど物足りなさを感じるような味かと思われるのではないでしょうか。藤井さんのつくる野菜スイーツは、全然違うんです!

驚き!新感覚の野菜スイーツ

ホウレン草を使ったチーズケーキ

例えば、こちらのスイーツはホウレン草を使ったチーズケーキ。ホウレン草はどうしても青臭さやえぐみがありますが、とても上品なで抹茶のような味わいです。教えられるまでホウレン草が入っているとはわからないことでしょう。

野菜の可能性を発揮して、驚きと感動のスイーツをつくりたい。

藤井さんは何度も試作を重ねながら、故郷である渥美半島の野菜を使って意外性のある美味しいスイーツをつくっています。

渥美半島の野菜

今回のクラウドファンディングをスタートするにあたり、スイーツブランドの名前がレギュームシュクレと決まりました。
フランス語で野菜を表す “Legumes” と甘いを意味する “Sucre” で、レギュームシュクレ。渥美半島の豊かな自然で育った野菜と素材で、甘いひと時を楽しんでほしい。そんな想いが込められています。

プロジェクト開始のキッカケ

野菜スイーツ

藤井さんが野菜スイーツをつくり始めたのは、田原で食品ロス問題に取り組む母・恵美子さんの一言がキッカケでした。

恵美子さんは規格外などの理由で廃棄されてしまう野菜を使った「ドライサラダ®」を発案し、約3年間をかけて商品化しました。

「ドライサラダの端っこや、割れたものをお菓子にできないか?」と頼まれ、初めて作ったのが始まりだったのです。

レギュームシュクレのクラウドファンディングは、そんな親子2代に渡ってのジモト愛あふれるプロジェクト。集まった資金はスイーツを製造する機材や設備に使用されます。

藤井さん

「スイーツをつくる機材や設備ってそんなにお金かかる?」そう思われた方も多いでしょう。たしかに少量を地域内で販売する分には、そこまで大がかりな機材は必要ありません。

しかし、ここでもう一つ今回のプロジェクトへの藤井さんの想いがあります。それは「野菜スイーツの製造販売を地域の産業として育てたい」ということ。

農業生産額トップの田原市。しかし農業以外の仕事はあまりなく、地元を出てしまう若者も少なくありません。藤井さん自身もその一人でした。

そんな経験から、新しく立ち上げたスイーツブランドはしっかりとした設備で大量の注文にも対応できるようにし、全国からお取り寄せされるようなブランドに育てたいと考えるようになりました。

レギュームシュクレ

美味しいスイーツを楽しんでもらうところから、渥美半島の豊かな野菜の食品ロスを減らし、ひいては地域の雇用を守りたい……そんな想いの詰まったクラウドファンディングは7月25日まで実施中です。

おわりに

今回のクラウドファンディングではホウレン草を使ったチーズケーキやトマトを使ったガトーショコラ、焼き菓子のギフトパッケージや旬の渥美半島産メロンのリターンもあります。

リターンのお届けは9月を予定しているので、お中元にもおすすめ。自分へのご褒美でも良し、家族や友人との団らんにも、ぜひこの “野菜×甘いひと時” を楽しんでくださいね。

【会社情報】
代表者:藤井秀和
プロジェクト:https://camp-fire.jp/projects/view/271344
FBページ:https://www.facebook.com/106754411016971/
Twitter:@hatake508
instagram:@hidekazufujii1992