
まだまだ寒い日が続いていますね。「早く春が来ないかなー」と誰しも思うのではないでしょうか。
しかし、春は一部の方にとってはちょっと気が重い季節です。そう、花粉症です。田舎、都会関係なく飛び回る花粉から逃げ場はなく、花粉症の方にはつらい季節ですね。
この記事では、話題の早期対策や今からでも始められる日常での対策をご紹介します。
そもそも花粉症とは
スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となってアレルギー反応を起こす病気で、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。主な症状としては、目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど。原因の花粉が飛散する時期によって症状の出るタイミングは異なるため、春以外に症状の出る方もいますね。
花粉症になりやすい人の特徴は、疲労やストレスが多い人、偏食の人、生活リズムが乱れている人と言われています。
花粉症は遺伝性ではありませんが、アレルギー体質は遺伝する可能性があるため、家族に花粉症の人がいると花粉症になりやすいと言われています。
また、排気ガスが多いなどアレルギーを悪化させる都市部に住んでいる人や生後間もない時期に、多くの花粉にさらされると、花粉症の発症リスクが高くなるとも言われています。
意外なことに花粉は本来、人に無害なんですよ。免疫機能が低下し、体が花粉を「排除すべき遺物」と認識してしまうと、花粉に対する抗体が作られます。そうすると、次に花粉が体内に入ろうとした時にくしゃみや鼻水で抵抗します。これが花粉症の症状なのです。
花粉症の早期対策の効果とは
症状が重くて病院へ行くかどうか迷っている方もいるかもしれませんが、花粉症は本格的な症状が出る前から治療を行う「早期対策」が効果的と言われています。
早期対策を行うと
- 症状の出るタイミングが遅くなる
- 花粉シーズン中の症状が軽くなる
- 症状の終了が早くなる
- 使う薬の量が少なくなる
といった効果が期待できます。
日常でもできる花粉症の予防方法の例
花粉症予防の基本は、花粉との接触を避けることと、規則正しい生活や食事です。予防方法の例としては次のようなものがありますので、参考にしてみてください。
- 花粉の飛散が多い時間帯(お昼前後と夕方)の外出を避ける
- 外出時はマスク・メガネ・帽子やスカーフで花粉をガードする
- 帰宅時は、衣服や髪を払ってから入る・手を洗い、洗顔をして花粉を落とす
- 表面がけばけばした毛織物などのコートは避ける(花粉が付きにくいつるつるした素材推奨)
- 空気清浄機を使う
- こまめに掃除をする(床の花粉を舞い上げないように気を付ける)
- 規則正しい生活と食事を心がける(免疫力をあげる・腸内環境を整える)
- お酒とタバコを控える
- 風邪をひかないように気を付ける
- ビタミンD・Cを含む食材、オメガ3系脂肪酸が豊富な青魚、抗酸化作用を持つ緑茶やブロッコリーなど、乳酸菌を含むヨーグルトを積極的に摂取する
おすすめの花粉対策を詳しく解説!
対策方法はたくさんありますが、掃除・洗濯・料理について、詳しく解説します。
花粉対策 掃除編
花粉対策の掃除をするのにおすすめの時間帯は、朝起きた時と帰宅直後です。人の動きがない家の中で、花粉やほこりは床に溜まっています。それを狙って、水拭きから始めましょう。最初から掃除機をかけてしまうと、せっかく床にとどまっている花粉を舞い上げることになってしまいます。
カーペットの掃除機がけは、一方向からだけでなく、縦横と、多方向から念入りにかけましょう。
カーテンやソファの布製品は花粉が付きやすいので、こまめに粘着クリーナーで花粉を取り除き、花粉防止スプレーや静電気予防スプレーをかけておきましょう。
電化製品は静電気を帯び、花粉がたまりやすいので、ハンディモップなどでこまめに掃除します。
花粉対策 洗濯編
花粉対策で、この時期だけは部屋干しにされる方も多いかと思います。花粉は濡れた洗濯物に付着しやすいので、部屋干しは正解です。部屋干しのにおいが気になる方は、除菌・抗菌効果がある洗濯用洗剤を使うようにしてください。
どうしても外に干したい方は、洗濯物を干すときに花粉防止スプレーをかけたり、取り込むときに一枚ずつ花粉を振り払うようにしましょう。
洗濯物をたたくと花粉が繊維の中に入り込んでしまうので、たたかず、バザバサと払うようにしてくださいね。
好みもあるかと思いますが、柔軟剤が使える衣類には柔軟剤を使ってみましょう。柔軟剤には衣類を柔らかくするだけでなく、静電気を抑え、花粉の付着を抑える効果もあります。柔軟剤が使えない衣類には、静電気防止スプレーがおすすめです。
花粉対策 食材・料理編
免疫機能が低下し、花粉症を発症するのであれば、食事で免疫機能を上昇させて、花粉症を予防しましょう。
ビタミンCを含む食べ物
免疫力を高めます。ブロッコリー・芽キャベツ・パプリカ・レモン・キウイ など
ビタミンDを含む食べ物
免疫の調整を行います。干しシイタケ(きのこ類)・シラス・サバ・卵黄・チーズ など
オメガ3系脂肪酸を含む食べ物
アレルギー誘発物質ヒスタミンの働きを抑えます。DHA・EPAを含む青魚(アジ・サンマ・イワシ・サバ など)
食物繊維の多い食べ物
腸内の善玉菌のエサになります。ごぼう・れんこん・きのこ類・海藻類 など
乳酸菌を含む発酵食品
腸内環境を整え、善玉菌を活性化させます。ヨーグルト・乳酸菌飲料・漬物・納豆・キムチ など
バニリンを含む食べ物
花粉症のアレルギー抑制効果があります。梅干し・酒粕 など
花粉症なら避けたい食材・料理
逆に、花粉症によくないとされている食べ物もあるので注意しましょう。
体を冷やす食品
冷たいもの(アイス・ジュース・ビール など)生もの(刺身・生野菜・くだもの など)甘いもの(チョコレート・ケーキ など)
肝臓に負担をかける食品
アルコール類や乳脂肪+甘い食べ物(ケーキ・菓子パン・クリーム・甘いコーヒー飲料 など)
余計な熱をため込む食品
激辛のもの(唐辛子系の料理 など)香辛料たっぷりのもの(カレー・にんにく料理 など)脂っこいもの(こってりラーメン・揚げ物 など)味の濃いもの
最後に
花粉症は予防が大切なアレルギー疾患です。早いうちから生活習慣などに気を付け、毎年症状がひどい人は症状が出る前から薬を飲むなど、しっかりと対策をしましょう。
私はおかげさまで花粉症ではありませんが、主人が大人になってから発症しました。毎年鼻水と目のかゆみで大変そうでしたが、ダイエットを始めて、生活習慣と腸内環境が整ったせいか、花粉症の症状も軽くなったといいます。健康的な生活は花粉症にもいい影響を与えてくれるんですね。