春分の日2025

春分の日とはどんな日?と問われて、「昼と夜の長さが同じ日」と答えられる方は多いかと思います。

では、「お彼岸との関係は?」「春分の日は何を食べるの?」ではどうでしょうか?

この記事では、身近でありながら知っていそうで知らない春分の日について解説します。

そもそも春分の日はどんな日?

春分の日とは、二十四節気の4番目にあたる季節です。春分の日は地球の運行状態によって変わり、毎年3月20日か21日のいずれかですが2025年の場合は3月20日になります。

春分の日が国民の祝日として定められたのは戦後のこと。宮中祭祀の「春季皇霊祭」が春分の日に執り行われてきたことに由来しています。また、自然をたたえ、生物をいつくしみ、春の訪れを祝福する日ともされています。

太陽が赤道の真上にあるので世界中どこでも太陽は真東から昇り真西に沈むのですが、これがお彼岸と結びついていきます。

阿弥陀仏のいらっしゃる極楽浄土は西にあるとされており、太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、夕日が極楽浄土への道しるべと考えられていました。この道を信じて進めば必ず極楽浄土に至ると信じられ、現在のお彼岸の行事が生まれたのです。

このタイミングだけのパワースポット!?

また、真西に沈む太陽はパワースポットも生み出しています。全国7か所のポイントの上を太陽が通り、一直線で結ばれることから「ご来光の道」と呼ばれ、各ポイントはパワースポットとしても人気を博しています。それらは西から、出雲神社(島根県)、大山(鳥取県)、元伊勢(京都府)、竹生島(滋賀県)、七面山(山梨県)、富士山・寒川神社(神奈川県)、玉前神社(千葉県)です。

春分の日パワースポット

お彼岸の期間は春分の日で決まる?

春分の日とお彼岸をセットで覚えている方も多いのではないでしょうか。

お彼岸の期間は7日間ですが、日にちは1日ずつズレることがあります。その理由は、先述したように、春分の日は3月20日か21日のどちらかで年によって変わるからです。その春分の日を中心に前3日、後ろ3日の7日間がお彼岸と呼ばれています。「中日(ちゅうにち)」と呼ばれる日が春分の日になるわけです。

春分の日は春の訪れを祝うだけでなく、ご先祖様に日頃の感謝を伝えるのを忘れないようにしましょう。ちなみに、秋のお彼岸も同様に秋分の日を中心に決められます。

春分の日に食べるのはぼたもち?おはぎ?

ぼたもちとおはぎ、何が違うのかわかりますか?両方とも「うるち米ともち米を混ぜて炊いたものを丸め、あんこで包む」という料理ですが、あんこの違いや季節の違いがあります。

ぼたもち・・・「牡丹餅」と書き、文字通り牡丹の花のつぼみに由来しています。あんこはこしあんを使うのが一般的。

おはぎ・・・・「御萩」と書き、秋の花である萩に由来しています。あんこはつぶあんを使うのが一般的。

春分の日はぼたもち、秋分の日はおはぎを食べます。秋のおはぎがつぶあんなのは、秋に収穫した皮まで食べられる新鮮な小豆を使用できるため。春は保存していた小豆を使うことになるので、こしあんにして使います。

小豆の赤色が邪気を払うとされ、魔よけの効果があると信じられていました。さらに小豆には不老長寿の効果もあるとされており、季節の移り変わりを象徴する大切な食べ物といわれています。お彼岸にお赤飯を食べる地域があるのも、そういった理由です。そして、貴重だった砂糖を使った料理をお供えすることで、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えることにつながりました。

春分の日おはぎ

春分の日 おすすめの過ごし方3選

春の暖かい日差しを感じ始められ、お彼岸のお中日でもある春分の日におすすめの過ごし方をご紹介します。

お墓参り・仏壇掃除

ご先祖様に感謝を伝える日ですから、お墓参りに出かけるのは定番ですよね。日頃なかなかお手入れのできない仏壇仏具もきれいにし、お花やお水を代え、家族でご先祖様の思い出話に花を咲かせるのもいいですね。

春を探しにおでかけをする

自然をたたえ、生物をいつくしむ日ですから、春を探しにおでかけしてみるのはいかがでしょうか。

桜のつぼみを確認しにでかけるのもいいでしょうし、近所の土手につくしを探しに行くのもいいでしょう。春の味覚を味わいに行くのもおすすめです。ちなみに、2025年愛知県の桜の予想開花日は、例年より遅い4月4日です。

▼東三河のお花見スポットはこちらの記事で紹介しています。

自分の目標や人生を考える日にする

春分の日を一年の節目の一つととらえ、自分自身を考える日にしてみましょう。4月から新生活を迎える方もいるかと思います。その大きな節目の前に、心構えとして自分自身と向き合う時間も必要です。

お子さんも、小学校・中学校・高校も卒業式を終えている時期なので、4月からの新生活に向けて、親子で目標を立てる機会にしてもいいですね。

春分の日

心穏やかに、ほっこりする春分の日

お墓参りに行き、ぼたもちを食べ、節目として自分自身をかえりみる…春分の日はとても心穏やかにほっこりする日ですね。

毎年、深く考えずお墓参りにでかけていましたが、今年はきちんとご先祖様に感謝を伝えたいです。

皆さんも帰り道はゆっくりと春を探しながら歩いて、途中でぼたもちとおいしいお茶の葉を買って帰るというのはいかがでしょうか。