企業の評判調べ方

転職する企業を選ぶにあたって、企業の評判を調べたいと考える方は多いでしょう。企業の評判は調べ方や発信者、発信内容によって信ぴょう性が異なるため、信用できる情報なのかを見極める必要があります。

この記事では、企業の評判の調べ方と見極め方を詳しく解説します。企業の評判を企業選びに活用する際のポイントを併せて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

企業の評判の調べ方

企業の評判_調べ方

企業の評判を調べるのには、いくつかの方法があります。

  • 転職者向け口コミサイト
  • SNS
  • ニュースサイト
  • 企業のホームページ

それぞれ調べられる内容や情報の傾向が異なります。調べたい情報がどのサイトに載っているのかを把握しておくと、情報収集がスムーズに進むでしょう。

転職者向け口コミサイト

企業の評判を調べる主な方法のひとつが、転職者向け口コミサイトです。

口コミサイトには、現役社員や退職者、転職活動中に企業に関わった方のリアルな声が掲載されています。現役社員や退職者の言葉は、実際の職場の雰囲気や人間関係、仕事の進め方など、入社してみないとわからない貴重な情報です。転職活動中の方が発信する情報や感想は、これからその企業の選考を受ける際の参考になるでしょう。

ただし、退職者は企業に対し良くない印象をもっている可能性があり、ネガティブな発言をしている場合も多いです。参考にする際は、あくまでひとつの意見として受け取り、冷静に判断することも必要です。

SNS

企業の評判を調べる際によく使われる、もうひとつの方法はSNSです。

SNSで企業名やサービス名を検索すると、企業に対する口コミや意見などを見られます。例えば、「企業名 残業」「サービス名 評判」など調べたい情報と一緒に検索すれば、さらに具体的に見つけやすくなります。

ただし、SNSには誤った情報や偏った意見もみられるため、そのまま鵜呑みにするのはリスクがあります。客観的に判断して見極めることが大切です。

ニュースサイト

ニュースサイトでは、企業が関わっているプロジェクトやキャンペーンなど、企業活動について情報を得られます。企業が何に力を入れているのか最新の情報がわかるので、志望動機や入社後にやりたいことなどの参考にすることも可能です。ニュースに対するコメントが投稿されている場合もあり、世間がどう受け止めているかを確認することもできます。

また、企業の不祥事が報道されている場合は、それに対して企業がどのような対応をしているかをみることにより、企業の体質を判断する機会にもなるでしょう。

ニュースサイトは、メディアとしての責任もあるため、発信する情報は概ね事実に沿った内容と考えられます。そのため、他の調べ方と違い、個人の感情に左右されない客観的な情報を得られます。さらに、実際に関わっている関係者へのインタビューが掲載されている場合もあり、リアルな声を知ることも可能です。

企業のホームページ

企業のホームページには、企業が公に発表する情報が掲載されています。経営方針やIR情報、福利厚生、採用情報など、企業の経営や事業内容などについて、正しい情報を知ることができるのがホームページです。

また、採用情報のページに、社員インタビューを載せている企業もあります。実際に働いている社員の様子を知ることができるので、転職活動にも有益な情報を得られるでしょう。

ただし、企業のホームページは、企業が公表したい情報のみが掲載されています。社内の実情や社員の本音などはわかりにくいので、他のサイトと併せて参考にすることをおすすめします。

企業の評判の信憑性を見極めるポイント

企業の評判_信憑性

企業の評判はそのまま信じられる場合とそうではない場合があります。企業の評判が信用できるかを見極めるポイントは以下のとおりです。

  • 評判が載っている媒体にどのような特徴があるか
  • 具体的な体験談があるか
  • 頻繁に更新されているか
  • 発信者の過去の投稿があるか
  • 誰が発信しているか

項目ごとに詳しくみていきましょう。

評判が載っている媒体にどのような特徴があるか

評判が載っている媒体の特徴によって信ぴょう性が異なります。

例えば、以下のような特徴があります。

  • 匿名制or実名制
  • 誰でも閲覧可or会員のみ閲覧可
  • 評判を投稿しなくても閲覧化or投稿後に閲覧可

誰でも投稿できるオープンな場では、比較的容易に投稿できるため、事実と差がある内容であっても発信できてしまう可能性があります。一方で、投稿者の特定を恐れて当たり障りのない口コミや良い評判しか投稿しない人がいることも考えておきましょう。

媒体の特徴をふまえたうえで、信用できる情報かを見極める必要があります。

具体的な体験談があるか

口コミや評判は個人の感想になってしまいがちなため、発信者が感情的な書き方をしていないかを見極めるのもポイントのひとつです。主観的な感想や感情だけでなく、具体的な体験談や客観的な事実と思われるものが含まれていれば、信用度が上がります。また、体験談のなかに使われている単語から発信者の冷静さを判断するのもポイントです。

例えば、「毎日上司からきつく当たられ大変だった。嫌でたまらなかった」という投稿と、「上司から〇〇という叱責を受けた。上司も▲▲の業務で余裕がなかったうえに、確認不足だった自分にも反省点があった」という投稿を比較すると、前者より後者のほうがエピソードが具体的で、客観的なふりかえりもあるため冷静に投稿していると考えられます。

感情に任せた内容よりも、冷静に書かれている評判のほうが信ぴょう性は高いと考えられるでしょう。

頻繁に更新されているか

情報が頻繁に更新されているのも、信ぴょう性を見極めるポイントのひとつです。

更新頻度が低いと情報が古いと考えられるため、企業の人事や体制、職場の働き方が変わっている可能性があります。

一方、更新頻度が高いと、実態に近い情報を多く集めていると考えられます。新しい口コミや評判から、企業の今の状況を把握しやすいといえるでしょう。

発信者の過去の投稿があるか

発信者が他の口コミサイトやSNSにも投稿していれば、どのような投稿をしているかによって投稿を信用できるか判断することもできます。

他のサイトで全く異なる発言をしていたり、客観的に見て事実と異なる投稿をしていたりすると、信ぴょう性が低いと思われます。どのサイトでも具体的な体験に基づいた客観的な意見を投稿していれば、信ぴょう性が高いと判断できるでしょう。

誰が発信しているか

発信者が誰かによって、信ぴょう性は変わります。個人が発信しているか第三者が発信しているかによって、内容に対する信頼度は異なるでしょう。

例えば、新聞やニュース等のメディアが取り上げている情報であれば、個人的な感情は排除されており、信ぴょう性が高いと考えられます。

一方、個人が発信している情報には私情が入っているために、信ぴょう性が低いと判断されてしまうケースもあります。個人の発信内容は、内部にいる人にしかわからない貴重な情報もあるため、一概に信ぴょう性がないと決めつけるのはもったいない点もありますが、どの程度信じるのかは自分で考える必要があります。

企業の評判を活用する方法

企業の評判_活用方法

情報の信ぴょう性を見極めたうえで、企業の評判を上手に活用するには、以下のようなコツがあります。

  • 参考意見としてとらえる
  • 複数の企業評判サイトを比較する

ひとつずつ詳しく解説します。

参考意見としてとらえる

口コミサイトやSNSなどで見られる企業の評判は、信ぴょう性の高いものもあればそうではないものもあり、冷静に見極める必要があります。そのため、企業の評判は鵜呑みにするのではなく、あくまで参考としてとらえるのがよいでしょう

実情に近い情報を知りたい場合は、実際に職場を知る人や面接、職場見学などで直接確認するのが確実な方法です。

複数の企業評判サイトを比較する

企業の評判を調べる際は、複数の口コミサイトやSNSを比較しましょう。なぜなら、ひとつのサイトだけでは意見に偏りが出る場合があるためです。

サイトごとに信ぴょう性の高さや情報の新鮮さなどは異なります。複数のサイトを比較することで、視野を広く保ちながら検討できます。

企業の評判を上手に活用して、企業選びに役立てよう

企業の評判_企業選び

企業の評判は、転職活動における企業選びの材料のひとつであり、入社後のミスマッチを防ぐためにも必要です。

企業の評判の調べ方には口コミサイトやSNSなどいくつかの方法がありますが、どの方法においても信ぴょう性を見極めることが重要です。サイトの特徴を把握したうえで、あくまで参考としてとらえれば、企業選びの貴重な情報になります。

企業の評判を見極めて活用すれば、職場の様子や体質をイメージしやすく、自分に合った企業選びに役立てられるでしょう。