転職活動内定6ステップ

「内定の連絡が来たけど、次に何をすればいいか分からない」
「手続きでミスして、入社前から印象を下げたくない」
そんな不安を抱えていませんか?
慣れない手続きが続く中で、何から手を付ければいいか迷ってしまうのは当然です。

この記事では、内定後にやるべきことを6ステップで整理して解説します。内定通知書の確認から、内定先への返事、退職手続き、雇用契約の締結、提出書類の準備まで、記事を読めば次に何をするべきかが明確になり、退社・入社の手続きを迷わず不安なく進められるようになります。

【6ステップ】内定後にやることの流れ

内定承諾書

内定後に何をやるべきなのかについて、6ステップに分けて解説します。

  1. 内定時に送られてくる3種類の書類を確認する
  2. 内定を承諾するか辞退するか返事をする
  3. 会社に退職の意向を伝える
  4. 退職日と入社日を決める
  5. 雇用契約を結ぶ
  6. 転職先に提出する書類を準備する

この流れに沿って確認すると、内定後の手続きが進めやすいです。

①内定時に送られてくる3種類の書類を確認する

内定時には企業から3種類の書類が送られてきます。各書類の記載内容は以下の通りです。

記載内容
内定通知書 応募へのお礼、採用が決定した旨、入社日、入社日までに準備するもの、内定取り消し事由、内定承諾書の送付期限など
労働条件通知書 契約期間、就業場所、業務内容、勤務時間、休日、休暇、賃金、退職に関する事項など
内定承諾書 入社承諾の旨、氏名と住所、署名欄など

内定承諾書は、期日までに返送が必要です。

「内定ってどんな状態?」という疑問があるかもしれませんが、そもそも内定について法的な規定はありません。しかし、過去の判例では、労働条件の提示を含めた内定通知に対し、求職者が承諾の意思を示した時点で労働契約が成立したとみなされます。

②内定を承諾するか辞退するか返事をする

内定通知を頂いた後は、1週間以内または企業が指定した期限内に承諾か辞退の返事をしましょう。連絡方法は企業に合わせるのが無難です。メールで通知されたならメールで、電話なら電話で返事をしましょう。

承諾する際の返事は、以下の3点がポイントになります。

  • 明確な承諾の意思表示をする
  • 条件の再確認をする
  • 今後の流れを確認する

辞退する際は、以下の3点に注意しましょう。

  • 結論と理由を簡潔に言う
  • お詫びの言葉を忘れない
  • 引き止められても断る

上記の点に気を付けて、期限内に返事をします。

③会社に退職の意向を伝える

内定承諾後はできるだけ早く退職の意向を上司へ伝えます。無期雇用の方や1年以上働いている有期雇用契約の方の場合、法的には退職予定日の2週間前で大丈夫ですが、就業規則や引き継ぎ期間、有給消化を考慮して1〜2か月前までに伝えると良いです。

仮に退職を拒否されても、法的には退職の意思を伝えてから2週間経過すれば、会社の同意がなくても退職できます。口頭での伝達だと「そんなの知らない、聞いていない」と言われてしまう可能性もあるため、退職届を文書で作成しましょう。

④退職日と入社日を決める

退職日は月末、入社日は翌月の1日にすると、空白期間が発生せずわかりやすいでしょう。

もし、退職日と入社日まで期間が空いてしまったり、月をまたいで入社する場合、どうなるか以下の表で解説します。

月末退職、翌月1日入社
(1/31退職、2/1入社)
同月内入社
(1/10退職、1/30入社)
月またぎ入社
(1/10退職、2/1入社)
1月31日の状態 前職の社員 新しい会社の社員 無職
加入する保険の種類 1月:退職した会社の健康保険
2月:入社する会社の社会保険
1月10日まで:退職した会社の健康保険
1月11日~1月29日:国民健康保険
1月30日以降:入社する会社の健康保険
1月10日まで:退職した会社の健康保険
1月11日から1月31日まで:国民健康保険
2月1日以降:入社する会社の健康保険
加入する年金の種類 厚生年金のみ 1月10日まで:厚生年金
1月11日~1月29日:国民年金(1号被保険者)
1月30日以降:厚生年金
1月10日まで:厚生年金
1月11日から1月31日まで:国民年金(1号被保険者)
2月1日以降:厚生年金
国民健康保険・国民年金
(1号被保険者として)の支払い
なし なし あり

退職日や入社日によって、加入する健康保険や年金の種類が異なります。社会保険料の負担を少なくしたい場合は「月末時点でどこかの会社に属している」状態にするのがおすすめです。

厳密には自治体ごとに異なるのですが、ほとんどの場合、月末時点で加入している健康保険・年金の料金をその月の社会保険料として収めることになります。厚生年金や会社の健康保険に入っていれば、半分は負担してもらえますが、国民健康保険や国民年金(1号被保険者)は全額を自分で負担する必要があり、金額の高さに驚く人も少なくありません。

memo

保険証が手元にない状態でです。病院を受診するとした場合、一旦全額を自己負担する必要がありますが、払って後から手続きをすることで返金が受けられます。返金手続きをする必要があります。そのため、手続きの負担がない月末退職、翌月1日入社がおすすめです。

⑤雇用契約を結ぶ

退職日が確定してから雇用契約を結びます。雇用契約の前には労働条件を確認し、疑問点は契約前に解消しておきましょう。給与、勤務地、就業時間、休日、試用期間は口頭だけでなく労働条件通知書などの書面で必ず確認します。

条件に納得できたら、雇用契約書もしくは内定承諾書に署名・捺印をして返送します。
雇用契約を結んだあとは、正当な理由がなければ辞退はできないため注意しましょう。

⑥転職先に提出する書類を準備する

転職先に提出する書類は、前職から受け取る書類、自分で用意する書類、転職先から渡される書類の3種類があります。具体的な書類と必要な理由を表で解説します。なお、会社によって渡される書類や内容が以下の表と異なる場合もあります。

区分 書類 必要な理由
前職から受け取る書類 源泉徴収票 入社時の年末調整に必要
雇用保険被保険者証 入社後の雇用保険加入手続きで使用
年金手帳 または 基礎年金番号通知書 年金手続きに必要
退職証明書(離職票) 会社から求められた場合のみ提出
自分で用意する書類 住民票記載事項証明書 または 住民票 住所確認やマイナンバー登録のために求められる場合がある
マイナンバー(個人番号) 会社から求められたら提示する
給与振込先届出書 給与を振り込むために必要
健康診断書(雇入れ時健康診断) 従業員の健康状態を把握する必要があるため
各種免許や資格証明書 応募時に提出していない、または原本が必要な場合に提出する
転職先から渡される書類 内定承諾書 内定の意思を伝えるために必要
入社誓約書 秘密保持などの同意書
扶養控除等(異動)申告書 税金の計算に必要
健康保険被扶養者(異動)届 家族を扶養に入れる場合は必要
身元保証書 通常2名の保証人が必要

内定後の注意点

セミナー スーツを着た若い男女の手元

内定後は、以下の2点に注意します。

  • 内定通知書と労働条件通知書は保存しておきましょう
  • 書類提出の不備は無くしましょう

それぞれ解説します。

内定通知書と労働条件通知書は保存しておきましょう

内定通知書は、「あなたを採用します」という意思を正式に伝える書類です。一方、労働条件通知書は、給与や勤務時間などの具体的な契約内容が書かれた書類です。

万が一、入社後に「聞いていた条件と違う」といった労働条件のトラブルが起きた場合や、不当な内定取り消しに遭った場合、内定通知書と労働条件通知書は自分の権利を守るための証拠になります。そのため、受け取ったら捨てずに必ず保管しておきましょう。

書類提出の不備は無くしましょう

書類不備で何回も再提出をしていると、細かい確認ができない人という印象を与えかねません。そのため、書類提出の際は、必ず以下の5項目はチェックしましょう。

  • 記入漏れはないか
  • 誤字脱字はないか
  • 印鑑は正しいか
  • 必要な書類がそろっているか
  • 封筒の宛名は正しいか

また、提出期日は必ず守ることが大前提です。万が一、遅れる場合は電話連絡で状況を伝えて、提出予定日をすり合わせましょう。小さな対応の丁寧さが、入社前からの信頼につながります。

内定後の流れに関してよくある質問

疑問を持つ女性

内定後の流れに関してよくある疑問は、以下の2つです。

  • 入社手続きの連絡がこない場合はどうしたらいい?
  • 他の企業から内定が出た場合、どうやって断ればいい?

詳しく解説します。

入社手続きの連絡がこない場合はどうしたらいい?

内定後、入社手続きに関して1〜2週間経っても何も連絡がない場合、こちらからメールか電話で確認しましょう。企業側が多忙で連絡が後回しになっていたり、書類が行き違いになっていたりする可能性があります。また、メールの迷惑メールフォルダに振り分けられていないかも確認しておきましょう。

他の企業から内定が出た場合、どうやって断ればいい?

電話で連絡し、「他社から内定を頂いた」と正直に理由を話しましょう。加えて、選考の機会を頂いたことへの感謝、辞退へのお詫びを伝えます。「断りづらいけれど言わなきゃ…」と気を揉んでいる方は

「転職の内定は辞退できる?内定辞退のマナーと注意点を解説」の記事も参考に辞退の手続

きを進めましょう。

内定後の流れを確認して、スムーズに入退社しましょう

セミナー スーツを着た若い男女

内定後は、以下の6ステップの流れを確認して必要な手続きを進めていきましょう。

  1. 内定通知書を確認する
  2. 内定を承諾するか辞退するか返事をする
  3. 会社に退職の意向を伝える
  4. 退職日と入社日を決める
  5. 雇用契約を結ぶ
  6. 転職先に提出する書類を準備する

この記事で紹介した手順に沿って対応していけば、次に何をすればいいか迷うことなく手続きを進められます。

まずは手元の内定通知書を確認し、記載されている労働条件に納得できるかどうかを整理した上で、承諾するか辞退するかの返事を考えましょう。