自転車パンク

新年度が近づき新たな生活に向けて準備を始める時期になりました。
通勤や通学用に自転車を購入する予定の人も多いのではないでしょうか?
移動手段として便利な自転車ですが、メンテナンスを怠るとパンクに遭ってしまい目的地まで辿り着けない…なんてこともあります。

今回の記事では、知っておきたいパンクの原因とその対策について紹介していきます。

もちろん、すでに自転車に乗っている人もパンクリスクについて知っていて損はないと思うのでぜひチェックしてくださいね!

はじめに

はじめに自転車のホイール・チューブ・タイヤについて簡単に説明します。

1.ホイール

ホイールとは車輪のことでハブ(軸)・スポーク(ハブとリムを繋ぐパーツ)・リム(外周部)というパーツで構成されています。

ママチャリでは主にアルミやステンレス製のホイールがよく使われています。
安い自転車にはアルミ製が、高い自転車には耐久性の高いステンレス製が採用されることが多いようです。

ホイール説明

2.チューブ

チューブとはホイールとタイヤの間にあるもので空気を保持する役割があります。
タイヤに空気を入れるとよく言いますが、実際にはこのチューブに空気を入れています。
パンクとはこのチューブに穴が開いたり、空気を入れるバルブが破損し空気を保持できなくなったりすることを言います。

チューブ

3.タイヤ

タイヤがあることで振動をやわらげたりグリップして滑りにくくしてくれたりします。
タイヤの種類には、摩耗や穴が開きにくい耐パンクタイヤというものや、空気を入れなくても使用できるノーパンクタイヤなど様々な種類があります。

パンクの原因3選

原因1:タイヤにものが刺さる

釘やネジ、金属やガラス片がタイヤを貫通しチューブに穴をあけてしまうことでパンクしてしまいます。
対策としては目に見える障害物を避けたり、金属片などのゴミがたまりやすい道路の端を走行しないことです。
このパンク原因に関しては完全に防ぐことは難しく、残念ながら運が悪かったと思うしかありません…

パンクの原因1

↑↑↑木の枝を踏んで穴の開いたタイヤ
走行の速度や枝の角度によっては、木の枝でもタイヤを貫通する可能性があります。

原因2:摩耗劣化

1:タイヤ

タイヤやチューブはゴムでできているため、走行で摩耗したり酸化や紫外線などによる劣化が必ず起こります。
摩耗・劣化するとパンクリスクが高まってしまいます。また、摩耗・劣化したタイヤでは本来のグリップ性能を発揮できないため、スリップして転倒してしまう危険があります。そのため、定期的な交換が必要となります。

タイヤの交換時期は一般的には2~4年(3000km~5000km)と言われていますが、それぞれの使用状況や管理の仕方で変わってくるため、不安な場合は自転車屋に判断してもらうのが確実です。

2:チューブ

チューブもタイヤと同じタイミングでの交換で問題ないと思いますが、ママチャリでよく使われている英式バルブ(空気を入れる部分)には虫ゴムという空気の逆流を防ぐ部品が使用されています。
こちらもゴム製のため1年に1度は交換した方がいい部品になります。

劣化を遅らせるためには?

屋外に保管する場合は雨風や直射日光から守るためにカバーをかけるようにしましょう!
タイヤの汚れも劣化を早める原因になるため定期的に掃除するのがベストです!

パンクの原因_虫ゴム

原因3:リム打ちパンク

自転車を趣味にしない人には聞きなれない言葉だと思います。リムとは先述した通りホイールの外周部にあたる部分のことで、障害物を乗り越えるときにこのリムと段差にチューブが挟まれ穴が開いてしまうことを指します。

分からいづらいと思うので図を使って説明します。

パンクの原因_リム打ちパンク

図のように段差に乗り上げた衝撃でタイヤが変形しすぎてしまい中のチューブに穴が開きます。

対策としては、空気をこまめに入れることです。
リム打ちパンクはタイヤが必要以上に変形することで起こってしまうものなので、たったこれだけで十分対策になります。
月の初めは空気を入れるなど自分の中でルールを決めておけば忘れることなく空気の管理ができますよ。
空気をこまめに入れることでパンクしにくくなる以外に、タイヤの変形が少なくなるためロスが少なく軽快に走ることができるというメリットもあるんですよ。

注意

逆に空気を入れすぎてしまうと、タイヤが跳ねやすくなることで乗り心地が悪くなったり、バースト(破裂)のリスクがあります。

まとめ

自転車は誰でも気軽に乗ることができ、また自動車のような定期点検や車検がないため楽だと感じるかもしれません。だからこそ安全に乗るためには日常的なメンテナンスが重要になります。
メンテナンスを怠ってしまうと快適に乗れなかったり、余計な費用が掛かってしまうため、ぜひメンテナンスを習慣化し楽しい自転車ライフを送りましょう!!