豊橋市_まちなか図書館

豊橋駅前の再開発ビルに開館予定の「まちなか図書館」。

その館長に就任されたのは、東京から豊橋へ移住して来られた種田澪(おいだみお)さん。
応募者約60名の中から選ばれたのは、笑顔がキュートな二児のママでした!
まちなか図書館への想いやママの顔まで、たくさんお話を聞かせていただきましたので、たっぷりご紹介していきます!

人物紹介

種田 澪(おいだ みお)

1991年、東京都生まれ。2014年にNHKに入局。
仙台放送局にて東日本大震災の番組を数多く制作。
その後、制作局(東京)にてディレクターとしてドキュメンタリー番組を担当。

東京から豊橋への移住

東京出身の澪さん。
豊橋にはご家族で今年3月に越してきたばかりだそう。
大都市から地方都市・豊橋への移住、きっかけは何だったのでしょうか?

ーーーなぜ豊橋に?

東京では子育てをしながら共働きの生活。仕事と育児のバランスにジレンマを感じていました。以前から、「自然の多いところで子育てがしたいね。」と夫婦で話していたのですが、コロナ禍をきっかけに家族で過ごす時間が増えた事で、東京での生活スタイルに疑問を持つようになりました。
そして、やはり家族で一緒に過ごす時間は大切だなと強く思うようになったんです。

縁あって、昨年の夏に初めて豊橋に訪れたのですが、海や山など自然の豊かさがすぐそばにある環境がとても理想に近かったこと、子どもの教育が充実していることも豊橋に来る決め手になりました。

種田澪

ーーー移住して暮らしにどんな変化がありましたか?

東京では夫婦共に通勤に1時間かけていました。仕事が終わらなければ持ち帰り、それでも終わらなければ土日に出勤する生活。夫も帰宅時間が遅くなることが多く、仕事が終わってから一人で子どもを寝かしつけるなど全てに必死でクタクタでした。
今思えば、よくやってたなと驚いています。

今は職場と生活圏が近くなり、仕事の時間を確保しながらも子どもとゆっくり向き合えるようになりましたし、時間と心に余裕がなかった以前と比べると、子どものいたずらやわがままもちょっとぐらいは大目に見ようかなと思えるようになりました。
夫婦で転職をしたことで、今は家族で夕食が食べられるのがとても嬉しいです。
思い切って環境を変えてよかったなと思います。

二児のママの顔

館長という看板を背負って第一線で働く澪さんですが、家に帰れば2歳と0歳の幼い子どもたちを育てる一人のママ。
ワーキング・マザーとしての姿も、豊橋の子育て世代にとって心強い存在になりそうです!

種田澪_素顔

ーーー豊橋での子育ては楽しいですか?

はい。楽しいですよ!
東京にいた時は、休みの日に買い物など消費をする事に時間を使うことが多かったんです。
でも豊橋に来てからは、庭で遊ぶこともできますし、海に行ったり、動物園に行ったりと、家族みんなで自然に触れながら遊ぶことが多くなりました。

子ども達も目の前にある自然の中から、自分で遊びを見つけてくるので面白いですね!ずっとこんな暮らしがしたかったので毎日をとても楽しく過ごしています。
東京のマンションでは子どもが走り回ることにも気を使っていましたが、今は自由に走り回れる環境があるので、私もストレスなく子育てができています。

ーーー子どもたちにはどんな風に育ってほしいですか?

都会から地方都市に来ると可能性が狭まってはしまわないかな?と思いがちですが、面白い遊びを自分で発見してくるように、考える力がつく環境なのかなと感じています。
「色々なことにチャレンジして、打ち込めることを何か一つでも見つけてほしい」と思っています!!

まちなか図書館への想い

着々と建物が完成し、開館が楽しみな「まちなか図書館」。
澪さんと図書館の関係、そして館長としての想いなどを聞かせていただきました。

ーーー澪さんにとって図書館はどんな場所ですか?

本は昔から好きで学生の頃はもちろん、社会人になってからも仕事柄調べ物が多かったのでよく利用していました。子どもが生まれてからはブックスタートをきっかけに、親子でも利用するようになり、私にとってとても身近な場所ですね。
(ブックスタートは自治体が行う、絵本を開く楽しい体験とともに、赤ちゃんに絵本を手渡す活動です。)

ーーーまちなか図書館でやりたいことはありますか?

開館に向けてちょうど今考えているところです!!
一般的な図書館は、本を借りたり、調べものをする場所というイメージが強いと思うんですが、まちなか図書館は、「そこに行ったら何か面白いことがあるかも!」と、今まで図書館を利用していなかった人も立ち寄りやすい場所にしたいなと思っています。
自分では選ばない本との出会いがあったり、知らなかった情報や面白い人に出会えて刺激をもらえたりと、図書館に来る色々なきっかけを作っていけたらいいなと思っています。

“本”と聞くと小説やビジネス書などをイメージして難しく聞こえるかもしれませんが、写真集や、スポーツの本、音楽の本など、様々なジャンルの本を今集めているところです!本を借りるだけの図書館ではなく、利用者にとって新たな居場所になるような施設づくりを目指しています。

種田澪_素顔2

最後に

図書館の館長!と聞くとなんだかお堅く聞こえてしまいますが、お話をさせていただくととても軽やかで親しみやすい印象。
澪さんが感じる豊橋の魅力は、長年住んでいると気づかないポイントをググッと掘り返してくれるようでした。前職のご経験や移住者としての目線で、今後豊橋の良いところをどんどん引き出してくれそうな気がします。

また、お子様と庭で遊ぶ姿やとても素敵な笑顔から、ご家族でこの環境を楽しんでいらっしゃるのが伝わってきました。
私も子を持つ母親ですが、改めて恵まれた環境に居ることに気づかせてもらったと同時に、ワーキング・マザーとしての素敵な姿にパワーをいただくことができました。

素敵な館長を迎えた「まちなか図書館」。
豊橋に新たな風を吹かせ、まちなかをもっともっと盛り上げていってほしいなと思います。

まちなか図書館

駅前大通二丁目地区に建設される再開発ビルの2- 3階に整備を予定

https://www.city.toyohashi.lg.jp/37790.htm