こんにちは、おいちゃんです。
11月26日メーカーズ・ラボとよはしにて、ラボ開設1周年記念イベント「Lab Fes」が行われました。
300人超の方が訪れるとても楽しいイベントでしたが、
特に今回は、地元企業や大学研究室の出展を取りまとめたり、各方面でお手伝いさせていただき、とても良い経験となりました。
そんな「Lab Fes」を普通に執筆しても、ふつ〜の感想になってしまうので、
TASUKIの視線から振り返ってお伝えしたいと思います。
はじまり
さかのぼること、イベント開催の数週間前。
突然の依頼がTASUKIに舞い込んできた。
それは、「Lab Fes」で使えるような長椅子を作って欲しいというものであった。
チラシやWebなどは作ってきたけど、椅子かぁと、考えていると、
一人の人物が脳裏をよぎった。
そう、杉浦酒店の杉浦さんだ。
杉浦酒店代表
こんなことしてみたいという話しに全力で乗ってくれる人。
ご存知の方もいるだろうが、
以前に書いた記事で、僕の「ど〜しても水の上を歩きたい」という思いを叶えようと、一緒に水蜘蛛(ミズグモ)を作ってくださった方だ。
今回は、「なんでもいいから座れるように、ビールのケースを16個ほど欲しい」と頼んだところ、
久しぶりに怒られた。
僕の構想だと、ビールケースの上に板を載せて簡易的な椅子を考えていたのだが、
「おいちゃん、どうせ作るなら、ちゃんと作らないと面白くないよ。一緒に作るから!」
というストイックで優しい一声により、早速、椅子作りの構成を立てることになった。
そして考えること数分。。
今回、僕らは
「素人と酒屋が作るHAZAI BENCH」
ということで、端材のみを利用し、しかも1脚あたり2時間ほどで作るという条件のもと、長椅子作りに挑戦することになった。
初の椅子作り
なんとなくの椅子のイメージを話し合うと、
いきなり、3種類の椅子の図面を書き始める杉浦さん。
図面を物干し竿にくっつけると、早速鉄パイプを切り始めた。
それが終わると、溶接までし始めた。
こうなってくると、もお完全に自分の出る幕は無い。
と、いうか前回よりも格段にレベルアップしている。。。
色を塗ったり、店番したり、犬(ほたる)と遊んであったいう間に2時間が経った。
ペンキが乾くのを待ち、完成。
本当にできた。
この工程で、残りの2脚も完成させたので、材料を書いておきます。
材料一覧
①2×4材 1,800mm×3
1,622mm×4
400mm×4
311mm×3
塗料 少々
ビス 少々
②2×4材 1,500mm×3
4cm角鋼材 362×4
187×4
溶接ワイヤー 少々
アングル 260×2
塗料 少々
ビス 少々
③2×4材 1,500mm×3
鉄パイプ 1本
溶接ワイヤー 少々
塗料 少々
ビス 少々
Lab Fes出展
メイカーズ・ラボとよはし1周年記念イベント当日、いつもは暗い雰囲気のアトリウムにたくさんの作品や商品が並び、木の温もりが溢れる会場の真ん中で、HAZAI BENCHもその一躍を担っていた。
たくさんの方に「これって売り物?」と、聞かれるほどで、僕は何もしていないけど、勝手に良い気分になっていた。
そろそろ「Lab Fes」の話しをすると、
メーカーズ・ラボとよはしが開設から1周年となり、これまで支えてきてくださった方や、ここで様々なものを作ってきてくれた方の成果を発表する場であった一方で、これから次のラボに飛躍することを目指して、「過去と未来」を表現したイベントであった。
あえて「Lab Fes」というポップなイベント名にしたのは、第三セクターの中にある施設でも、気軽に誰でも立ち寄れるという印象を持って欲しかったからだ。
そのうえで、
「どんどん育てようみんなの秘密基地」と、イベントの副題にもなっていた今回のテーマは、まだまだ世間一般からの認知度は低いが、ワクワクするようなラボの感覚を「秘密基地」に例え、その秘密基地をこれまで皆さんに育ててもらった感謝と、これからも育てていって欲しいという願いを込めたテーマになっていた。
その思いの通り、当日のイベントでは、地域企業、大学研究室、ラボ利用者の方々や市民の皆さんで会場を盛り上げてくださっている様子が伺えた。
その他、ワークショップや見ル野栄司さんの講話など面白い内容が盛りだくさんでしたが、
たくさんあり過ぎなので、
自分のことに絞っていうと、イベントの中では、デザイン書道作家の鈴木愛さんとトークイベントを開催させていただいた。
テーマは「デザイン書道から広がるものづくりの可能性」についてで、事前に愛さんと豊橋技術科学大学の学生を交え行った「デザイン書道×デジタル工作機器」の企画を踏まえた内容のトークがメインとなった。
この企画は、古くからある2次元の書道と、3次元を作り出す先端機器を組み合わせて、椅子を作れないかという挑戦で、
プロジェクトは現在も進行途中ではあるが、一見、異なる分野の取り組みを融合させた時の、想いや難しさなどをものづくりと絡めて語っていただいた。
愛さんは、とても気さくで、話しやすい雰囲気の方なので、楽しみながら会話ができた。
ラボ作りハッカソン発表会
その他、前の記事でご紹介した、ラボ作りハッカソンの作品発表会もLab Fesの中で行われた。
発表会では、全4チームが途中でリタイヤすることなく、かなり完成度の高い完成物を披露しましたので、ここでご紹介したい。
作品一覧
A) FREE CUBE
「座る、寝る、食べる、憩う、収める」の全てが可能になるシンプルなのに多機能性を備える、椅子を作成。28個の椅子をバラしたり、くっつけたり、重ねて、使う人の用途に合わせて変身させられる。
B) Show Boxon
ラボの入り口の外観を良くするうえに展示スペースにもなる家具。展示してある作品や機械を目にした人に、ラボへ興味を持ってもらうことを狙った大型の棚を作成。
C) TANAA
メーカーズ・ラボ内を極限までラボっぽくするということをコンセプトに作られた木製の収納棚。ちょっとの隙間に入り込み、細かなところにまでユーモアを持たせた作品。
D) Mao
手荷物が置ける場所、作品を飾れる場所、材料を置ける場所をすべて備える完成度の高い机を作成。しかも、ラボの雰囲気を壊さないように木製家具に統一した点も魅力的。
全チームがこんなにも素晴らしい作品を作りきってくれて、とても感動しました。
そして何よりも、技科大の先生・学生と地元企業の方々や利用者の皆様が、ハッカソンを通じてとても良い関係を築けたことが本当に嬉しかったです。
その何となくの雰囲気を伝えるために、オープニングで流したラボ作りハッカソンの経過写真をつなぎ合わせたムービーも一緒に載せておきます。
終わりに
今回の一連の企画を振り返ってみると、とにかくたくさんのものを作ったなあと思います。
ほとんど、そばで見ていただけですが、、、ものづくりの楽しさや難しさを身近に感じることが出来た日々でした。
メーカーズ・ラボとよはしを始め、東三河が「はじまりの場所」になることを目指してこれからも新しいことに挑戦していきたいです。
【施設概要】
メイカーズ・ラボとよはし
愛知県豊橋市西幸町字浜池333番地-9豊橋サイエンスコア内 110号室
0532-44-1111
http://www.tsc.co.jp/makerslab/
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