「蔵開き」というと皆さんはいつどんなことをすると思い浮かべますか?
1月11日に鏡開きと同日に行うものと思い浮かべる方もいるかもしれませんが、2月にも全国のいろいろな場所で「蔵開き」が行われています。
これは日本酒の酒蔵が行う「蔵開き」。日本酒ファンはもちろん、これから日本酒に詳しくなりたいなという方にもおすすめの催しなんです。
今回は日本酒の蔵開きについて、どんなことをするのか・どんな準備をしていけばいいのかなどご紹介します!
目次
日本酒の蔵開きとは?
伝統的な製法では、新米の収穫が終わり雑菌の繁殖しにくい冬場は多くの酒蔵で日本酒の仕込みが行われます。
そして新酒の仕込みが終わるタイミングや新酒が完成したタイミングで行われるのが酒蔵の「蔵開き」です。
日本酒の完成を祝いながらお得意様に日頃の感謝を示す、いわば「酒蔵の感謝祭」なんです。
いつ行われるの?蔵開きのシーズン
現代では年中いつでも日本酒をつくることができますが、伝統的には冬に仕込んだ日本酒は2月中旬頃に完成し、多くの酒蔵で蔵開きが行われます。
酒蔵によっては秋や春ごろに行われることも。
特に今年はコロナ禍で開催を控えていて3年ぶりに蔵開きを開催する、という酒蔵も多いようです。
どんなことをするの?
蔵開きでは新酒や限定酒の試飲販売が行われます。酒蔵の方にそれぞれの特徴を教えてもらいながら飲み比べできるので、きっと自分にぴったりの日本酒が見つかるはず!グルメ出店があったりするのでおつまみに困ることはありません。
また普段は見学を受け付けていない酒蔵でも蔵開きには特別に見学できることも。日本酒づくりの工程や酒蔵のこだわりを深く知ることができますね。
他にも餅まきを行ったり発酵をテーマにした企画が行われたりと、酒蔵ごとに個性豊かな催しが行われます。
初心者必見!おすすめの準備や持ち物
とても楽しそうな蔵開きですが、酒蔵に行くというのはちょっとハードルが高く感じますよね。
ここでは蔵開きに参加したい方なら知っておきたいポイントをご紹介します。
ふらっと立ち寄っても楽しめる蔵開きですが、しっかり準備をしておくと何倍も楽しめますよ!
予約の有無を確認
蔵開きは基本的に予約なしで行けるのがほとんどですが、酒蔵の見学や関連イベントは要予約という場合もあるので事前に調べておくのがおすすめです。
酒蔵によっては「蔵開きに来られない方のために特別にオンライン注文の予約を受け付ける」というところもあるので、日程が合わない方も諦めずに情報をチェックしてみましょう!
前日〜当日は納豆食べないこと
納豆菌はとても強く、万が一混入してしまうと醸造に必要な微生物の働きを阻害してしまい、日本酒がつくれなくなってしまいます。
特に酒蔵を見学する場合は当日に納豆を食べないのはもちろんですが、前日にも食べないようにしておく方が良いでしょう。
交通手段
お酒の試飲ができるイベントですから、飲酒運転はもちろん御法度。駐車場のない酒蔵も多いので、公共交通機関などの交通手段を確保しましょう。酒蔵によっては最寄駅から無料のシャトルバスを運行していることもあります。
服装
屋外の敷地も使って行われることが多く、防寒対策はしっかりしておくのがおすすめです。また酔っ払っても転んでしまわないように歩きやすい靴で参加しましょう。お土産の日本酒を買いつつ楽しむことを考えると、カバンは両手が自由になるリュックがおすすめです。
日本酒初心者でも楽しい! 蔵開きに行ってみよう
日本酒には全然詳しくない筆者ですが、以前初めて行った蔵開きはとても楽しむことができました。甘口の日本酒や梅酒などもあり、普段あまり日本酒を飲まないような女性にもおすすめです。
地元の飲食店もたくさんブースを出店していて、お酒を飲めない人でも満足できる素敵なイベントでしたよ。
こちらの記事でレポートした福井酒造では、2024年3月2日(土)に蔵開きが行われます。
限定酒の試飲販売、酒蔵見学、樽酒飲み放題やバラエティ豊かなグルメブース、樽巻き実演や能の演舞まで! 多くのファンが楽しみにしているのではないでしょうか、初めて蔵開きを行ってみたいなという方にもおすすめです。