お米の卸売_愛知

現役大学生による企業インタビュー記事、「学生インタビュー」。

この記事は、地元の大学生が、様々な企業を訪問する中で、見て感じた驚きや発見をそのまま発信するものです。

今回は、株式会社カスヤに訪問してきました。

お米の卸売_カスヤ

お米の卸売企業へ潜入!日本のお米が世界へ挑戦-株式会社カスヤ-

最近、だんだんと暖かくなってきましたね。
春といえば、もうすぐ田植えの季節です。農家の人たちが丹精込めて作ったお米が、私達の食卓に並びます。

みなさんは、どうやってお米が流通しているのか考えたことはありますか?

今日は、そんな疑問を解決すると共に、僕らの日常の食卓はもちろん世界の食卓に日本の米を流通させようと頑張る、株式会社カスヤを見学させていただきました。

<この記事を書いた学生ライターを紹介>

蕗谷 郁弥

豊橋技術科学大学
機械工学課程 4年生

【最近ハマってること】
サーフィン

【お話を聞いた人】

糟谷 賢一郎 さん

株式会社 カスヤ
代表取締役 社長

【最近ハマってること】
野球・プロレス観戦

株式会社カスヤは、田原市豊島町に本社を置くお米の卸売企業です。

実際に、自ら産地に足を運び、生産者と直接話し、田んぼや稲の育成状況を見て、納得したお米を全国各地から仕入れ販売しています。

お米の流通ってどうなっているの

お米の卸売_流通

一般的なお米の流通ルートについて説明します。まず農家の手で収穫されたお米は地元の農協(JA)へと出荷されます。集められたお米はコメ価格センターを通じて入札が行われて価格が決められ卸売業者へと販売されます。卸売業者からスーパーマーケットやお米屋さんに販売されて店頭にお米が並ぶことになります。

生産者(農家) → 農協(JA) → (コメ価格センター) → 卸売業者 → 小売業者(スーパーなど) → 消費者

一方で、2004年の法の改正により、卸売業者・小売業者になるための条件が大きく緩和されました。年間20トン以上のお米を扱うところであれば届け出をするだけでお米の卸売り・小売りが自由にできるようになりました。

カスヤでいうと、
生産者(農家) → 卸売業者(カスヤ) → 小売業者(スーパー、飲食店など) → 消費者

という、シンプルな流れになるため、直接、生産者や小売業者とやりとりをしながら今年のできや、消費者に求められることなどを見極めることが可能になります。

参考お米とご飯の基礎知識

お米へのこだわり

お米の卸売_こだわり

さて、文章が少し堅くなってきたのでやわらかくいきますね!

カスヤはブレンド米がすごいんです!

ブレンド米とは、数種類のお米の特徴をとらえて、それらを組み合わせて製造します。
混ぜ合わせることにより、味に安定性が出てきたり、季節によって傷まなくなるなど多くのメリットがあるんです!

しかし、言葉では簡単なのですが実際にやると難しく、味や質が、数学でいうと、1+1が5になったり、マイナスになったりするイメージだとか、、

おぉ、難しい、、

そんなカスヤでは、スーパーのみならず、飲食店にもお米を多く出しているんです!

例えば、和食のお店や、洋食のお店など、そのお店の料理に合ったブレンド米を提案しています。
何回も試食したり、飲食店の炊き方をヒアリングしています。

もっと、すごい、、

『お米』に対するこだわりの強さがよくわかりますね。

工場に潜入するよ!

お米の卸売_潜入1

2019年10月に建てた蒲郡の新工場を見学します。

この工場は、国際規格が取れるように設計されており、徹底された衛生管理が特徴です。

設備が最新なので、ワクワクですね!!

Let’s,工場見学!!

お米の卸売_潜入2

このままでは、工場に入ることができないので着替えさせていただきました。

お米の卸売_潜入3

これで髪が落ちないですね!

安心、安心。

お米の卸売_潜入4

さて、次は風で塵やホコリを落としていきますよ。

ライスセンターで、ここまで徹底しているのを初めて見ました。

お米の卸売_潜入5

まず、目に入るのが、仕入れた大量のお米(玄米)たち。

お米の卸売_潜入6

工程に合わせて複数の部屋に別れており、袋に詰まったお米をどんどん移動させていきます。

お米の卸売_潜入7

ここでは、大量のお米を精米しています。

異物が混入していないかや傷んだ米がないかなどを調べるために金属探知機や色彩選別機があります。
高品質なお米を消費者に届けるためにはとても大事ですよね。

機械のお値段を聞いたら、目が飛び出る値段でした。

ここまでの設備、管理体制を維持・構築している卸売工場は少なく、最近では国外からの需要も強いと教えてもらいました。

お米の卸売_潜入8

精米したお米をパッケージに入れて、発送前の準備をします。

1日12〜15トン生産できるそうです。

カスヤの社長に質問してみた!

お米の卸売_潜入9

■カスヤが一番に大切にしていることはなんですか。

実際に産地に足を運び、生産者さんと直接話し、田んぼや稲の育成状況を見ることです。
現在、四国、鳥取、群馬以外の県はすべて足を運んでいます。
また、実際に炊いて食べることで、自分達が自信を持ってオススメできる日本のお米を取り扱うようにしています。
昼休みはみんなで炊きたてのご飯を食べていますよ。

■今後の展望を教えてください

日本のお米が世界にどの程度、通用するか挑戦したいと思っています。
そのために、1年かけて食品衛生の最高峰である国際規格FSSC22000を取得するつもりです。
ありがたいことに、海外のお取引さまから何件かの商談がきております。
今後は、日本のお米が世界で輝くように送り出していきたいです。

まとめ

今回、見学させて頂いたことで、お米の卸売についても知ることができ、このような企業のおかげで自分達の食卓にあたりまえのようにあるお米が並ぶのかということを実感しました。

実際に取材することで、今まで知らなかった企業を知ることが面白いと思い、さらに興味がわきました。

今後、スーパーでカスヤの名前があるか探してしまうかもしれないです。

ご協力いただいた株式会社カスヤのみなさま、ありがとうございました!

ぜひ、一緒に働く仲間を募集しているので見てくださいね!

◆求人募集ページ(正社員)◆

【会社概要】株式会社カスヤ
代表 糟谷 賢一郎
住所 愛知県蒲郡市竹谷町梅薮6-1
電話 0531-22-0886
定休日 土日休み