現役大学生による企業インタビュー記事、「学生インタビュー」。
 
この記事は、地元の大学生が、様々な企業を訪問する中で、見て感じた驚きや発見をそのまま発信するものです。
 
今回は、本多プラス株式会社に訪問してきました。
 

 
 
こんにちは。
私たち花岡ゼミは、新城市にある本多プラス株式会社へインタビューに行きました。
 
<この記事を書いた学生ライターを紹介>
豊橋創造大学短期大学部
キャリアプランニング課 花岡ゼミ2年生
 


 
菱田 礼華さん


 
井口 由衣さん

 


薗田 紅巴さん


室屋 パメラさん

 


浅野 朱音さん


塗木 梨絵奈さん

 


石橋 愛子さん


小柳津 愛理さん

 
 
 
【お話を聞いた人】

大村 昌詳 さん
管理本部 総務部 部長
社長室 室長

 
 

 

創業時のヒット商品は豊橋筆のキャップだった!


 
インタビューで最初に興味を持ったのが、創業当時の話でした。
本多プラスにおける創業時のヒット商品、実は私たちのよく知るアレだったんです。
 
インタビューでは、大村様から、その経緯について、教えていただきました。
 
1946年、終戦直後、創業者の本多正造氏は出生地の愛知県新城市にて本多セロファン工業所を設立しました。当初は、筆の鞘(キャップ)を製造していたそうです。
 

大村さん
「その当時、筆の鞘というと、川に生える葦や竹を割ってキャップにしてました。そうすると、綺麗な筆先が見えない。だから、何とか見えるようなキャップが欲しいと職人さんから相談があったそうです。」

 
 そこで、セロファンを簡単に巻いて透明な筆の鞘を作られたんだそうです。なぜセロファンに着目したのかというと、ヒントとなったのが紅茶です。
 
 本多氏は、戦前、台湾でお茶・紅茶の事業を行っていました。
 
 
大村さん
「当時、日本で飲む紅茶は、凄くまずかったそうです。ですが、台湾で飲むと美味しかったんだそうです。・・・何故、日本で飲む紅茶がまずかったのかというと輸入の際に湿気てしまう。そのため、箱をアルミ箔とセロファンで二重構造にしたりして、湿気ないよう、輸送に気を使ったそうです。」

 
つまり、紅茶を湿気から守るために使用したセロファンの知識があったから、現在でも使われる筆の鞘(キャップ)が生まれたということなんですね。
 
 
当たり前のように筆にはめられているキャップ、しかも私たちにとっては、地元の名産品として慣れ親しんでいるものが、このような経緯で生まれ、地元企業の創業時のヒット商品だったとは、驚きました。
 
 
 

社名の意味?


 
次に、私たちが興味を持ったのは、社名の意味やオシャレなロゴマークについてです。
 
インタビューでは、「社名には、それぞれ企業がいろんな思いを込めている。・・・その社名を紐解くと意外とその企業のすべてがわかるよ。」と教えていただきました。
 
1946年に『本多セロファン工業所』として創業後、1982年に、現在の『本多プラス』になったそうです。
 
大村さん
「当時はプラスチックの『プラス(PLAS)』だったのですが、今は少し違います。・・・20年前にリブランドして、プラス思考の『プラス(PLUS)』に変えたのです。そいう風に事業を運営していきたい。そのような気持ちが込められています。」

 
 
意味が違う・・・?
 
 
初めは、ピンときませんでした。
 
しかし、インタビューが進むにつれ、これまでの製品開発や事業展開の説明を伺ってみると、色々なことにチャレンジしている会社の想いや考え方に合っているような気がしてきました。
 
大村さん
「会社のロゴマークには、太陽と月がありますね。・・・これを漢字に直すと、日と月です。日進月歩という私たち(本多プラス)の合言葉にもなります。・・・」

 
文字にまで意味が込められていとは、驚きました。しかも、太陽の赤と月の黄色を合わせたオレンジ色が会社の色、コーポレートカラーになっているなんて気づきませんでした。
 
今まであまり気にしてこなかったことですが、就職活動の企業研究でも出てくる『理念』や『スローガン』というものにも、改めて興味が湧いてきました。
 
 

モノ売りではなくてコト売りになりたい!


 
インタビューでは、経営理念の説明の中で、本多プラスの現在のビジネスモデルについて教えて頂きました。
 
大村さん
「我々(本多プラス)はモノ売りではなくて、コト売りになりたい。・・・現在、我々は、お客様のコンセプトを形にすることから実際の製品をつくるところまでをやっています。」

 
すなわち、単に依頼のあったパッケージや容器の製造のみを担うのではなく、お客様が求める製品をデザインし、提案する段階から関わっているということになります。
 
 
この点について、あるヒット商品の容器開発のエピソードを伺いました。
 
大村さん
「(日清クッキング)フラワーの小麦粉のケースを開発したときの話ですが、・・・。東京事務所では、(女性社員が)みんなで自炊して、お昼を食べています。(ある時)小麦粉を使う際、従来の紙容器では、小麦粉がこぼれ散ってしまい、掃除が大変だということで、うちのデザイナーがなんとか出来ないかと、その容器を使ったのがきっかけとなり、・・・。」

 
 実際に商品はヒットし、その容器も包装技術の賞を受賞しております。
また、他の商品でも同様にデザイン賞を受賞していると伺いました。
 
まさに、単なる依頼でつくられた商品(モノ)を売るのではなく、消費者のニーズを読み取ったデザインの提案から、製造販売に至り、大きな価値の提供に繋がるヒットをもたらすといったコトを売ったケースだと思いました。
 
 インタビューでは、「他人のやらないことをやる」といった経営理念と共に、「自ら考え、自らつくり、自ら売る」というモットーを大事にしているとも伺いました。
 
私たちは今年、就職活動を通じて、多くの企業について説明を受けてきましたが、企業理念や行動指針と呼ばれるものに関心が持てたことは少なかったと反省しています。
 
 
 

職場はステージ!


 
 私たちのインタビューでは、こらから就職をする上での参考になるよう、魅力的な人材像について質問してみました。
 
---魅力的な社員の姿勢とは何ですか?
 
大村さん
「社長がよく言うことですが、『明るいところにお金が集まる。』これは、暗い感じの人よりも、明るい人の方が会社においても喜ばれる。
 
つまり、重宝されるし、会社にとっても、得るものが多いという意味です。・・・・・、それは自分の表情の作り方、声のトーンやしぐさ、そういうことで作れるのです。
 
だから人間性どうのこうのではなくて、ビジネスという一つの『ステージ』の中で、いかに(皆さんが)演じるかが大事だと思います。
 
日常生活の延長線上ではなく・・・。ですので、『私は根暗だからだめ』と感じる必要はありません。普段から明るい人がビジネスで評価されという訳ではありませんから。」

 
実生活では、あまり明るくないなと思っていても、職場はステージと意識することで、自然と明るく振る舞えるように思えました。
 
就職活動時に、このように考えられていたら、不安も少なく、もう少し積極的に動けたのではと思いました。
 
 

終わりに

創業時のお話から社名の由来、会社のビジネスモデルなど様々な事を教わりました。
 

普段私たちが何気なく使っているものだけど、それが東三河の新城で製造されているとは思いもよらず、驚きと発見の連続でした!
私たちもこれから社会に出るにあたり、本多プラスで働いている方達を目標に明るく励んで行きたいと思います。
 
大村さん、この度は取材を通じて貴重なアドバイスを頂き有難うございました。
 

 
 
【会社概要】
本多プラス株式会社
代表取締役社長:本多 孝充
電話:0536-23-1351
住所:愛知県新城市川路字夜燈23-2
HP:http://www.hondaplus.co.jp/
 
 
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