豊橋市が2023年度から行っている地域農業関係者×農業系スタートアップによる協働プロジェクトの「TOYOHASHI AGRI MEETUP」。今年度も新しいプログラムがスタートし、8月からは地域農業関係者向けのマインドセットや農業課題を明確にするためのマッチングプログラムのDAY1が開催されました。
全2回のマッチングプログラムでは講座とワークショップを行い、今年度のアグリテックコンテストで応募テーマとして募集する農業課題を明確化します。
【講座】スタートアップとの協業による収益アップと省人化
DAY2ではkemuri ventures合同会社 代表パートナー 岡田博紀氏による講座が行われました。岡田氏は国内で唯一フードテックに特化したVCファンド「食の未来ファンド」を運営しています。もともと食ビジネスの起業家として飲食店「kemuri神楽坂」を運営するエンレスト社を起業し、初代店長として2年間現場に入り、繁盛店に育てた経験があります。
食の未来ファンドでは農業の生産に関わる第1次産業のアグリテックから環境保護、加工や流通といった第2次産業、スマート調理機器や外食フードロス対策といった第3次産業までを対象に投資を行っています。
今回の講座では、講師から参加者の方々が関心あるテーマや内容について都度お尋ねいただきながら、インタラクティブな方法でワークショップが進行しました。
また、スタートアップ企業と共創する上で知っておきたいスタートアップの文化や農業系スタートアップとの協業について多くの事例紹介を頂きました。さらに講師が実際にカスタマーとして利用したことがある「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービス「おてつたび」の事例をご紹介頂き、リアルな視点から実際に利用した具体的な内容が紹介されました。
「今回講座で事例紹介したスタートアップの紹介・お繋ぎも可能なので、ぜひお気軽に連絡下さい」といった、心強いフォローも頂きました。
【ワークショップ】課題解決手法の検討
後半はDAY1に行われたワークショップに続き、DAY2でもデロイトトーマツベンチャーサポート株式会社 青砥 優太郎 氏が講師となり、実施しました。
前回のおさらいをしつつ、個人ワークとグループワークを重ねながら、より深掘りされた課題を見つけていきます。発見された課題は「品種改良」「生産」「出荷」などのバリューチェーン上に落とし込み、課題解決の方向性やスタートアップとの連携イメージの検討を進めていきました。
アグリテックコンテストの課題テーマが決定!
地域農業が抱える課題テーマを解決するスタートアップ企業が全国から募集され、豊橋エリアの農家とのマッチングを目指すのが「アグリテックコンテスト」です。10月〜12月まで書類審査、面談と、審査を重ね、年明け1月28日(火)には選ばれたファイナリストが登壇する、ファイナルデモデイが開催されます。
審査基準は「実用性・導入可能性」「新規性・独創性」「チーム体制」「資金使途」「市内農業者とのマッチングの確度」「意欲・熱意」の6点。
最終的に選ばれたスタートアップ企業には実証実験や開発にかかる資金支援として賞金総額1000万円、実証実験に向けた豊橋エリアの農業関係者とのマッチング支援や市役所担当者や専門アクセラレーターによる伴走支援が提供され、地域での実証実験を2年間行い、最終的に社会実装を目指します。
今年度のコンテストで解決したい課題は?
毎年の応募テーマはマッチングプログラムのワークショップによって決定します。今年度はバリューチェーン別で見ると栽培管理に関してや作付準備に関する課題を解決するテクノロジーを求める課題が多かったようです。
詳しくはアグリテックコンテストの公募ページからご確認ください。
https://toyohashi-agri-meetup.jp/contest
2025年1月28日(火)にはファイナルデモデイが開催され、来年度の実証実験へと進むアグリテック企業が決まります。
豊橋エリアの農業課題についてどのような企業からどのような提案がされるのか、ぜひご注目ください!
詳しくはこちらから▽
https://toyohashi-agri-meetup.jp/contest