シェルマよしご

県道28号田原高松線沿いにある「シェルマよしご」という施設を知っていますか?

「シェルマよしご」は、田原市の国指定史跡である縄文時代の貝塚「吉胡貝塚」を身近に感じることができる施設です。発掘調査で出てきた貝塚をそのまま見られる屋外展示や、出土品などを展示した資料館があり、吉胡貝塚資料館・吉胡貝塚史跡公園の総称となっています。

シェルマよしご_外観

実は5年前の2016年には、秋篠宮ご夫妻もご訪問されたことがある地元の誇れる公共施設のひとつです。

今回は、子どもたちの夏休みの自由研究の手助けにもなるスポット、シェルマよしごをご紹介します!

資料館には何が展示されてるの?

施設はとってもコンパクトですが、足元から頭上まで、大小さまざまな資料にあふれています。頭上まで!?そうなんです。上から視線を感じたら、縄文人が観覧者を見下ろしていました。

シェルマよしご_吉胡貝塚資料館

写真、映像、レプリカなど視覚に訴える資料はもちろん、クイズ形式で縄文時代を学ぶこともできます。吉胡貝塚から出土した人骨(頭蓋骨)の展示もあり、怖いもの見たさから子どもたちの視線は釘付けです。

自分の顔が、縄文人顔か弥生人顔かAIが判断してくれる装置は、同行者と盛り上がるおすすめポイントです。

知る人ぞ知る!?胸アツ展示ポイント!

なにか作りたい!体験したい!というワクワク感から体験教室のある2階へ移動すると、普通は、すぐ教室のある部屋に吸い込まれてしまいますよね。しかしその体験室へ入室する前に、ぜひ一度来た道を振り返り一階を見下ろしてみてください。ここには縄文人の当時の営みがストーリーとなって展示されているんです。小さい施設ながらも有意義な展示をしたいという、学芸員さんの語らずとも訴えかける熱い情熱を感じざるを得ません。

体験教室で縄文人に

シェルマよしご_体験教室

資料館2階にあるのは体験コーナーです。費用も無料のものから、有料でも100円から300円程度ととても良心的。無料の弓矢体験は、元気でパワフルな子どもたちにおすすめです。鹿の写真を的に、弓矢を飛ばすことができますが、いつの間にか大地と大空が的になってしまうことでしょう。

体験室の外に出ると、走り回りたくなる子どもたちの気持ちがよく分かります。目の前には広大な緑と、眼下には縄文時代には海だったといわれる水田が広がり、ここが史跡公園であることに気付かされます。

シェルマよしご_火起こし体験

また、火おこし体験も無料でできおすすめです。「こうやったほうがいいのでは?」と家族で知恵を出し合い、疲れたら交代し、「煙がでた!」と盛り上がり・・・家族の絆が深まること間違いなし!

他にも、土偶づくりや勾玉づくり、季節ごとの特別企画など様々な体験ができます。

7月21日から夏休み特別企画が開催されています。夏らしい貝がらフォトフレームづくりや、竹あかりづくりが体験できます。

おわりに

資料館となっている建物のコンパクトさから、初めて訪れた方は、滞在時間を少なく見積もってしまうかもしれません。しかし、それが間違いであることに誰もがすぐ気付くでしょう。今回は資料館をポイントにご紹介しましたが、シェルマよしごには、発掘調査で発見した貝塚をそのまま見られる屋外の見学場所などもあり、見所が尽きません。

また、スタッフの方が親切で、展示物や資料についての解説、さらに体験コーナーでは豆知識など様々な情報を教えてくださいます。子どもたちにとって、夏休みの自由研究の心強い助っ人となってくれるかもしれませんよ。
そして、家族で協力した火起こし体験は絵日記の題材に、体験教室は工作のヒントになりそうです!

シェルマよしご、夏休みの宿題が一気に片付く穴場スポットです。目で見て、体験し、さらに知識をたっぷり吸収し、古代のふるさとに思いを馳せてみませんか?

シェルマよしご(施設情報)

住所 〒441-3402 田原市吉胡町矢崎42-4
TEL 0531-22-8060
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始
観覧料金 一般200円、小中生100円(ほの国パスポート提示で無料)
HP http://www.city.tahara.aichi.jp/shisetsu/bunka/1008231/1002487.html