昨今ではアントレプレナーシップ(起業家精神)教育が日本でも活発に行われています。
この記事は豊川高等学校がインターンシップで株式会社サイエンス・クリエイトにて就業体験を行った様子をご紹介します。
今回のインターンシップの中では「自分で課題や解決法を考えたアプリのアイディアを考える」という実践的な内容も行われ、実際にどんなアイディアが出たかもご紹介します!
豊川高等学校はこんなところ
もともとは今でも「豊川稲荷」としておなじみの曹洞宗 豊川閣妙厳寺 から発祥した学校で、100周年を目前にした歴史ある学校です。
豊川高等学校の2年生は2日間のインターンシップを行います。さまざまな企業で様々な仕事の現場や社会の課題に触れ学びを持ち帰ります。
株式会社サイエンス・クリエイトはこんなところ
豊橋地域での新産業創出を目指して設立された背景があり、愛知県東三河地域の「産・学・官・金」が連携する産業支援機関として、様々な支援サービスの提供を通して地域経済の活性化に貢献することを使命としています。
同社が運営する起業支援Startup Garageでは無料の個別相談や各種セミナーなどが開催されています。
インターンシップ1日目の様子
まずは自己紹介や株式会社サイエンス・クリエイトがどんな会社なのかの紹介から。
今回のインターンシップでは「起業までの流れ」を学び、自分で「WEBアプリを開発して起業する」という想定でアイディアを考えます。
まずは「困っている人を詳しく分析する」ことからスタート! どんな人がいつ・どこで・どんな風に困っているのか詳しく考えてみます。
自分がなんとかしたい「困りごと」がまとまったら、いよいよ解決するアイディアを考えます。思いつく限りのたくさんのアイディアを頭を悩ませながら考え出していきます。
途中、Startup Garageの起業相談員への相談も。困っている人を詳しく分析した結果を「ユーザーストーリー」としてまとめつつ、解決するアイディアを選んでいきます。
集中すると、時間はあっという間に過ぎていきます。1日目のインターンシップが終了し、2日目は自分で考えたアイディアの発表からスタートです! いったいどんなアイディアが生まれたのでしょうか。
インターンシップ2日目の様子
2日目は発表の準備から始まり、いよいよ各自が考えたアイディアを発表します。アプリの概要はもちろん、ユーザーストーリーやアプリ画面のイメージなどまとめたものを使いながら紹介していきます。
今回のインターンシップでは次のようなWEBアプリのアイディアが生まれました。
ゴミ捨て代行サービス
面倒なゴミ捨てをアプリを使って代行依頼ができるアプリ。
家事協力サービス
家事を手伝って欲しい人と手伝ってくれる人がマッチングできるアプリ。
Sanpo With
地域での交流が減っている中で、子どもを近くに住んでいる子と一緒に遊べるきっかけづくりや周辺のおでかけスポットを見つけられるアプリ。
外国人安心グルメサイトアプリ
まだ日本の情報に詳しくない外国人がパーソナライズされたおすすめ情報や音声ガイドなどを取得できるアプリ。
逆走・危険発見器
自転車に取り付けた機器によって速度感知と位置情報を取得し、逆走や危険をアラートで気づかせてくれるアプリ。
いくつかのアイディアは職員の力を借りてモックアップも制作され、よりアプリらしい成果物を作成できました。
やや緊張していたようなものの、インターン生の皆さんは立派に発表を終えました。
発表後には株式会社サイエンス・クリエイトの職員からフィードバックをもらい、その次は移動して「ものづくり博2024 in 東三河」の会場へ向かいます。
豊川高等学校の学生がものづくり博へ!
ものづくり博とは、東三河広域経済連合会が主催する”家族みんなで東三河を中心とした企業の『世界で活躍する技術』や『最新技術』を楽しめる”博覧会。株式会社サイエンス・クリエイトもブースでさまざまな展示を行っています。
インターンシップでは、まずは講演「あいちスタートアップ・エコシステムの構築に向けて」に参加。
2024年10月名古屋市に開業する日本最大のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」の紹介を含む愛知県の取組や、愛知県が目指すスタートアップ・エコシステムについて学びました。
午後からは展示ブースを見学。株式会社サイエンス・クリエイトのブースでは同じ高校生による宇宙ビジネスへの取り組み紹介を興味深く聞いていました。
課題を探し、アイディアをカタチにする経験
豊川高等学校のインターンシップでは、事前に行われるアンケートをもとに就業体験先の企業が決定するそうです。
今回のインターンシップ生の中には自分でアイディアを考えて実現したいという希望をアンケートに書いて来た生徒もいて、まさにそういった体験を2日間の中で経験できたようでした。
ただアイディアをまとめるのではなく、困っている人を分析し課題を見つけて解決策を考えるのは大変なことだったかと思いますが、「解決策を考えるのが難しかったが、楽しかった」とインターン生から感想をいただきました。
ものづくり博では普段ではなかなか見聞きしない情報や技術を体感できたかと思います。今回のインターンシップが今後の人生に少しでも役立つことを願っています!