仕様書ソンDAY1

12月も終わりが近づき世間が年の瀬モードに切り替わりつつある中、創業支援を行うコワーキングスペース「Startup Garage」にて起業家を集め、今後の事業展開をサポートするアツいイベント『仕様書ソン DAY1』が開催されました。

この記事では、仕様書ソンの目的や概要、当日どんなことが話されたのか、そして奮い立たされた参加者の感想などをご紹介します。

仕様書ソンとは

「仕様書ソン」と名付けられたこのイベントは、起業家もしくは起業に向けたビジネスアイディアをもつ参加者に対し、資金調達を経てアルファ版のプロダクト制作に進むために必要な『仕様書』づくりをレクチャーするワークショップです。

スタートアップガレージ

これまでStartup Garageでは数多くの創業相談に対応してきましたが、コンテストで賞をとるような優れたアイディアを持っていても、その後リリースまでこぎ着けられず、アイディア段階で終わってしまうケースが多々あり、その壁を打破するための一策として企画されました。

【仕様書ソン概要】
東三河ビジネスプランコンテストのアイディア部門出場者を中心に、ビジネスプラン創出の次ステップとして、プロダクトの仕様・要件定義(=仕様書づくり)のワークショップを行います。

良いアイデアでも実際に世の中に出すハードルは高く、途中で挫折してしまうことが多くあります。本ワークショップでは、プラン創出の次の支援を座学とワーク、そしてそれ以降の相談窓口などと連携したハンズオン形式で行い、アルファ版の作成に資する動きにつなげます。特にワークでは、何をしたら良いのかという疑問と、ビジネスとして収支を合わせる点を中心にレクチャー。資金調達を経て試作フェーズに入っていくための「仕様書」完成を目指します。

「ビジネスアイデアを本気で実践したい、でもどう始めればいいかわからない」という方は奮ってご参加ください。
※本イベントではメンタリングの時間を密に取りたいと考えておりますため、参加者は応募内容を審査のうえ決定させていただきますのでご承知おきください。

① 第1回ワークショップ
2023年12月22日(金)10時~17時
「 仕様書作りに向けた事業の高解像度化 」
プロダクト開発のマイルストーンや計画・スケジュールの考え方
ソリューション仮説検証フェーズの通過の仕方

② 第2回ワークショップ
2024年1月18日(木)10時~17時
「仕様書・事業内容の定義と財務/マネタイズや収支について」
資金調達ってどう準備したらいい?
売上や収支計画の考え方

<こんな起業家さんにオススメ>
・ビジネスアイデアはあるが実際にカタチにしていく方法がわからない。
・すでに世の中にあるビジネスモデルとは異なる事業を検討している。
・とりあえずお金を借りるところからスタートしようと思っている。

講師は、東三河の起業家である種田憲人氏。
東三河に特化したWEBメディア「TASUKI」や、大学の学食で企業と学生をマッチングする就活サービス「モグジョブ」などを運営する株式会社タスキの代表取締役であり、ワイヤレス給電システムの開発・製造を行う豊橋技術科学大学発ベンチャー株式会社パワーウェーブの取締役を務めています。
株式会社パワーウェーブにおいてはベンチャーキャピタルからの資金調達実績もあり、そのために必要な準備など、なかなか知ることができない「スタートアップのリアル」を知る人物です。

 
 
 
種田 憲人(オイダ ノリヒト)

参加者は、2023年度の東三河ビジネスプランコンテストのアイディア部門受賞者を中心に、6名が志願しました。

仕様書ソンDAY1「仕様書作りに向けた事業の高解像度化」スタート!

DAY1「仕様書作りに向けた事業の高解像度化」は、それぞれのアイディアを実際の「事業」に磨き上げていくために必要な思考法や、それを資料に落とし込む手法を学ぶプログラムです。

まず最初に、そもそもスタートアップとは何なのか、ベンチャー企業との違いやスタートアップを経営するにあたってのマインドセットが語られました。

種田写真

そしていよいよ、事業説明をするための事業概要資料(ピッチデック)作成のワークショップがはじまりました。種田氏から事業概要資料作成の目的や、必要な項目などの説明の後、各人の事業に照らし合わせ、伝えるべき点を整理するところからスタート。

過去にピッチ資料を作成したことのある参加者は更なるブラッシュアップを、初めて作る参加者は頭を抱えながら黙々と作業を進めていました。

続いて、「事業成長計画」作成のワークショップに移ります。
事業成長計画とは、自らや相手に対して、事業の見通しや戦略を通じ、その成長性を認識し、かつ納得感を持たせるために作成する計画で、事業の内容や示したいポイントによって作成するものは異なります。

当日の様子

今回のイベントでは、まずは7年先までのロードマップを描くワークが行われました。ロードマップは、事業の内容によってどれくらいの期間を想定して描くかは異なりますが、今回は中長期的な経営方針やビジョンをロードマップに落とし込む練習として7年間分の計画を立てていきます。将来的に達成したい目標を立て、そのために注力すること、証明すべきこと、作るべき体制など、細分化していきます。
最初はボヤっとしていたロードマップも、参加者それぞれが講師との壁打ちをしながら、徐々に解像度が高まっていきました。

最後に、資金調達のために必要となる『予測収支』について簡単な説明がありました。
事業概要資料、事業成長計画の2種類の資料を、売上・利益という“お金”に落とし込むのが収支計画です。
DAY2では、この3つの資料を連動させ相手に「事業成長の確からしさ」をPRする、非常に大切な資料づくりを学びます。

DAY2に向けて

これからスタートアップとして事業を急成長させていきたいと願う起業家にとって、自ら経営者として資金調達、事業拡大を進める種田氏にレクチャーを受ける、またとない機会になったこの仕様書ソン。

参加者からは
「本などを読んでもいまいちリアリティがなかったが、第一線で活躍されている起業家の話を聞いて、如何に綿密な計画立てとそれを現実化していく実行力が必要かが分かった」
「志の高い、他の起業家たちの現状を知り、自分ももっと頑張らなければと奮い立たされた」
といった声がありました。

「ぜひ、自分自身の成長を楽しんでください!」とDAY1を締めくくった種田氏。
収支計画の作成などを学ぶ仕様書ソンDAY2は、2024年1月18日に開催されます。
1ヶ月の期間を経て、それぞれの事業がどのような変化を遂げているか、今から楽しみです。