「在職中に転職活動をすると会社にバレそう」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか?会社に転職活動がバレることは、できる限り避けたいですよね。
そこでこの記事では、会社にバレずに転職する方法と、万が一バレたときの対処法を解説します。会社にバレてしまう原因を理解できれば、周囲に知られないよう対策しながら転職活動を進められるでしょう。
目次
転職活動が会社にバレたときのデメリット
在職中の転職活動は、気をつけていてもバレてしまうことがあります。もしバレてしまうと、現在の職場に良くない影響が出てしまうかもしれません。
例えば、上司にバレると、転職しないよう強く引き留められる可能性があります。説得のために何度も上司と面談しなければならないと、ストレスになるでしょう。同僚や職場の仲間にバレた場合、よそよそしい態度をとられたり、声をかけてくれなくなったりして、職場に居づらくなる恐れもあります。
また、勤続年数や成績により昇給や昇格の話が進んでいても、転職活動がバレれば白紙になる可能性が大きいです。新しい仕事を任されたりプロジェクトに呼ばれたりする機会がなくなるケースもあります。辞めるかもしれない人に新しい仕事を教えても無駄になるためです。
会社にバレても転職活動を応援してもらえればメリットになりますが、実際はデメリットのほうが多いでしょう。
転職活動が会社にバレる原因
転職活動が会社にバレるのには原因があります。主な原因は以下のとおりです。
- 服装・勤務時間・態度の変化
- スマホやPCから流出
- 会社の人への相談
周囲に気づかれないよう転職活動を進めるためにも、バレる原因を知っておくことが大切です。
服装・勤務時間・態度の変化
転職活動では、面接のためにスーツやジャケットを着る機会が増えます。普段カジュアルな服装の職場なのに、面接があるからとスーツを着ていけば、周囲の人は「いつもと違う」と不思議に感じるでしょう。急に髪色を黒くしたり、ネイルをやめたりするのも、何かあるのかなと勘ぐられる原因になります。
また、面接が平日の昼間や勤務時間終了後に行われるケースが多いため、面接に行くために有給や早退・遅刻が増えたり残業をしなくなったりするのも注意が必要です。急に休みが増え、残業を減らすと目立つため、周囲に変化を気づかれやすくなります。
さらに、転職活動を始めると転職に気を取られてしまい、現在の仕事に集中できなくなる場合があります。周囲から見るとやる気を感じられず、何かあったのかと思われてしまうでしょう。
スマホやPCから流出
転職活動中は電話やメールなどで連絡を取り合うため、スマホを確認する回数が増えるでしょう。通知に差出人や内容が表示されてしまうと、たまたま周囲にいた人に見られてしまう恐れがあります。転職アプリを利用する場合は、アプリの通知に表示されたロゴで転職活動がバレることもあります。
会社から支給されている携帯電話やPCで企業情報や求人サイトを検索すると、検索履歴から会社にバレる原因となります。会社支給の機器を私的な目的で使用すること自体よくないことですが、転職活動中はとくにプライベート端末と会社用端末との線引きをしましょう。
また、SNSへの投稿も要注意です。会社の人と友達登録していなくても、「友達の友達」や検索などで投稿したことが知られてしまう可能性があるためです。転職活動を始めると、上手くいかないことや内定を得たことを誰かと共有したくなりがちですが、気軽にした投稿が思わぬつながりで知られてしまう場合があることを理解しておきましょう。
会社の人への相談
仲の良い同僚に相談したりお酒の席でうっかり会社の人に話してしまったり、つい話してしまうことで会社にバレるケースは相当数あります。人の口に戸は立てられません。ここだけの話と約束しても、数日後には会社に知られていると認識することが必要です。
転職活動を会社にバレずにする方法
前章で解説した転職活動が会社にバレる原因は、ポイントを押さえて対策すれば防ぐことが可能です。
この章では、在職中に会社にバレないように転職活動をする方法を解説します。主な方法は以下のとおりです。
- 服装、休暇の取り方、勤務態度を変えない
- 連絡はメールで、通知はオフにする
項目ごとに詳しく解説します。
服装、休暇の取り方、勤務態度を変えない
転職活動を会社にバレずにするには、職場でいつも通りに振る舞うことが大切です。いつもと違う服装をしたり髪型を変えたりせず、周囲が変化に気づかないように注意しなければなりません。退勤後に面接がある場合は、スーツをコインロッカーに預けて面接前に着替えるなど、職場での服装を変えないように工夫しましょう。髪色やネイルは徐々に変えていくと目立つのを避けられるでしょう。
有給を取る場合は、同じ日に複数の面接をセッティングするなど、何日も休まなくて済むように調整が必要です。退勤後や会社の休みの日にしてもらえるように応募先に相談できれば、有給を取らずに面接を受けられます。在職中のため仕事中は面接に来られないと応募先の企業もわかっているため、面接日の相談をしてみるとよいでしょう。
また、たとえ転職活動で忙しくても、現職の仕事を疎かにしてはいけません。退職が決まり仕事の引き継ぎをするまで、手を抜かず集中してしっかり務めましょう。
連絡はメールで、通知はオフにする
電話連絡は同僚に聞かれる恐れがあるため、応募先との連絡はできる限りメールで行いましょう。通知はオフにし、通知の表示は相手先の名前や内容が表示されないように設定しておくことが必要です。仕事中はプライベートの携帯をできる限り触らないようにして、職場の机に置かずカバンにしまっておくなど人目に触れないよう気をつけるとよいでしょう。
さらに、退職が決まるまでSNSの投稿は控えることをおすすめします。どんなに気をつけていても、うっかり投稿したためにバレてしまう恐れがあるためです。転職先が決まり、上司に退職を伝えるまで、気を抜かず細心の注意を払うことが大切です。
会社に転職活動がバレたときの対処法
万が一、会社に転職活動がバレた場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
この章では、バレてしまったときの対処法を紹介します。しっかり理解して、いざという時に備えましょう。
正直に話す
転職活動が会社にバレてしまったら、正直に話しましょう。嘘をついてはいけません。退職を考えて転職活動を始めたことや退職を決断した理由など、今の気持ちを上司に伝えましょう。
前向きな理由を伝える
退職を決断した理由を上司に話す際は、前向きな理由を伝えましょう。仕事や職場への不満だけを話すと、万が一転職できなかった場合に、職場に居づらくなってしまう恐れがあります。
自分の成長のためステップアップしたいなど、前向きに退職を考えていることを伝えれば、上司や同僚の反対を避けられるかもしれません。仮に転職活動がうまくいかずに退職しないことになっても、上司がステップアップについて相談に乗ってくれることも期待できます。
真面目に仕事に取り組む
たとえ会社に転職活動がバレても、仕事には真面目に取り組みましょう。周囲の目が厳しくなっても、しっかりと仕事に向き合っていれば、必要以上に非難されるのを避けられるでしょう。退職するまで社員のひとりとして与えられた業務をしっかり務めることにより、円満退職にもつながります。
会社にバレない対策をして転職活動を進めよう
在職中に転職活動をすると、会社にバレてしまうケースが少なくありません。転職活動が会社にバレると、上司から引き留められたり職場で居づらくなったりなど、現在の職場に良くない影響が出る恐れがあります。
服装や休暇・残業の取り方、勤務態度に変化が見られると、何かあったのかと周囲に怪しまれ、転職活動がバレるきっかけになります。隠しているつもりでも、スマホの通知やPCの検索履歴などから気づかれてしまう場合もあるでしょう。うっかり会社の人に話してしまって職場に広まってしまう場合もあります。
どの原因も、しっかり対策を取り細心の注意を払えば、周囲に知られず転職活動を進められます。面接会場近くで着替えたり、スマホの通知をオフにしたり、バレない工夫をしましょう。
ただし、注意していてもバレてしまった場合は、ごまかさず正直に転職の意思を伝えましょう。退職理由は前向きな内容にすることが、波風を立てないコツです。また、退職する日まで真面目に仕事に取り組むことで、円満退職へつながります。
転職活動を安心して進めるためにも、在職中に会社に知られないような対策が必要です。周囲が「転職活動してる?」と勘づく原因を理解して、うっかりバレてしまわないように細心の注意を払いましょう。