お年玉の使い道

子どものころ、お正月の楽しみといえばお年玉でした。

今では渡す立場になり、子どもたちのお年玉の使い道が気になります。

この記事では、ちょっと気になるお年玉の使い道調査と、おすすめの使い方についてご紹介します。

意外にも!?ダントツ1位だったのは…

学研教育総合研究所の「小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査2024」によると、お年玉の使い方は「貯金」が半数を超えてトップに。

理由としては、親が将来のために貯金するように教えていることや、欲しいものは親や祖父母が買ってくれるため、お年玉で特に買いたいものがないことが挙げられます。

続いて、「おもちゃ・ゲーム機・ゲームソフト」「お菓子・飲食代」と続きます。高学年の女子では「文房具」「コスメ」に使う子も多いようです。「推し活に使う」なんて回答もありました。

お年玉使い道

お年玉おすすめの使い方4選

貯金も大切ではありますが、お年玉はさまざまな経験につながるチャンスでもあります。

ここからは、筆者おすすめの「貯金の使い方」をご紹介します!

春からの新生活に必要なものをひとつ買ってみる

春から進学・進級するにあたり、必要なものを自分で選んで購入する体験をさせてあげるのはいかがでしょうか。

文房具でも、ゴムが伸びてしまって買い替えが必要な赤白帽子でも大丈夫です。必要なものでもいつも買ってもらえるわけではないということがわかり、より物を大切にするようになります。自分で選んで買ったとなれば、愛着もひとしおでしょう。

ポイントは、自分の財布からお金を出して購入すること。親の財布からお金が出るときと、子どもが自分の財布からお金を出す時では、お金が減るという感覚が異なります。子ども自身に支払いをさせることで、お金が減っていくことを自分事として捉えることができるようになり、買い物をする際にじっくり考えるきっかけになってくれます。

普段できない大きな買い物も自分のお金で買ってみる

タブレットやパソコンなど、大きな買い物も自分のお金で買う体験をさせてあげるのもいいと思います。ここでもポイントは、自分の財布からお金を出して自分で購入すること。自分のものという責任がしっかり持てるようになるのではないでしょうか。

我が家では、今後行く予定の某テーマパークの入場チケットを自分で買うように伝えてあります。連れて行ってもらって当たり前ではなく、自分でチケットを買い、一緒にタイムスケジュールを組み、「自分も旅行に参加している」気持ちを持ってほしいからです。普段できない買い物は、子どもを大きく成長させるチャンスです。

お年玉新生活

資産運用

これからはお金に働いてもらう時代。子どもが一度に大きな金額を手にするこの時期は、資産運用の勉強をするにはぴったりなのではないでしょうか。子どもの名義で運用が可能です。未成年口座というものがあり、0~17歳の子どもが親権者の同意のもとで口座を作ることができます。ただし、未成年口座をつくるにあたり、保護者もその銀行や証券会社に口座を持っている必要があることが多いので、注意が必要です。

子ども向けの運用セミナーもたくさんあります。親が詳しくないからやらないのはもったいない。これを機にお子さんと資産運用の勉強をしてみたらいかがでしょうか。

一緒に貯金をしに行く

お年玉を使わずに貯金をするにしても、学びのきっかけにすることができます。ポイントになるのは、「子どもと一緒に貯金する・入金する」ということ。親がお年玉を預かって銀行へ入金に行くのは簡単ですが、子ども自身が自分のお金の管理をする第一歩として、一緒に入金へ行き、やり方を見せてあげましょう。

社会勉強になることはもちろんのこと、自分のお金として責任を持つ練習にもなります。全額ではなく、最初に買いたいものを買うお金と貯金に回すお金と分けてもいいですね。

お年玉の使い道は「子どもと一緒に」が大切

お年玉は大人でいえば「ボーナス」です。みなさんもボーナスをどう使おうか、貯金しようかと考えるのではないでしょうか。せっかくの子どもたちへのボーナスですから、ぜひ一緒に考えてあげてください。子どもたちに任せてしまうと、ただただ欲しいものを買うだけになってしまい、「お年玉=欲しいものを買うだけのイベント」で終わってしまいます。この「特別なお金」についてきちんと考え、大きく成長してもらいたいですね。

まず、子ども達には「お金を分ける」ことを考えてもらいましょう。「今欲しいものを買うお金」と「今すぐは使わないけど、後から使うためにためておくお金」です。「今全部使ってしまうと、夏に発売予定のゲームが買えなくならない?このお金をとっておくと、お小遣いを貯めていかなくても買うことができるね。」など、考えるきっかけになる言葉をかけてあげてください。最終決定はあくまで子どもなので、誘導しすぎないように気をつけましょう。

そして、いざ買い物のときは、先にも書いたように子ども自身が自分の財布からお金を出して買うように促してあげてください。

このように、「子どもと一緒に考える」「子どもと一緒に行動する」ことがとても大切です。

お年玉成長

まとめ

お年玉は子どもの成長に一役買ってくれる大切なお金です。子どもと一緒にお年玉と向き合い、有意義に使えるといいですね。

我が子たちは、某テーマパークのチケット代をとっておき、残りを兄弟で出し合ってプレイステーション4を中古で買うそうです。すでに一台あるのですが、とりあいのケンカになるためもう一台買うと相談したんだとか。

今年こそ資産運用を教えたかったところですが……自分たちで考えて決めたことですから尊重しないといけませんね。