東三河の宇宙ベンチャーを中心に紹介しているMuta Tube(ムタチューブ)第2回の内容をダイジェストでご紹介していきます。前回は衛星データの基本、4つの特徴や豊橋市の農業に関する衛星データを実際に見ながらの事例を紹介しました。
今回は引き続き衛星データの事例紹介について、三河湾に出入りする船舶の様子や近年とても注目されているマイクロチップゴミ問題といった海にまつわるテーマ部分をご紹介していきます。
※Muta Tube(ムタチューブ)とは?
宇宙ビジネスをゆるっと解説!「soranomedia」YouTubeチャンネル内で豊橋市の株式会社サイエンス・クリエイトが企画・編集するYouTube動画コンテンツ。宇宙に特化した伴走型事業支援を行うsorano me株式会社の牟田梓さんを司会に東三河の宇宙ベンチャーを中心に紹介しています。
#02 MutaTube 衛星データのキホンと事例〜宇宙から豊橋を見てみようSP〜(前回からの続き)
宇宙から港湾に出入りする船や貨物を見てみよう!
世界経済の成長とともに海上輸送の量は年々増加しています。特に島国である日本は輸出入のほぼ100%が船によるもので、豊橋市・田原市・蒲郡市・豊川市にわたる三河港は日本でも有数の港湾の1つ。特に完成自動車の輸入に関しては金額・台数とも全国1位を誇ります。
そんな三河湾を衛星データで見てみると、例えば輸入車がタイミングごとに荷揚げ・荷下ろし量の増減を一眼見てわかるようになります。同じように石油タンクの衛星データで影の入り方を解析すると石油貯蔵量の増減も推計することが可能です。
マイクロプラスチック化を防ごう!
海の汚染として問題になっているマイクロプラスチック。海の衛星データを観測することで発生源である海上のプラスチックゴミを衛星データから検出しようという試みをご紹介しています。実用化にはまだまだ課題がありますが、同様の海上ゴミ問題を衛星データで解決しようというアイディアは2021年のSpace Apps Challenge(NASA主催の全世界同日開催の衛星データハッカソン)豊橋会場にてソーシャルグッド賞を受賞しました。
詳しい内容はこちらから▽
https://sorabatake.jp/24074/
余談ですが、動画中では「東三河のアトランティス(!?)はどこでしょうクイズ」を牟田さんへ出題。可視光の写真だけではわからない水中にある構造物を発見することができます。(答えは動画をチェック!)
まとめ
海の表面温度や潮の流れなど、海に関するデータも衛星データでさまざまな切り口から分析できます。海面上昇や赤潮など、あらゆる海の問題についても衛星データの活用が積極的に行われています。
また、動画本編では津波被害や川の氾濫による浸水状況を広域で確認するという実際の衛星データを見ながらご紹介しています。
次回は引き続き第2回Muta Tubeの中から衛星データを使った事例紹介の中から人の流れや街の特徴について、また「朝ドラ「エール」の絆・豊橋と福島を見比べてみよう」というテーマを紹介。
今回の内容をもっと詳しく知りたい・次回まで待ちきれない!という方は、ぜひ動画本編をご覧ください。
#02 MutaTube 衛星データのキホンと事例〜宇宙から豊橋を見てみようSP〜