アイデアを形にする2日間！モックアップソンDAY1レポート

ビジネスアイデアを実際に形にする段階で悩まれている皆さんと、その大詰めとなるプロトタイプを作り一緒に伴走するプログラムである「モックアップソン」が、2024年11月9日（土）と23日（土）の2日間にわたって開催されました。
DAY1では、東三河を拠点に活動する起業家・種田憲人氏を講師に迎え、初心者から経験者まで幅広い参加者が、自らのアイデアを形にするためのスキルを学びました。
この記事では、DAY1の当日の様子をご紹介します。

モックアップソンとは

事業のアイディアが定まりプロダクトが具体化していく過程で、そのプロダクトが課題の解決策になっているのか（Product Solutions Fit:PSF）を把握することが重要となります。
リソースに限りがあるスタートアップ起業家にとって初期段階からむやみに時間やコストをかけて製品制作に着手するのではなく、実用的なニーズを図るための最小限のプロダクトで仮説の正しさや顧客の広がりを客観的に示すことが重要であり、この段階で検証するべきことをどこに設定し結果を正しく把握できるかが、次の製品化等へ進める分かれ目になります。モックアップを通じて、何を仮説検証するのかのブラッシュアップから、検証のための最小限のモック作りを2日間で行います。

【講師】種田 憲人氏

種田　憲人（オイダ　ノリヒト）

講師を務めるのは、東三河を拠点に活動する起業家、種田憲人氏です。
種田氏は、東三河地域に特化したウェブメディア「TASUKI」や、大学の学食を活用した就職支援サービス「モグジョブ」など、地域と密接に関わるサービスを運営しています。また、豊橋技術科学大学発のベンチャー企業「株式会社パワーウェーブ」の取締役も務め、ワイヤレス給電システムの開発・製造に携わっています。

当日の様子

テーマ：プランからMVPへの道

DAY1のテーマは「プランからMVPへの道」です。まず、参加者は自らのアイディアが誰にどのような価値を提供したか見つめ直しました。そのうえで、その価値を確かめるために今できる表現方法を考えていきます。
講師の種田氏は、自社サービス「モグジョブ」を事例として取り上げ、サイトを作る際に重要となるポイントや、アイデアを形にするためのプロセスを解説しました。

ワーク：ペーパープロトを作る

後半では、DAY2で行うweb上でのプロトタイプ制作に向けて「ペーパープロト」を作るワークを行いました。
このワークでは、ウェブサイト制作の基本的なプロセスを３つのステップに分けて進めました。まずステップ1として前半で検討を進めた、誰に何をどうやって伝えるかを明確にする作業を行います。ステップ2では、目的を達成するための最低限必要なページは何かを考え、サイト全体の構成を示すサイトマップを作成します。ステップ3でサイトマップにある、各ページのレイアウトを示すワイヤーフレームを作成します。これらの作業を通じて、参加者は自身のアイデアを視覚的に整理し、形にするための基礎を固めたうえで、ペーパープロトを作成していきました。参加者同士で定期的に状況の共有やそこに至るまでの考えを伝えあっていたことで、自身が直面する以上の発見に繋がりました。

DAY2に向けて

DAY1を終えた参加者は、「自分の中にあったぼんやりしたアイデアが、ワークを通じて具体的な形になっていくのが面白かった」、「普段何気なく使っているサイトの裏側を考える良いきっかけになった」といった声があり、漠然としていたイメージが少しずつ明確になったことを実感しているようでした。
次回のDAY2では、webブラウザ上で利用できるデザインツール「Figma」を使い、DAY1で作成したプロトタイプをさらに発展させて具体的な形にしていきます。参加者がどのような成果を上げるのか、非常に楽しみです。