東三河ご当地キャラクター

2013年に新語・流行語大賞で「ご当地キャラ」がトップテン入りしてから10年。もはやどの街へ行ってもご当地キャラクターを見るようになりましたね。
筆者の住む愛知県東部「東三河」と呼ばれる地域にもたくさんご当地キャラクターがいるものの、「ふなっしー」や「くまモン」ほどの知名度はありません。
ありませんが、しかし…! オーソドックスなようで「地味にクセが強い」キャラクターが多いんです。
ここでは東三河の市町村ごとのご当地キャラクターとそれぞれの「クセ強ポイント」をご紹介していきます!

豊橋市 トヨッキー

ご当地キャラ_トヨッキー

愛知県豊橋市では毎年2月10日・11日に「天下の奇祭」と呼ばれる豊橋鬼祭という行事があります。その赤鬼と漢字の「豊」の文字をモチーフに誕生したのがトヨッキーです。
豊(トヨ)+鬼(キ)でトヨッキー。豊橋市の「ハイテク」分野での発展を象徴するために、ロボット風にアレンジされています。
トヨッキーは豊橋市の市制施行100周年記念の企画として募集され、全国2,147点の応募から選ばれました。

https://www.city.toyohashi.lg.jp/6554.htm より引用)

本名のクセが強い

トヨッキーの愛称はご当地キャラとして豊橋市民や近隣地域にしっかり愛され定着しており、名前を知らないという人は少ないかと思います。
しかし、実はトヨッキーに「本名」があるのはご存知でしょうか?
トヨッキーの本名は「ホの国ヨシダ」。東三河地域は「穂の国」とも呼ばれることと豊橋市を代表スポットである吉田城があることが由来なのはわかるのですが、「この本名いるか?」というのが一市民として筆者の正直な感想です。

ホの国が苗字でヨシダが名前だとするとちょっと違和感がないか?全部で名前だとすると長過ぎないか?などなど、謎の多い本名です。

豊橋市 そうじろう

ご当地キャラ_そうじろう

530(ゴミゼロ)運動の発祥である豊橋市の清掃マスコットキャラクター。
豊橋市役所 環境部に所属し、530運動の啓蒙活動などを行っています。
アライグマをモチーフに、ホウキを持っているという一見スタンダードなキャラクターのようですが…

https://www.city.toyohashi.lg.jp/6209.htm より引用)

着ぐるみのクセが強い

ご当地キャラクターと言えば着ぐるみ。ふんわりとした見た目と愛らしく動く様子が見る者の心をキャッチする…はずが、そうじろうの場合はなんだか虚な瞳とリアルな頭身で見る者の心をザワつかせがちです。

さらにホウキを持って動く姿のリアルさとシュールさからか、一部に熱狂的なファンがおり筆者もまたその中の1人です。

豊橋市 うずラッキー

ご当地キャラ_うずラッキー

うずらの卵は豊橋市が全国のシェア約50%を占める食材。セールスマネージャーとして豊橋のうずらを応援しているのが「うずラッキー」です。
うずらの「う」をモチーフにした鼻と口元や表情豊かな元気いっぱいのマスコットキャラクター。
ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズも販売されています。

https://www.city.toyohashi.lg.jp/50101.htm より引用)

ツッコミにくいクセが強い

うずラッキーを見た人が誰しも抱くであろう「鳥と殻、どっちが本体なの?」というツッコミにくい疑問。
イラストレーターのナガノ氏による大人向け木漫画作品「ちいかわ」でキノコに寄生されたシーンでうずラッキーが脳裏によぎった豊橋市民はきっと筆者だけではないはず。

豊川市 いなりん

ご当地キャラ_いなりん

約900点の応募の中から選ばれたキャラクター。
キツネ+豊川いなり寿司のモチーフで、背中からとび出したお米がトレードマーク。
「酢飯以外のお米を入れると固まって動かなくなってしまう」「お母しゃんにお米を詰めてもらう」「ゆるキャラのお友達によく食べられる」というクセ強めな設定がプロフィールページでさらっと紹介されています。

http://www.inari-moriage.com/inarin_m/profaile_inarin.html より引用)

おともだちのクセが強い

いなりんの友達キャラとされる「イナリソ」。
黒い体で一見いじわるなライバルキャラかな?と思えますが「天下泰平のため、世の中にあふれている憎しみ、 怨みといった負の感情を吸い取り続けることで 体が黒くなっている。」という重過ぎる設定なのです。
ちなみにイナリソの日課は「世の安寧を願い、お祈りすること」なのだそう。えらい…!

豊根村 ポンタ

ご当地キャラ_ポンタ

愛知県で最も人口が少なく、長野県と静岡県の県境に位置する豊根村のマスコットキャラクター「ポンタ」。
趣味は友達づくりで、村のみんなとお友達なのだとか。
ゆるキャラグランプリでは同じく豊根村のブルーベリーをPRするキャラクターのベリーちゃんとセットで出場しました。

http://www.vill.toyone.aichi.jp/right/masuko.html より引用)

冬場のクセが強い

豊根村にある愛知県唯一のゲレンデである茶臼山高原スキー場ではストック無しで華麗なシュプールを描くポンタくんの姿を見ることができます。
地元の新聞では”奥三河の野山暮らしで培ったとされる体幹の強さを頼りに滑走”と報じられました。

蒲郡市 ガマゴリラ

ご当地キャラ_ガマゴリラ

蒲郡市シティセールスプロジェクト「ガマゴリ・ら」のマスコットキャラクター。
かつて蒲郡競艇場キャラクターとしてある程度人気だったものの、蒲郡市のPRをすべく約30年の時を経て復活しました。
気が向いたらイベントに乱入して子供と戯れたりしているとのこと。

https://www.yurugp.jp/jp/vote/detail.php?id=00001504 より引用)

全体的にクセが強い

ネーミング、ビジュアル、行動と全体的にクセの強いガマゴリラ。復活前の情報が現代のインターネットにほとんど無く、地元の住民以外には謎の多いキャラクターです。

まだまだいるぞ!東三河のご当地キャラクター

東三河地域と呼ばれる8市町村には、他にもたくさんの地域の特徴をよく表したキャラクターがいます。
ここで紹介するのはあまりクセの強くないキャラクターたちですが、実は隠れたクセ強ポイントがあるかも…?
2市3つのキャラクターをダイジェストでご紹介します!

田原市 キャベゾウとかいくん

特産であるキャベツと貝をモチーフにしたマスコットキャラクター。渥美半島きらり観光大使として渥美半島・田原市のきらりっ!と光る観光資源を市内外にPRしています。

新城市 のんすけ

新城市は江戸時代の交易拠点として栄えた地。行き交う馬を現代の荷車“軽トラック”に置き換えた、のんほいルロット(しんしろ軽トラ市)は日本三大軽トラ市の1つであり、のんすけは軽トラ市と新城市を盛り上げるマスコットキャラクターです。

愛すべきクセ強ご当地キャラクターたち

1980年代の地方博覧会ブームからどんどん増えているご当地キャラクターたち。
地元を象徴する特徴と可愛らしい見た目、そこに少しのクセがアクセントになってより愛される存在になっているのだと感じました。
皆さんも気になるご当地キャラクターを見つけたらぜひ調べてみてください!