現役大学生による企業インタビュー記事、「学生インタビュー」。

この記事は、地元の大学生が、様々な企業を訪問する中で、見て感じた驚きや発見をそのまま発信するものです。

今回は、福井酒造株式会社に訪問してきました。
 
 

<この記事を書いた学生ライターを紹介>
 

小林 優希 さん

豊橋創造大学 短期大学部
キャリアプランニング科2年生
趣味:音楽鑑賞

 

木村 加純 さん

豊橋創造大学 短期大学部
キャリアプランニング科2年生
趣味:音楽鑑賞

 

鬼頭 茉衣 さん

豊橋創造大学 短期大学部
キャリアプランニング科2年生
趣味:コスメ集め

 
上記の他三名で福井酒造株式会社に訪問し、記事を作成致しました。
 
 

豊橋に根付いた 酒蔵


 
今日は、福井酒造株式会社の 酒蔵 を見学させて頂くと共に、赤井会長に酒造りのこだわりと魅力を伺いました。
 
 
【お話を聞いた人】

赤井 知久 さん

福井酒造株式会社
代表取締役会長

 
 
 
 

酒造りのこだわり


 
—-酒づくりに使われるお米と普段食べているお米の違いは?
 
「お酒は、みなさんが食べている飯米でも作ることができます。
飯米は、あくまでも食事用のお米です。粘りがあるんです。
 
ただ、この粘りがあると、酒づくりには困るんですよ。
酒米は、みなさんが食べている飯米よりもサラッとしていて、一つずつに分かれやすくて、粒が大きい。粒の中心には、白い部分(心白)があります。」
 
 
 
お酒づくりは、この心白に酵素を入れ、一ヶ月間、低い温度で発酵をさせるそうです。たくさんの酵素が長く留まるためにも、米粒が大きくなくてはいけないと教えていただきました。
また、このように酒づくりに適したお米も、私たちが食べているお米と同様に、品種改良によって作られていることを伺いました。
 
 
  
—-「山田錦」って聞いたことがあるんですけど、どんな酒米なんですか?
 
「酒づくりに一番適しているお米。まさに酒造好適米として一番良いとされるのが山田錦です。
なぜ、一番良いかというと、お米の粒が大きいということ、心白がど真ん中にあることです。」
 

お酒は、私たちが食べている白米のように、お米の外側を削って作ります。
心白があまり大きすぎると、その部分まで削ってしまう。
このような点で、程良いバランスなのが山田錦なんだそうです。
 
 
お米が原料なのは知っていたけれど、周りを削って中心部分だけ使うのは知らなかったです。
削られた心白の大きさ、バランスが重要だと知りました。
 
 
 
 
酒蔵
 
—-山田錦以外にお勧めの酒米はありますか?
 
「愛知県には、『夢山水』という品種があります。山場の温度が少し低い所で作られています。
 
また、最近では、これを更に改良した『夢吟香』が出てきました。
 
どちらも山田錦を改良した品種で、吟醸酒を作るのに適し心白の大きさになっています。この地域で開発され、平場で栽培されている酒米なんです。」
 
 
 
地産の材料でお酒がつくれることは、つくり手としても嬉しいことだと教えてくださり
「これからも、地産の材料にこだわり、地元をアピールしていきたいですね。」と語られて頂いた所に、赤井会長の地元愛を感じました。
 
地元を盛り上げて、有名にしてくれる商品として、私たちも応援していきたいです。
 
 

 
—-酒づくりに使われる水にも、何かこだわりってあるんですか?
 
「地下水を使っています。水道水は一切使いません。昔から、酒づくりは、水で変わると言われています。
7割は水で決まってしまうと言っても過言ではありません。」
 
 
 
インタビューでは、同じ酒蔵でも、使う水で味が大きく変わってしまうというお話を伺いました。
また、福井酒造では、地下105メートルまで掘って、地下水をくみ上げていることを教えていただきました。
 
豊川水系の水に、天竜川の伏流水が混じってくるそうです。
どちらも、水質的には最良でおいしいお酒をつくれるとのことでした。
 
原材料、お米、お水など、細部にまで気を配り、酒づくりをすることで、ここでしかできないお酒が産まれるてくるのだと感じました。
 
 
 

『杉玉』ってなに?

出典:photo AC

 
—-酒蔵でよく吊るされている蜂の巣みたいなのは何ですか?
 
「今は吊るしてないけれど、あれは『酒林』と言います。
『しるしの杉玉』とも呼ばれ、針金で丸いボールみたいなのを作るんです。
 
そこに杉の葉っぱを差し込み、最後に周りを丸くカットしていきます。」
 
 
—-なぜ、「しるしの杉玉」と言うのですか?
 
「江戸時代は杉玉があると、今から酒づくりが始まりますよって言うしるし(印)でした。
初めは、緑の綺麗な状態で吊るされ、酒づくりの開始を知らせます。
 
約1ヶ月半すると、黄色、茶色と変わってくるのです。」
 
 
 
昔は、色褪せた茶色の杉玉を見た人が、「そろそろ酒ができたかな」という感じで、徳利を持って買いに来たというお話を伺いました。
まさに、杉玉は、酒づくりの開始と完成を知らせる合図なんですね。
 
 
また、杉は酒樽の素材で殺菌効果があることも教えていただきました。
杉の切り株中央は、赤茶色をしていて、キメが細かく、この部分で樽を作ると、お酒が漏れずに、且つ、殺菌効果があるため、雑菌もつかないということでした。
 
TVなどで見る酒蔵の前の蜂の巣が、酒づくりの合図だったなんて、大変驚きました。
しかも、杉の木を使うことにも意味があり、面白いなと興味を持ちました。
 
杉玉は宣伝の役割をしていたのかなと思ったし、完成するまでワクワクしながら待てる杉玉のカラクリはとても面白いと思いました。
 
 
 

お父さんにお酒をプレゼントするなら


 
—-『お父さんにプレゼントするならどんなお酒がいいですか?』
 
「例えば、プレゼントの相手が、甘口派、辛口派、お酒だけを楽しみたい派など、タイプに分けて選ぶといいですね。」
 
 
 
福井酒造の商品で例えるならということで、次のように教えて頂きました。
 

純米吟醸 夢山水


 
この商品は、辛口タイプのお酒です。すっきりとした味わいです。奥三河の地で栽培される酒米『夢山水』を使い、米の旨味と青リンゴのようなフルーティーな柔らかな味わいを楽しめる純米吟醸酒です。
 

純米大吟醸 夢幻


 
この商品は、旨味が感じられ、コクがあり、ふっくらとしお酒です。果物を思わせる香りと米の旨味を引き出した味わいのある酒です。
 

純米大吟醸 山田錦


 
食事と合わせるというより、純粋にお酒だけを楽しみたいとうい人向けです。
 

純米吟醸 真


 
これは、山田錦を用いたお酒です。バランスを一番重視して作ったお酒だから、多くの人に受け入れられると思います。人気も1番なんですよ。
 
 
 
お酒といっても甘口や辛口など種類が豊富で、いろいろな人が楽しめるものだと知りました。
お酒のラベルも、それぞれにかっこよく、ちょっと味見をしてみたくなりました。
 
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お酒の売れる時期と顧客層


 
—-『お酒がよく売れる時期はいつですか?』
 
「最近は変わってきましたね。以前は、大体、昭和45年から50年代の初めくらいまでは、11、12月で1年間の3分の1の売上がありました。
今は、多少、冬の方が多いけれど、ほとんど平均的に売れるようになってきました。」
 
 
年末には、忘年会、正月、新年会など、みんな集まってのお祭り騒ぎするようなハレの日が集中していたけれど、今は、平均的にハレの日があると話してくださいました。
 
また、所得の上昇に比べて、お酒の値段はそれほど上がっておらず、酒の飲み方が変化(冷酒や少量容器)したことが、より買い易くさせているのではと教えて頂きました。
 
確かに、コンビニエンスストアでも、最近は有名なお酒は常に置かれていて、買いやすくなってるんだなと思いました。
 
 
 

 
—-どの年代の人たちがお酒を買うのでしょうか?
 
「若い人たちではないですね。やはり、中高年の人たちが圧倒的に多いでしょう。
年齢層ではありませんが、最近、女性が日本酒をよく飲まれるようになりましたね。
 
男性より女性の方がお酒に強いなんて話もありますよ。」
 
 
一般的に、男性よりも女性の方アルコール分解酵素が多いといったお話をしてくださいました。
 
また、最近は、女性が牽引役となることも多く、そういったリーダー的な女性たちが好んで日本酒をよく飲まれ、お酒の宣伝になっているそうです。
 
男性の方がお酒に強くたくさん飲むイメージがあったので驚きました。
 
 
 

お酒づくりで大事なこと


 
—-最後に、お酒づくりで大事なことについて伺ってみました。
 
「お酒づくりは、子育てと同じなんですよ。
生き物を大事にするという気持ちかな?
 
例えば、麹菌の繁殖は、時間では決められない。
36℃という温度になるまで待つのです。
 
こちらの都合で作業を始めるのではなく、条件が適したところで仕事を始めるのです。
考えてみてください。自分の暇な時間、都合の良い時間に作業が出来てら、どれだけ楽にできるか・・・。
 
仕事が簡単にできるという感覚でお酒づくりをやったらだめですね。
相手の状況を待って、一番いい環境になった時に初めて作業をするという気持ちがあるかないかでお酒づくりが変わるんです。」
 
 
お酒作りは、飲み物を作るというよりは、生き物を育てるという感じなのかなと思いました。
 
お米がいちばんベストな状態になって仕事が始められるから、自分本位では美味しいお酒を作ることは出来ないんだと思いました。
 
だから、おいしいお酒がつくれるんだと感じました。また、仕事に対する姿勢としても見習いたいと思いました。
 
 
 

まとめ

私達は、あまりお酒を普段飲まず日本酒についてあまり知らなかったけど今回、福井酒造さんに取材に行き、お酒の米の話や使用してる水のこだわり、杉玉の話などを聞き、以前よりお酒について興味が湧いてきました。
 
この機会に様々なお酒を飲んだり、楽しんでみたいと思いました。
 

 
 
【会社紹介ページ】

 
 
【会社概要】
福井酒造株式会社
代表取締役社長:福井 知裕
電話:0532-45-5227
住所:愛知県豊橋市中浜町214番地
HP:http://www.fukui-syuzo.co.jp/