秋も深まり、朝晩は肌寒く感じるようになりましたね。こんなにも空気が心地よい季節には、自然に身を任せて、癒されたくなりませんか？
キャンプというと少しハードルが高いと感じられるかもしれませんが、キャンプだけがアウトドアではありません。焚火を眺めたり、ベランダで外の空気を感じたり……そんなちょっとした自然と触れるひとときが、心と体を整える『リセット時間』として注目されています。
この記事では気軽に始められるアウトドア、特に週末リセットアウトドアに注目してご紹介します！
楽しみ方はいろいろ！気軽なアウトドア3選
アウトドアと聞くと、テントやバーベキューを思い出す人も多いでしょう。でも実は、自然の中で過ごすスタイルの形はいくつもあります。なにも「遠出すること」「屋外テントで宿泊すること」だけがアウトドアではありませんよ。
おうちでちょこっと「おうちアウトドア」
ベランダでコーヒーを飲むだけでも立派な外時間。自然を感じて心にゆとりが生まれます。いつもより少し早起きして、心地よい空気の中で朝食をとるのもステキな一日の始まりになりますよ。
紅葉を楽しむ「ピクニックアウトドア」
この時期でしたら、お弁当を持って紅葉の中でランチするのもおすすめです。自然の中で頂くお弁当はまた格別なもの。東三河でも、桜淵公園や本宮山など、絶景を眺めながらお弁当を食べる場所はたくさんあります。
暮らしの延長「防災アウトドア」
アウトドアのギア（道具）は災害時にも役に立ちます。せっかく防災グッズを用意しても、しまい込んだままではもったいないですし、いざという時に「使い方がわからない」「壊れていた」となったら台無しです。点検の意味も込めて、日常的にアウトドアで使ってみましょう。
おすすめ！週末リセットアウトドア
週末リセットアウトドアとは、「休日に自然の中へ身を置き、心と体のバランスを取り戻すための時間」のこと。テントも焚き火台も必要ありません。
大事なのは、ただ「外に出て、空気にふれる」こと。仕事や家事で疲れた頭を休めるには、パソコンやスマホを手放し、自然を五感で感じるのがいちばん！ 実際に、森林浴にはストレスホルモンを下げる効果があることが研究で明らかになっています。
週末にほんの少し自然の中に身を置くだけで、心がふっと軽くなり、抱えていたもやもやが整理されていくように感じます。外の空気に触れることで凝り固まった頭と身体がゆるみ、ストレスを優しく手放せるようになります。
散歩をすれば血流がよくなり、深い呼吸ができるようになって、心身のエネルギーが自然と満たされていくのです。
ひとりで気ままに歩けば、日常から少し離れることで、自分の気持ちや大切にしたいことに気づけるかもしれません。
家族や友人と出かければ、普段ゆっくり話せないことを語り合うきっかけになり、関係の空気までふわっとあたたかくしてくれます。
そして、自然の中で得た小さな達成感や満足感は、翌週の仕事や家事への前向きさにつながります。週明けの朝の気持ちがほんの少し軽くなり、一週間の良い流れを生み出してくれるはずです。
遠出もキャンプギアもいりません。公園で散歩をしたり、ベンチや河川敷でコーヒーを飲んだりするだけで十分。グループでもひとりでも取り入れやすい、「休日に無理をしないアウトドア」——それが週末リセットアウトドアなのです。
リセットのための小さな工夫
小さな工夫がリセットの質をあげてくれます。参考にしてみてください。
温かい飲み物はサーモボトルに
この肌寒い季節に外で過ごすのですから、ほっとできる温かい飲み物は必要ですね。コーヒー・紅茶・ココアなど、ご自分のお好きな飲み物をご用意ください。
お店で温かいペットボトルを買うという手もありますが、ペットボトルは手軽で便利な反面アウトドアでは飲み切るころにはぬるくなってしまい、ほっと一息つきたい瞬間に温度がしっくりこないことが多いものです。
それに比べ、サーモボトルは自分のペースで温かさを保てるのが魅力。自然の中でひんやりとした空気に触れた時、手のひらに伝わるぬくもりや、飲んだ瞬間の湯気までが小さなご褒美の様に感じられます。
お気に入りのコーヒーやお茶を入れて持っていけば、「自分のための時間を大切にしている」という感覚もより深まりますよね。
スマホにも休息を
スマホはポケットにしまって、目で自然を満喫しましょう。普段は見えなかったものが見えてくるかもしれません。
リフレッシュのためのアウトドアでは、スマホの便利さや世間の喧騒を避け、心から自然を満喫することが大切です。
軽量の折り畳みチェアを車に積んでおく
普段から車移動という方は愛車に一つ、小さな折り畳みチェアを積んでおくと車で通りがかった所がアウトドアスポットに早変わりします。
車の窓を開けて一息つくだけでも気分転換になりますが、車から降りて、大きな深呼吸をしてチェアに腰掛けるとより一層リフレッシュできます。
アウトドアの形はいろいろ！自分のペースで楽しもう
私の友人に週末のアウトドアを心から楽しむ女性がいます。
時間ができると愛車を走らせ各地へドライブ。山へ行って河川敷で川のせせらぎを聞きながら読書をしたり、海辺では水平線を眺めながらラジオに耳を傾けたり。キャンプ場では火を起こし、その場で豆を挽いて淹れる一杯のコーヒーを味わい、焚き火の炎に心を癒しているそうです。
「週末のほんの数時間だけど、これが私の一週間の原動力なんだよ」と、彼女は嬉しそうに話してくれました。
その話に触発され、私もプチアウトドアを体験することにしました。といっても、特別なことをしたわけではありません。山の田舎町の実家に帰った時に散歩をする程度です。
水筒にあたたかい紅茶を入れて、学生時代に使っていたリュックサックにタオルと小さな折り畳みチェアを詰め、当時の通学路を歩いてみました。新しい道ができていたり、友人の家が新しくなっていたりと、発見がたくさんありました。
小さな川のほとりでチェアをとりだして一服タイム。いつもは車で通り過ぎてしまうこの場所は、実はとても静かで癒される場所だと知りました。とても有意義でリフレッシュできた散歩になり、大満足です。
みなさんもぜひ『特別な準備がいらないアウトドア』を体験してみてください。週末が、もっと優しく、自分を取り戻せる時間になりますよ。