大学の工学部に進学した学生さんやその親御さんは、大学卒業後の進路について、いつ頃から考えていますか?中には就職活動をすべきか大学院へ進学するのか、悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、大学院への進学率8割を超える豊橋技術科学大学の中で、学部卒で就職した筆者が、就職という進路を選択して良かった点と、悪かった点についてご紹介します!

学部卒で良かったこと

やりたいことの軌道修正が行いやすい

キャリア選択

自分にもっとも合っているのは、何の職種なんだろうと不安を持つことは誰しもあると思います。大学院だと専門性を高めることができ、研究職などに就きやすいというメリットがありますが、本当にその分野が、自分にマッチしているのかという点に関しては不安が残ることもあるのではないでしょうか。

学部卒はどんな仕事に就くかの軌道修正を行いやすいです。なぜなら学部卒は院卒に比べて年齢的なチャンスが多いからです。
昨今は転職活動がとても盛んで、キャリアアップ、ワークライフバランスなどのために転職する人をよく見かけます。一般的に第二新卒は25歳くらいまでの人を指すことが多く、大学院卒だと24歳で翌年は25歳となる人が多いです。
そのため、院卒の場合は第二新卒という枠組みを使いづらいというデメリットがあると感じます。

親の経済的な負担を少なくできる

学部就職の場合は大学院の学費がかからないため、親の経済的な負担は少なくなります。奨学金を借りている場合も、大学院進学と比べて金額が2年分変わってくるので、この違いはとても大きいです。

金銭的な負担が多い趣味にも手を出せるようになる

私を含めて同年代の友人を見ても、学生は基本的に金欠であることが多いです。そんな中、ダイビングや旅行など、お金がかかる趣味を頻繁に楽しむことは学生には難しいです。その点、学部卒の方が2年も早く趣味にお金をかけられるようになるのは、メリットだと言えます。
また、経済力が上がることで、結婚や車のローンなどについて早い段階で計画を立てることもできます。

学部生の内定者が多い

私は来年度から新卒1年目になります。内定者懇談会などで、同期と交流すると大学4年生卒の人が多いです。単純に年齢層が近いということもあって、親近感もわき仲良くなりやすいと感じました。

学部卒で悪かったこと

院進多数の中で1人、就活をする必要があった

工学部生の多くは院進する人が多く、筆者の大学も8割以上は大学院へと進みます。なので、周りが就活している雰囲気ではなく、1人で就活を進めることになりました。もちろん、大学などで相談窓口や就職セミナーなどは行われていましたが、やはり友人の中で就活生が自分だけというのは心細かったです。

学割が2年間早く使えなくなる

AdobeやAmazonなどには学生プランがあり、学割でお得にサービスを受けることができます。サービスによっては大幅な節約になるので、学割が使えなくなるのはデメリットだと言えます。

おわりに

本記事では工学部が学部卒で就職するメリットとデメリットを合計6つ紹介しました。
進学と就活の選択は人生でも大きな選択なので、自分がやりたいことが出来ると思う選択をすることが重要だと思います。
この記事で挙げた以外にもメリットとデメリットは各々あるはずなので、自分にとって後悔の無い選択をしましょう。