成人を祝う「成人の日」20歳という節目をお祝いしてきた成人の日ですが、2022年、成年年齢引き下げにより、18歳が成人となりました。

それに伴い、成人の日に関する疑問や変化が注目されています。

この記事では、成人の日の由来、成人が18歳になった影響を詳しく解説します。

成人の日とは?今年はいつ?

成人の日は満20歳を迎えた青年男女を祝う国民の祝日で、毎年1月の第2月曜日です。

日本の古い儀式である『元服(げんぷく)』や『裳着(もぎ)』に代わるものとして設けられ、意義は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」です。

成人の日は昭和23年に国民の祝日として制定されました。成人式の始まりはその2年前の昭和21年。敗戦後の日本をこれから担う若者たちに対して、励ましたり勇気づけようと開催された「青年祭」が由来と言われています。

当初、成人の日は1月15日でした。2000年に制定されたハッピーマンデー制度により、現在の1月の第2月曜日となりました。2025年は1月13日になります。

成人の日は何歳で祝うの?18歳成人とは??

18歳で成人

2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げになったことは記憶に新しいと思います。では、成人のお祝いは何歳で祝うようになったのでしょうか。

お祝い自体は、18歳でも20歳でも問題はありません。成人式については、開催時期や対象年齢は、あくまで主催となる市区町村の判断にゆだねられていますので、ご自身の地域のHPなどで調べる必要があります。

ちなみに、豊橋では名前を「二十歳の集い」とし、成人の日の一日前の1月12日(日)に、今まで通り20歳を対象に行われる予定です。

豊川市、新城市、蒲郡市でも20歳を対象に、1月12日(日)開催予定です。

18歳での成人 具体的にどんな影響がある?

今までは、20歳でクレジットカードなどの契約ができたり、喫煙などができました。成人が18歳となった今、どれが18歳でできるのか、できないのかのラインがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

18歳でできること

契約ができるようになる

親の同意がなくても、クレジットカードやローン、携帯電話、賃貸物件などのさまざまな契約ができるようになります。

国家資格を取得できるようになる

薬剤師、医師免許、公認会計士や司法書士などの国家資格の取得ができるようになります。

パスポートの有効期限が10年になる

未成年のパスポート有効期限は5年ですが、18歳になると10年間有効のパスポートを取得できます。

結婚ができる

女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女ともに18歳で結婚できるようになりました。

性別の取り扱いの変更審判ができるようになる

性同一性障害の人が性別の取り扱いの変更審判を受けることができます。

自分の進路を自分で決めることができる

父母の親権に服することがなくなるので、進学や就職などの進路を自分の意思でできるようになります。

税金が課税されるようになる

所得135万円以下でも個人住民税が課税されることになります。

選挙権を持てるようになる

18年目の誕生日の前日の午前0時から満18歳とされ、選挙権を得ます。ちなみにアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど諸外国でも選挙権は18歳からというのが一般的です。

20歳までできないこと

  • 飲酒・喫煙
  • 競馬などの公営競技

これらは、健康面への影響や青少年保護の観点から、今まで通り20歳になるまで認められていません。

成人式には何を着ていったらいいの?

成人式服装

成人式の服装といえば、男性はスーツや袴、女性は振袖のイメージがありますが、ルールやマナーはあるのでしょうか。

厳密にいえば、服装や髪形にルールはありません。自治体のお祝いから広まった式典なので、着こなしのルールはそれほど厳しくありません。

しかし、成人として参加する正式な式なのですから、あまりカジュアルな服装は好まれません。ポイントを押さえ、新成人らしい服装で参加しましょう。

男性

スーツや袴が一般的です。リクルートスーツでも問題ありませんが、式典に出席するスーツとしては少し控えめな印象になりますので、セレモニー向けのスーツを選んでみるといいでしょう。

シャツは、白無地か白の織柄が基本ですが、色シャツや黒シャツでも大丈夫。ただし、襟先にボタンホールのあるボタンダウンシャツはカジュアルなので避けましょう。

ネクタイは光沢のある華やかなものを選びます。ペイズリー柄のネクタイは高級感がありますね。

女性

振袖の方が多い印象ですが、スーツやドレス、訪問着でも問題ありません。式典ですので、露出の少ない上品な服装が好まれます。

晴れ着である振袖には、成人式にそぐわない色や柄はありませんので、ご自身の好きな振袖を選んで大丈夫です。

ただし、もし成人式後に友人や親せきの結婚式に振袖を着ていく想定があるのなら、赤、黒、オレンジ、金色は避けるようにしましょう。赤、オレンジ、金色は花嫁衣装で使われる場合が多く、結婚式に参列する際に花嫁より目立つ華美すぎる柄は控えるのがマナーです。黒色の振袖は、花嫁の打掛に使われる可能性があるだけでなく、ご親族の黒留めそでと色がかぶってしまいます。

ちなみに、2024年の成人式に一番人気だった振袖の色は白色です。レンタルの場合、リサーチは早いに越したことはありませんが、実際に振袖を選ぶのは1年前がちょうどいいですよ。成人式直後は、その年の振袖が返却され、ラインナップが揃っている時期なので、人気のがらやトレンドのがらが揃っている中から、きっとお気に入りが見つかります。

外国の方

日本人と同じ服装でも、自国の衣装でも問題ありません。前撮りと当日で服装を変えるのもいいですね。私が成人式に参列した時に日韓ハーフの友達はチマチョゴリを着ていて、とても素敵でした。

18歳で成人だけど成人式は20歳

成人18歳_成人式20歳

18歳で成人となり、できることも増え責任も増えますが、成人式は「二十歳のつどい」など名前を変え20歳で行う自治体が多いようです。

私が成人の日に祝辞で聞いた「今日から大人という自覚をもって・・・」という言葉はもう使えませんね。

「成人式」は「大人の仲間入りのお祝い」の意味合いから元々の「これからの日本を担う若者たちに対して、励ましたり勇気づける式典」という意味合いに戻ったというわけです。なんだか少し感慨深いですね。