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転職の採用試験では必ず面接がありますが、うまく答えられるか不安になりますよね。
しかしどのような質問をされるのか知っておけば、事前準備ができ、スムーズに答えられます。
今回は面接の際にどのような質問をされるのか、さらに面接時のポイントについて解説します。これを読めば、事前にどのような準備をすればよいかわかりますし、安心して面接に臨めますよ。ぜひ最後まで読んでみてください。
転職の面接でほぼ必ず聞かれる質問
転職の面接試験では、ほぼ必ず聞かれる質問があります。
4つあるので、面接官の意図や回答のポイントなどを含めて解説します。
1. 自己紹介
自己紹介はほぼ必ず最初に聞かれます。
自己紹介で面接官は話しやすい雰囲気作りをしながら、以下を確認していることが多いです。
- 応募者の人柄
- 簡潔に話す力があるか
- しっかり面接の準備をしてきているか
回答の際は以下の内容を盛り込みましょう。
- 自分の名前と面接の機会をいただいた感謝の気持ち
- 今までどのような仕事をしてきたか
- どのようなスキルを持っているか
- 応募先企業へどのように貢献できるか
最後に「本日はよろしくお願いいたします」と締めれば、面接官に好印象を与えられます。
以上の内容を1分から3分ほどで話せるように、自分の声を録音したり動画に撮ったりして練習しておきましょう。
2. 転職理由
転職理由もほぼ必ず聞かれる質問です。
転職理由は、単に前職を辞めた理由だけではありません。
「マーケティングスキルはあるが今までとは違う新たな業界や業種にチャレンジしたい」など、転職によって実現したい目標や夢を含めて伝えることが重要です。
面接官が転職理由を聞く意図は、以下のとおりです。
- 採用されても同じ理由で辞めてしまうことはないか確認したい
- 入社したあとにやりたいことを実現できるか知りたい
回答する際は「前職の不満な部分の改善を試みて今後の仕事・キャリアを考え転職を決めた」というように、具体的かつ論理的に話しましょう。
ネガティブな部分を隠さずポジティブな方向へ変換し回答すれば、面接官へ好印象を残せます。
3. 志望動機
志望動機は面接で必ず聞かれます。
面接官が志望動機を聞いて確認したいことは、以下のとおりです。
- なぜ他社ではなく自社でなければならないのか
- 企業研究をどのくらい念入りにおこなってきたか
- 長く働いてくれるか
応募先企業は長く自社で働いて欲しいと願っています。
どのくらいの熱意を持って面接に臨んでくれているかを、確認しているのです。
志望動機は事前準備が重要なポイントです。
会社のHP・新聞・SNSなどで、応募先企業の将来性・業界内のポジション・求める人材などを研究しましょう。
そこから、なぜ競合他社ではなく応募先企業を選んだのか、明確な動機やこだわりを言語化します。
さらに以下をしっかり考えると、説得力のある志望動機が完成します。
- 自分の経験・スキル・方向性で応募先企業にどう貢献できるか
- 転職して自分がキャリアアップできるのか
志望動機は企業研究が重要なので、時間をかけて準備しましょう。
4. 自己PR
自己PRは、仕事に対する情熱や得意分野などをアピールする重要な要素です。
採用担当者は自己PRを通じて自社に合う人材なのか、成果をあげられるかを評価します。
回答時には以下の項目を盛り込むと、自社で活躍できるスキルを持っているか、目標達成のための行動力や意志の強さを持っているかをアピールできます。
- 応募職種に合ったスキル・実績
- 前職で目的を達成するために経た具体的な行動
- 具体的な数字
自己PRは前職での経験・実績・スキルをとおして伝えると説得力が増します。
「これだけの目標売り上げに対し何人のチームでこれだけの期間動いた」など具体的に回答し、応募先企業にどのような貢献ができるかを伝えましょう。
転職の面接でよく聞かれる質問
面接では必ずではないにしてもよく聞かれる質問があります。
3つ紹介しますので、自分が面接を受けるシーンを想像しながらそれぞれ準備しておきましょう。
ひとつずつ解説します。
1. 長所や短所
面接官が長所や短所を聞く目的は、以下のとおりです。
- 応募者が自分を客観的に理解しているかを確認するため
- 長所短所が企業の文化や仕事内容と適合し活躍できるか
長所や短所はまず結論から回答し、そのあとに長所や短所に関するエピソードを話すと、面接官にわかりやすく伝えられます。
さらに長所の場合は応募先企業でどう活かせるのか、短所の場合はどのように対策しているかを具体的に回答しましょう。
自己分析をおこない長所や短所を明確にし、どのように伝えるかを事前に準備しておくことが重要です。
2. キャリアプラン
キャリアプランとは、応募先企業で将来どうなりたいかです。
面接官がこの質問をする意図は、以下のとおりです。
- 応募者が長く働いてくれるか
- 自社とミスマッチがないか
回答の際は、どのような人材になりたいのかを簡潔に話し、そのあとに実現までの道筋を示しましょう。
志望動機や転職理由と、矛盾がないかどうかを確認しておくのも重要です。
私も以前働いていた乳製品の宅配会社の面接時キャリアについて聞かれた際「この店舗で半年以内に月60件契約を達成し3年後には新店舗での店長を目指したいです」と回答した経験があり、結果的に採用をいただきキャリアも実現できました。現実的な数字を用いて具体的に回答することで、企業への理解を深めて面接に挑んでいることもアピールでき面接官に熱意を伝えられるはずです。
キャリアプランの立て方はこちらの記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
3. 面接官からの逆質問
面接の最後に「最後に何か質問はありませんか?」と逆質問をされる場合があります。
これは面接官が「自社にどれだけ興味を持ってもらえているか」を確認するための質問です。
熱意や向上心を伝えるチャンスなので、事前に質問を準備したり面接中に気になったことをメモしたりして、質問するようにしましょう。
例えば以下のとおりです。
- 「御社の経営理念に共感しているのですが、どのような背景で掲げられたのか、お考えがあればお聞かせいただけますか?」
- 「入社前に備えるべきスキルや知識があれば、ご教示いただけますか?」
企業研究で気になった点や働き方について質問すると、自分のやる気や想いをアピールできます。
調べればわかることや、給与や福利厚生に関することなどは避けましょう。
企業研究をしていないのではないか、待遇だけで選んだのではないか、などと捉えられる可能性があります。
面接時に気をつけるポイント
面接では質問以外でも、気をつけなければならないことがあります。
それらを押さえておけば落ち着いて面接に臨めますし、面接官の自分に対する印象もよくなります。
3つありますので、ひとつひとつみていきましょう。
1.必要なものを準備する
面接では必要なものがあります。
- 書類などを入れるフォーマルなバッグ
- 応募先企業案内などの企業資料
- 職務経歴書や履歴書などのコピー
- 筆記用具
- スマートフォン
- ハンカチ・ティッシュ
職務経歴書や履歴書は、面接前に話す内容などを確認できるので必要です。
応募先企業案内なども、面接に質問する際に事前確認で必要になる場合があります。
重要な部分は、付箋やマーカーなどをしておくなどの準備をしておきましょう。
2.受付・控室でも挙動に気をつける
会場に到着し受付を済ませると、控室で待つことが多いです。
受付や控え室でも面接は始まっていると思って、挙動には十分注意しましょう。
気をつけるポイントは以下のとおりです。
- もう一度身だしなみを確認する
- 会社内で会った人に挨拶をする
- 出入り口付近の下座に座る
- 鞄は椅子の横に置く
- スマートフォンを無闇に触らずマナーモードにする
身だしなみを確認できる最後の場所なので、サッと確認しておいた方がよいです。ただし、メイク道具を広げて化粧を直すといったことは避けましょう。
もし出入り口付近の下座にほかの面接者が座っていた場合すぐ動けるように、できるだけ出入り口に近い席に座るようにしておきましょう。
3. 面接官に好印象を与える
企業研究や質問への回答といった面接の準備を万全にしていても、面接官に悪い印象を持たれては台無しになってしまいます。面接中の空気も悪くなり、思うようにアピールできなくなるおそれもあります。
面接の初めから面接官に好印象を持ってもらえれば、緊張せずありのままの自分で面接に臨めます。
- 入室する前にテンションをあげる
- 面接官に感謝する
- 「アイブロウフラッシュ」を活用する
入社後活躍する自分をイメージして、テンションをあげ明るく振る舞いましょう。
緊張がほぐれてリラックスして面接に臨めます。
さらに、面接の機会をいただいたことに感謝の気持ちを述べれば、面接官も好意的に接してくれるはずです。
ちなみに、アイブロウフラッシュとは、0.2秒目を見開き挨拶をすることです。
相手の警戒心を解く効果があるといわれているので、鏡を使ったり家族に見てもらったりして練習しておきましょう。
まとめ
転職の面接では、今回解説した以外の内容も聞かれる可能性があります。
どのような質問でもサッと答えるためには、転職理由・スキルや経験・応募先企業へどのような貢献ができるか・どのようなキャリアを積みたいのか、これらを明確にしてまとめておくことが大事です。
それらを転職の軸にして落とし込めば面接でもスムーズに回答できますし、面接官にも好印象を与えられるので、しっかり準備して面接に臨みましょう。