
インフラ業界への転職は「やめとけ」といわれると、興味はあっても不安になりますよね。後悔しないためにもインフラ業界への転職はやめておこうか…と思っているのなら、少し待ってください。やめたほうがいい理由をクリアできればインフラ業界への転職も検討できます。
この記事では、インフラ業界はやめとけといわれる理由と、転職を後悔しないための対策を解説します。転職後に後悔しないために、なぜ「やめとけ」といわれるのかを把握しておきましょう。
インフラ業界は「やめとけ」といわれる理由6選

インフラ業界への転職は「やめとけ」といわれるのには、以下のような理由があります。
- 残業や休日出勤がある
- トラブル対応がストレスになる
- 年功序列で昇給・昇進が遅い
- 保守的で新しいチャレンジが少ない傾向がある
- 転勤が多い
- 採用の倍率が高い
項目ごとに詳しく解説します。
残業や休日出勤がある
インフラ業界は、土日祝日に関係なく365日稼働している企業が多いです。また、業種によっては、昼夜関係なく24時間対応している企業もあります。災害時など緊急の対応が求められる場面に備えて、いつでも対応できる態勢を整えておく必要があるためです。
そのため、インフラ業界では、残業や休日出勤、夜勤があり、シフト制を導入している企業も多いです。決まった曜日に必ず休めるわけではなく、就業時間が過ぎても状況によっては帰宅できないこともあるため、体力的にも精神的にも負担が大きくなり、やめとけといわれる原因となっています。
トラブル対応がストレスになる
インフラ業界では、日々の生活の基盤を支えるサービスを扱うため、トラブルが起きると緊急の対応を求められます。生活に支障を出さない、または最低限の障害で抑えることが重要であるため、できる限り早期に復旧させなければなりません。その社会的責任は大きいといえます。
大きな責任と期待に応えるため、作業にあたる社員のプレッシャーも強くなります。結果として、ストレスの原因となってしまい、やめたほうがいいと言われてしまうのです。>
年功序列で昇給・昇進が遅い
インフラ業界では、年功序列が残っている企業が多くみられます。そのため、社員が役職に就けるとは限らず、昇進が遅いのが特徴です。同様に、昇給するのにも時間がかかるため、実績を挙げてすぐに稼ぎたくでも稼げないのが一般的です。
実績や能力より勤続年数や役職で評価される傾向があるため、モチベーションを保つのが難しい場合もあります。評価体制を理由に、実力を試したい、結果を出してどんどん稼ぎたいという方は、やめたほうがいいといわれるケースがあります。
保守的で新しいチャレンジが少ない傾向がある
インフラ業界には、古くからある企業や元は国営だった企業が多いです。実績や信頼が重視される業界であり、新しい企業が参入しにくいといえます。
また、社風も保守的な企業が多く、新しいやり方や社員の意見が通りにくい傾向があります。新しいことにチャレンジするより、今までのやり方を守りながら安全性や利便性を維持していこうとするのが特徴です。
新しいチャレンジをして自分を高めたい、自分の力を試したいという方には向いていません。それが、やめとけといわれる理由のひとつです。
転勤が多い
インフラ業界は、多くの企業が全国に支店や営業所を持っています。そのため、転勤も多いのが業界内の企業に共通した特徴です。
転勤は、新しい職場や初めての地域での生活、風習など新しい環境に慣れるまで精神的にも体力的にも負担がかかります。家族にも負担をかけてしまうかもしれません。
転勤の多さや負担感から「やめとけ」といわれるケースがあります。
採用の倍率が高い
インフラ業界は生活に密着したサービスを提供しており、常に需要が安定しています。雇用の安定にもつながり、好待遇の求人も見られます。そのため、就職先として人気が高く、多くの応募が集まり倍率が高くなるのが特徴です。
応募しても受からない可能性があることが、やめとけといわれる理由のひとつとなっています。
インフラ業界に転職するメリット

インフラ業界に転職するメリットには、主に以下のようなものが挙げられます。
- 雇用が安定している
- 福利厚生が充実している
- 社会的信用度が高い
- 長期で勤めれば昇給が見込める
- 専門性が高い
ひとつずつ見ていきましょう。
雇用が安定している
雇用が安定していることは、業界のメリットのひとつでもあります。雇用の安定は業界や企業の業績が安定している証明であり、経営が安定しているといえます。
求人の倍率が高くても、求人数が多ければ採用されるチャンスは広がります。また、業界が安定していれば需要が落ちることがなく、急に倒産するリスクも少ないと考えられます。
福利厚生が充実している
インフラ業界は、企業の規模が大きく、福利厚生が充実しています。退職金やさまざまな手当など、毎月の固定給以外にお金をもらえる制度も整っている企業が多いです。福利厚生は、転職先を検討する際の重要なポイントとして捉えている人も多いでしょう。
ただし、自分の希望する福利厚生があるか、応募前に確認することも大切です。
社会的信用度が高い
インフラ業界は生活基盤を支える社会に欠かせないサービスを提供しており、企業の規模が大きく知名度があるのが特徴です。古い企業や国営から民営化した企業もあり、全般的に経営や業績も安定している業界であるため、社会的信用度は高い傾向があります。
社会的信用度が高いと、周囲からの評価だけでなく、住宅ローンやクレジットカードの発行など金融面でもメリットがあります。
長期で勤めれば昇給が見込める
インフラ業界では年功序列が残っている企業が多いため、転職後すぐに昇給するチャンスは見込めないかもしれません。
しかし、長期で勤めれば、年功序列でも昇給や昇進のチャンスがあります。大手企業が多く、経営も安定していることから、長く勤めて着実に実績を積み上げていけば、将来的に昇給や昇進を見込めるでしょう。
専門性が高い
インフラ業界は、ライフラインなど生活に欠かせないものを扱う業種であり、企業ごとに特定のサービスを提供している特徴があります。
そのため、業務を通して専門性が高い技術や知識を習得できます。その業種でないと身につけられない特殊な技術もあり、業界内で転職する際には有利になるでしょう。
実績を重んじる社風の企業が多いことから、業界内での転職は経験をアピールしやすく有利になる傾向があります。
インフラ業界に向いている人

以下のような特徴のある人は、インフラ業界に向いているといえます。
- 安定志向の人
- 社会貢献したい人
- 土日や夜間の勤務に対応できる人
項目ごとに解説します。
安定志向の人
インフラ業界は需要や雇用が安定しており、急な業績不振や解雇などのリスクが比較的少ない業界といえます。そのため、安定した企業に勤めたいと考えている人には向いています。
また、年功序列で将来的に昇給や昇進を見込めるため、新しいチャレンジは少なくても堅実に昇給や昇進したいという安定志向の人にも向いているでしょう。
社会貢献したい人
インフラ業界は生活に欠かせないライフラインを扱っており、社会基盤を支える仕事です。自分が扱っている業務が多くの人の役に立っていると実感できるため、社会貢献をしたい人に向いています。
特に、「縁の下の力持ち」のようなポジションで、目立つことはないけれど影で人々の生活を支えていることにやりがいを感じられる人は向いているはずです。
土日や夜間の勤務に対応できる人
インフラ業界のなかには、緊急のトラブル対応があれば土日や夜勤に出勤しなければならないケースもあります。土日や夜間の就業や、不規則な勤務がさほど苦にならないことに加え、配偶者など家族が家庭をフォローしてくれる体制が整っている人は向いています。
「インフラ業界、やめとけばよかった」と後悔しないための対策

インフラ業界で働きたい場合は、後悔しないために以下のような対策をたてておくことをおすすめします。
- 残業・休日出勤の頻度を確認する
- 職種やインフラの種類を選ぶ
- 長く勤めてキャリアアップを目指す意識を持つ
- 以前からのやり方のメリットを理解する
- 家族の理解を得る
- 企業の方針に合った自分の強みをアピールする
- 転職サイトで情報収集を徹底する
ひとつずつ詳しく解説します。
残業・休日出勤の頻度を確認する
インフラ業界は残業や休日出勤が多い業界です。とはいえ、企業・部署・職種などによってその頻度は異なります。時間外や休日の勤務がどの程度あるのかを前もって確認しておきましょう。頻度によって自分の許容範囲内であれば、転職先として検討できますし、転職後に「想像以上に休日出勤が多い」などの後悔も防げます。
職種やインフラの種類を選ぶ
インフラ業界は、大まかに「エネルギーインフラ」「生活インフラ」「交通インフラ」「空間インフラ」の4種類に分けられ、扱う分野やサービスが異なります。
- エネルギーインフラ:ガス、電気、石油など
- 生活インフラ:水道、通信など
- 交通インフラ:鉄道、航空など
- 空間インフラ:公共施設など
インフラの分野が異なれば、仕事内容も違ってきます。自分の希望やライフスタイルに合った種類を選ぶことで、ストレスを減らしてモチベーションを維持できるでしょう。
長く勤めてキャリアアップを目指す意識を持つ
インフラ業界は年功序列が残っている傾向があるため、転職後成果をあげてもすぐに昇給できるとは限りません。目先の収入アップを期待してインフラ業界へ転職しても、うまくいかない可能性があります。
長く勤めて少しずつキャリアを積み、数年後に昇給や昇格を目指すという長期的な目標を持つことで、転職を後悔するのを防げるでしょう。
以前からのやり方のメリットを理解する
転職先でいきなり新しいやり方で進めようとすると、周囲と衝突して後悔する場面もでてくるかもしれません。
インフラ業界には長い歴史を持つ企業が多く、以前からのノウハウが蓄積されて業務の進め方が固定されている傾向があります。以前からのやり方を踏襲しながら問題点を修正していくことで、安全性や利便性を高めていくことも可能です。
新しいやり方がいつも良いわけでもないため、以前からのやり方にどんなメリットがあるのかを、まず理解しようとすることが大切です。
家族の理解を得る
インフラ業界は残業や休日出勤が多かったり、転勤があったりして、家族に負担をかけてしまう可能性があります。家族のサポートを受けなければ、仕事を続けるのが困難になる場合もあるでしょう。転職を決める前に家族で話し合い理解を得ておくことで、やめとけばよかったと後悔するのを防げます。
転職サイトで情報収集を徹底する
インフラ業界へ転職して後悔しないためには、業界や仕事内容への不安を払拭することが重要です。
転職サイトは求人を探すだけでなく、企業の情報を集めるのにも役立ちます。社風や仕事内容、雇用条件など情報収集を徹底することで、入社後のイメージを掴めるでしょう。まずは転職サイト等で情報収集することで、面接ではより具体的な質問ができるようになるはずです。
入社後のミスマッチで後悔しないために、前もって情報をしっかり集めておきましょう。
インフラ業界の課題と対策を理解したうえで判断しよう

インフラ業界への転職を考えている人にとって「やめとけ」という意見は、不安になるものです。
インフラ業界は人々の生活基盤を支える仕事であり、職種によってはトラブル対応などで就業時間が不規則になりやすいなど大変な面があるのもたしかです。また、企業や職場によっては保守的な体制で仕事を進めているところもあるでしょう。
インフラ業界も決して楽な仕事ではありませんが、大変な面を理解したうえで挑戦してみたいという気持ちがあるのなら、対策を立てつつ転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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