おむつのサブスク_豊橋

料金を払うことで製品やサービスを一定期間利用することができる「サブスクリプション」、略して「サブスク」。みなさんは利用したことがありますか?
これまでは動画や音楽といったデジタル領域のものが中心でしたが、今では習い事や食品、服といった非デジタルのサブスクも増えてきています!
そんな中、「おむつのサブスク」というサービスがあるのをご存知ですか?

今回は愛知県内の自治体で初めて導入を試みている豊橋市の「おむつのサブスク」&豊橋市独自の取り組みである「所得制限なく、第2子の保育料無料化」についてご紹介します!

「おむつのサブスク」ってどんなサービス?

通常、園で使用するおむつやおしりふきは保護者が用意をして持っていきます。

この「おむつのサブスク」は、保護者と業者が契約を結び、月額定額料金を支払うだけで、おむつ・おしりふきを直接園まで届けてくれるサブスク型のおむつお届け定額サービスです。なんとサイズ・枚数も関係なく使い放題だそうですよ!

筆者も3人の子育てをしており、今春、ようやく末っ子のおむつが外れ、第1子から続いた8年のおむつ購入生活を卒業しました!
子どもの成長は嬉しいですが、成長とともにおむつのサイズは大きくなっていき、おむつ一つあたりの値段も高くなっていくのは家計にも負担・・・。

そんな中、サイズも枚数も関係なく使い放題というのは家計の負担も減り、嬉しいサービスですよね!

どんなメリットがあるの?

保護者のメリット

(出典:手ぶら登園HP

おむつの名前書きや補充の手間がなくなる

これまでは、おむつ一枚一枚に名前を書き、毎日園へ持っていく必要がありました。
おむつは毎日何枚も使いますし、働きながら子育てをしている忙しいパパやママにとっては、その大量の名前書きの作業も一苦労ですよね。
しかし、このサービスを利用すれば、その名前書きの必要がなくなりますし、「今日はどのくらい持っていかなくちゃいけないっけ?」といった補充の心配もなくなります。
園で使う分のおむつやおしりふきを購入する手間も省けて、時間的にも精神的にも余裕ができますね。

荷物が少なくなり、登園準備がラクに

水筒に着替え、タオル、連絡帳、お昼寝布団・・・。毎日の持ち物の準備、大変ですよね。前日に準備できるといいのですが、お迎えをして帰ってから、寝かしつけまで慌ただしく過ぎ、気づけば子どもと一緒に寝てしまい・・・。朝もバタバタと準備しなくちゃいけないことも多いですよね?!
そして慌てて準備をするものの、忘れ物をして再び園へ届けなくちゃいけないなんてこともありますよね。
そんな時、おむつやおしりふきを直接園へ届けてもらえるので、荷物が少なくなり、ただでさえ大変な登園準備がラクになります。

保育士のメリット

おむつの管理がラクになり、子どもに向き合う時間が増える

園ではこれまで、保護者が持ってきたおむつを園児ごとに個別管理する必要がありました。
また、おむつ替えの時には、目が離せない小さな子ども達のお世話をしながら、個々のおむつをチェックし、履かせ間違いをしないように気をつけなければいけません。
しかし、この「おむつのサブスク」を取り入れることでおむつの一括管理ができるようになり、おむつ替えの時にはサイズを確認するだけでよくなります。
このように、保育士としても、業務の負担が減り、子ども達と向き合う時間を増やすことができます。
また、実際に導入をした園からは「『おむつが常に園内にある』という状態は、万が一災害が起こった時の安心材料にもなる」という声もあったそうです。

豊橋では2022年9月から試行開始!

子育てに優しい環境づくりを進めている豊橋市では、愛知県内自治体では初の「おむつのサブスク」を2022年9月から2ヶ月間、試行を開始しています。
試験導入の対象となる施設は、次の5カ所に通う0〜2歳児。

  • 津田保育園
  • 新吉保育園
  • 牛川保育園
  • くるみ保育園
  • こじか認定こども園

このうち「新吉保育園」では、対象となる0歳から2歳までの園児56人が通っており、そのうちおよそ4割の保護者がサービスの利用を始めたそうです。
試行期間中は無料で利用することができ、実際に使用してみた保護者などからの意見を踏まえ、「おむつのサブスク」の受け入れへの検討をしていくそうです!
保護者にも保育士にもメリットが多い「おむつのサブスク」。お互いの負担を減らすことができ、その分の時間や心のゆとりを子ども達に向けてあげられるというのはとても喜ばしいことですよね。
筆者も機会があれば利用してみたかったです。

おむつのサブスクについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの「手ぶら登園HP」をご覧ください。

子育てに優しい街、豊橋!所得制限なく第2子の保育料も無償化に

国では2019年10月より3〜5歳児の幼児教育・保育の無償化を行っています。
これに加え、豊橋市では子育て世帯の経済的な負担の軽減を図るため、市独自の取り組みとして、2022年9月より「所得制限なく第2子の保育料無償化」を実施しています。
これは、全国の中核市で4例目の取り組みとなるそうです。
対象となるのは、豊橋市内の認可保育所・認定こども園(計64施設)に通う、兄・姉が18歳未満の第2子の園児(0〜2歳児)の保護者です。
また、同じく2022年9月より、届出保育施設利用料の助成もこれまでの第3子に加え、第2子も対象となりました。
これにより、許認保育所等に空きがないなどの理由で、一定の施設基準を満たした適合保育施設に通う、兄・姉が18歳未満の第2子の園児(0〜2歳児)の保護者は、月額上限5,000円の助成が受けられます。
豊橋市では他にも、2022年4月より4,500円を上限とした第2子の副食費の助成を開始したり、保育士等の処遇改善や小学校の放課後の学びの推進などにも取り組んだりしており、子育て世帯も安心して生活できる街だと感じることができますね!

終わりに

東三河では他の市町村でも、産前産後のケアに始まり、子育てに関する様々な取り組みを行っています。
豊橋市のような、子育てに優しい環境・街づくりのための新たな取り組みがさらに広がっていき、東三河が子どもから大人までが安心して暮らせる地域であり続けて欲しいと願っています。