豊橋市未来産業補助金

「豊橋市未来産業創出事業補助金」は、豊橋市をフィールドに新事業を創出する事業者を支援する制度です。

「事業化可能性調査(FS)」「新事業開発」「共同研究」「社会実験」、そして「次世代人材育成」と各フェーズに合わせ、資金面と1年間の伴走支援を提供しています。

令和7年度未来産業補助金成果報告会とは

この記事では令和7年度 未来産業補助金成果報告会の様子をもとに報告内容を紹介します。

事業化可能性調査事業部門

事業化の実現可能性を高めることを目的とした、製品やサービスの技術検証又は市場ニーズの調査、検証等を行う事業が対象。

株式会社ばらめく

豊橋産の食用菊とバラ、柚子をブレンドしたハーブティーの調査を行い、高い視覚的魅力とギフト需要があることを特定しました。

株式会社picks design

AR(拡張現実)スマートグラスを活用した次郎柿の収穫体験を試行し、手ぶらでのナビゲーションによる新しい観光農業の価値を確認しました。

ゲシピ株式会社

eスポーツを活用した外国人向け日本語教育を調査し、ポルトガル語でのサポートを交えた手法が高い学習満足度につながることを実証しました。

株式会社キャリアサバイバル

3Dプリンターで製作した安価なロボットアームにAIを実装し、製造現場での「切り粉」付着検査が自動化可能であることを確認しました。

株式会社想ひ人

地域包括支援センターの業務効率化に向けた調査を行い、ツール導入の前に業務の「標準化」が必要であることを特定し、他自治体への横展開を開始しました。

アマドコーヒー

インドネシア産ロブスタ種を「浸漬式バッグ」で飲むスタイルを提案し、92%のモニターがその独特な風味を肯定的に受け入れることを確認しました。

吉兆合同会社

環境意識の高いヨーロッパ市場向けに「生分解性ルアー」の可能性を調査し、海外展示会を通じて現地の主要バイヤーとのネットワーク構築に成功しました。

株式会社伊勢安金網製作所

砕石現場で使用する巨大な選別用ネットを金属からウレタン製へ切り替えるため、試作と性能比較試験を行い、耐久性向上のための課題を抽出しました。

株式会社伊勢安ワイヤクリエイテック

BtoBの焼肉網から方向転換し、ユーザー自身が組み合わせて自分好みの焼き方ができる個人向けバーベキュー用網のコンセプトを確立しました。

PLANT CASE株式会社

CO2活用型の「セミクローズド温室」の調査を行い、カーボンニュートラルに関心の高い農業法人や異業種からの強い引き合いを確認しました。

株式会社リードル

子育て中の女性の潜在能力を活かした在宅ワークモデルを実証し、高品質なビジネス資料作成などの代行サービスにおける事業性を確認しました。

Flying Buttress株式会社

廃棄されることの多い食用菊(つなぎ)を活用した「菊茶」飲料を調査し、健康トレンドに合致した機能性飲料としての市場性を確認しました。

AutoCover株式会社

抹茶栽培における遮光資材の展張や運搬を自動化するため、30kgの荷を積める産業用ドローンアタッチメントの飛行実証に成功しました。

兼⼋産業株式会社

干し柿用乾燥機をチュニジアへ展開するため、現地の渋柿を使った試作と食味調査を行い、地元の伝統料理との高い親和性を確認しました。

シャンテマリー

豊橋産ハーブの有効成分を活かしたキャンドルを開発し、成分分析によって燃焼時にもハーブ由来の有効成分が検出されることを科学的に実証しました。

株式会社トータルネットワークサービス

造船現場において、3D計測技術を用いたシミュレーションを行い、大型ブロックの組み立て精度管理に活用できることを実証しました。

令和7年度未来産業補助金成果報告会_株式会社トータルネットワークサービス

共同研究事部門

大学と共同して新製品又は新技術の研究開発を行う事業が対象です。7年度は2社による報告が行われました。

tantore株式会社

磁場を照射することで植物や微生物の成長を促進する技術を開発し、トリュフやイチゴ、麹菌などで成長スピードが向上することを確認しました。

株式会社プラネット

室内壁面緑化システムを開発し、40種類の植物から室内栽培に適した11種類を特定しました。また、このシステムがブラインドと同等の遮熱効果や冷房負荷軽減に寄与することを定量的に実証しました。

新事業開発事業部門

ニーズを確認できた、新製品又は新サービスの開発を行う事業が対象です。

株式会社アグリトリオ

農家の人手不足と障害者の雇用課題を解決する「農福連携型プラットフォーム」を検証し、障害者2名が計240時間の農作業を問題なく遂行できることを実証しました。

KUROFUNE株式会社

外国人労働者向けアプリ「黒船パスポート」に、要望の多かった日本語教育機能や、アクティブシニアによる同行依頼機能などを追加開発しました。

株式会社お亀堂

伝統技術と最新の保存技術を掛け合わせ、賞味期限を2ヶ月に延ばした「酒饅頭」や、解凍しても品質が落ちない「冷凍あん巻き」を開発し、販路拡大に成功しました。

株式会社ジュトク

労働環境の「快適性」をスコア化するフレームワークを構築し、高齢者の作業データ収集とともに、熱中症対策のための高機能ワーキング商材を開発しました。

株式会社アブラックス

カシューナッツの殻から抽出した安価なオイルを原料に、タイヤ等のゴム製品に使用する「バイオプロセスオイル」の量産化に成功しました。

株式会社OptTech

AI外観検査の精度を高めるため、照射範囲が広く均一な光を届ける「長尺ユニット型照明」の光学設計と排熱構造を確立しました。

株式会社豊橋バイオマスソリューションズ

廃棄物から高品位な液体肥料を生成するシステムを開発し、レストラン等でハーブを自給できる小型の水耕栽培セットを試作しました。

株式会社平松食品

宇宙日本食の技術を伝統的な「煮付」に応用し、3〜5年の長期保存が可能な「日本災害食」としての認定を3商品で取得しました。

令和7年度未来産業補助金成果報告会_株式会社平松食品

次世代人材育成事業部門

市内を拠点として、次世代の産業人材の育成に資する活動を行う事業が対象です。

波乗り部

CNCルーター(自動木材加工機)を活用し、伝統的な木製サーフボード「アライア」を大学生と共に製作・テストし、若者のデジタルものづくり技術を育成しました。

まとめ

学生を含む多様な発表があり、いずれも補助金を効果的に活用しながら地域の課題や可能性に向き合った内容が多く見られました。

総評ではこうした取り組みを通じて、東三河地域において多種多様な挑戦が生まれ、実際の事業化へとつながっていることは、地域の未来にとって非常に大きな意義を持つものです。行政としても、このような前向きな動きが広がっていることを大変心強く感じるとのコメントがありました。

本イベントは、単なる発表の場にとどまらず、挑戦する人材と地域資源がつながり、新たな価値創出へと向かう重要な機会となりました。今後もこうした取り組みが継続し、東三河から新たなビジネスや挑戦が生まれていくことが期待されます。

本補助金制度は次年度も継続される予定です。最新情報はWEBサイトをチェックしてください!

https://www.toyohashi-mirai.com