
東三河(豊橋市・豊川市・田原市・蒲郡市・新城市・設楽町・東栄町・豊根村)は、都市の利便性と豊かな自然が調和した“ちょうどいい暮らし”ができる地域です。
家を建てたい・購入したいと思ったとき、まず気になるのは「どのエリアが自分に合うのか」「土地や住宅の相場はいくらくらいなのか」ということではないでしょうか。
この記事では、物件相場とともにそれぞれの地域の特徴やおすすめの生活スタイルをわかりやすく紹介します。
すでに東三河にお住まいの方はもちろん、移住や二拠点生活を検討している方にも役立つ内容です。理想の住まい探しの参考に、ぜひ最後までご覧ください。

交通・商業の中心 豊橋市
人口は約37万人で東三河最大の都市であり、JR・名鉄・豊橋鉄道が集まる交通のハブ。新幹線停車駅があるため名古屋・東京へのアクセスも良好です。
商業施設や医療機関が充実しており、子育て世帯にも単身者にも暮らしやすい都市型の環境が整っています。
坪単価は約25〜35万円。中心部はやや上昇傾向で、利便性重視の方に人気の地域です。中古マンションは約2,000万円、中古一戸建ては約3,000万、新築一戸建ては約2,000万円〜4,000万円が物件相場です。
静かで住みよい街 豊川市
人口は約18万人で豊橋に次ぐ規模を持ち、静かな住宅街が広がる“暮らしやすさ重視”のエリア。年間500万人以上が参拝に訪れる豊川稲荷をはじめ、数多くの観光地や文化財も点在しています。
通勤圏内に大きな企業が多く、新東名ICが近いことから車移動との相性が非常に良いのも特徴です。
坪単価は約20〜30万円で落ち着いた住宅街が多く、ファミリー層に人気です。中古マンションは約1,500万円、中古一戸建ては約2,000万〜3,000万円、新築一戸建ては約2,500万〜3,500万円が物件相場です。
海と温泉のまち 蒲郡市
人口は約8万人温泉地・観光地としても全国的に知られる街。「海のそばで暮らしたい」「自然の癒しを生活に取り入れたい」という人に最適です。
定住はもちろん、近年は二拠点生活の候補地としても注目度が上昇しています。
蒲郡市の坪単価は約15〜25万円。中古マンションは約1,200万〜2,800万円、中古一戸建ては約1,500万〜3,000万円、新築一戸建ては約2,000万〜3,000万円が物件相場です。

自然に囲まれた半島のまち 田原市
人口は約5.8万人。渥美半島の大部分を占め、農業が盛んで田園風景と海が近い“のんびりとした暮らし”が叶います。海のアクティビティ、特にサーフィンが好きな方には最もおすすめの地です。
自然豊かなロケーションで、広い敷地も比較的手に入りやすいのが特徴です。
坪単価は約10〜15万円。中古マンションはあまり無く、中古一戸建ては約2,000万円、新築一戸建ては約2,500万〜3,000万円が物件相場です。
自然と歴史が息づく 新城市
人口は約4万人。長篠・設楽原の戦いの中心地として知られています。市街地はコンパクトながら必要な生活施設が揃い、少し足を伸ばせば里山の自然が広がります。
広めの敷地を活かした庭づくりや家庭菜園を楽しむ人も多く、古民家リノベーションの人気も高まっています。
坪単価は約10〜15万円。中古マンションはあまり無く、中古一戸建ては山間部の古民家で約300万円、市街地では約2,500万円ほど。新築戸建ては約2,500万〜3,000万円が物件相場です。
スローライフを楽しむ 奥三河(設楽町・東栄町・豊根村)
深い森と清流に抱かれた、東三河でもっとも自然が濃いエリア。移住者や二拠点生活者からは「とにかく静か」「星空がすごい」と評価が高いエリアです。
物件相場は圧倒的な低価格である一方で、交通・買い物・医療などは都市部ほど充実していないため、ライフスタイルとの相性が大切です。
坪単価は1〜4万円程度。中古マンションはあまりなく、中古一戸建ては約300万円〜1,000万円、新築戸建ては1,500万円〜2,000万円が物件相場です。
価格以外に見るべきポイント3選
建築コストと土地価格のバランス
家づくりでは、どうしても“土地の値段”に目が行きがちですが、実際には建物にかかる費用のほうが大きくなるケースがほとんどです。
特に東三河エリアは、土地が安い地域ほど建築費との差が大きくなりやすく、「土地が安い=総額も安い」とは限りません。
希望する間取りや性能、外構なども含めて、土地+建物のトータルでいくら必要かを必ず確認しましょう。
ハザードマップ(津波・土砂災害)
海沿いや山間部では災害リスクの把握は欠かせません。
自治体が公表するハザードマップで、浸水想定・土砂災害警戒区域・避難経路をあらかじめチェックしておくことで、後悔のない土地選びにつながります。
市町村の住宅補助金・移住支援制度
東三河の各市町村では、住宅取得の補助金や移住支援を打ち出している自治体が多くあります。
新築・リフォームへの助成、子育て世帯の支援金、移住者への補助など制度はさまざまです。
また、移住に関する情報は東三河の移住ポータルサイト「彩りよりどり東三河」にまとめられており、エリアごとの支援制度や暮らしの特徴が一覧で確認できて便利です。
条件を満たすことで 数十万円〜100万円以上の支援 を受けられる場合もあるため、家づくりを始める前に自治体の制度を確認することをおすすめします。

住むところは自分の“暮らし軸”で選ぶ
家づくりや住まい選びで大切なのは、価格の安さや設備の良さだけではありません。「どんな暮らしをしたいか」という“暮らし軸”によって、選ぶべきエリアは大きく変わります。
住宅価格・土地相場・支援制度などは大切な判断材料ではありますが、最終的に大切なのは、ご自身や家族が「ここで暮らしたい」と思えるかどうか。
東三河の各地にはそれぞれ魅力的な「住まい」「暮らし」「仕事」がありますよ。
ぜひ一度現地を訪れ、街の空気や人の雰囲気、生活を感じながら、あなたらしい未来の暮らしを思い描いてみてください。