2024年のボジョレーヌーボーが解禁！今年はどんな味？今さら聞けない基本知識から豊橋で楽しめるお店を紹介

11月になると、ワイン好きの方はそわそわするのではないでしょうか。

年に一度のボジョレーヌーボーが解禁される月ですね。

この記事では、世界的にも人気が高いボジョレーヌーボーを詳しくご紹介します。

ボージョレ・ヌーヴォーとは？

ワインに詳しくない方でも、「ボジョレーヌーボー」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。では、ボジョレーヌーボーとはいったい何を指して、どんなワインのことを示すかご存じですか？

簡単に言うと、『フランスのボジョレー地区で、その年収穫されたばかりのぶどう（ガメイ種）を使って作ったワイン』です。ボジョレーは『ボジョレー地区』、ヌーボーは『新酒』という意味になります。

元々は、ボジョレー地区の人たちがブドウの収穫を祝い、その年のブドウの出来をチェックするための試飲用ワインともいわれています。普通のワインが、ぶどうの実を潰してから発酵させ、１年以上熟成させてから出荷するのに対し、ボジョレーヌーボーはぶどうの実を潰さずにタンクに詰め、その重みでつぶれたぶどうを自然発酵させます。これは『マセラシオン・カルボニック製法』と呼ばれ、ボジョレーヌーボーの特徴です。

そして、ボジョレーヌーボーには白ワインがありません。ガメイ種100％で造られた赤ワイン・ロゼワインのみがボジョレーヌーボーと名乗ることができます。ちなみに、ヌーボー（新酒）の白ワインはありませんが、ボジョレーの白ワインはありますよ。

今年の解禁日はいつ？

ボジョレーヌーボー解禁日は11月21日(木)です。

ボジョレーヌーボー解禁日が設定された1967年当初、解禁日は11月15日でした。しかし、この日が土日にあたってしまうと、ワイン運版業者がお休みになってしまいます。それではいけないということで、1985年より『11月第3木曜日』と設定されました。日付変更線の関係で、日本は本場フランスより8時間早く飲み始めることができます。

解禁日が設定された理由は、早出し競争による品質低下を防ぐためです。以前はほかの生産者より早く販売しようとする者が現れ、発酵不十分な質の悪いヌーボーが出回るようになりました。そのため、フランス政府は1967年ワインの品質を守るために解禁日を設定する法律を制定したのです。

フルーティーな味わいが魅力　おいしい飲み方

ボジョレーヌーボーはイチゴやクランベリーなどの赤いベリー系のフレッシュな果実感が魅力です。渋みも穏やかでフルーティー。赤ワインが苦手な方でもおいしく飲めるものが多いです。そんなボジョレーヌーボーのおいしい飲み方をご紹介します。

少し冷やしてから飲む

通常赤ワインは冷やすと渋みが強く出てしまうので、常温で飲みます。しかし、ボジョレーヌーボーはその渋みの原因のタンニンが少ないため、少し冷やすとおいしく飲むことができます。

12℃が最適といわれており、目安は冷蔵庫で1時間ほど冷やしてください。もっとさわやかに飲みたい方は、少しだけ炭酸水を加えてみるのもいいでしょう。

グラスは口の小さいものを選ぶ

赤ワインは香りを楽しむため、大きめのグラスで香りを溜めて飲みます。しかし、ボジョレーヌーボーは若いワインなので、香りを溜めるほどではありません。

なので、通常より細めで、口がすぼまっている卵型のワイングラスを選びましょう。白ワイン用のグラスでも大丈夫です。

早めに飲み切る

ボジョレーヌーボーはフレッシュさを味わうワインなので、開栓後は早めに飲み切りましょう。長くても1～2か月で飲み切ることをおすすめします。

2024年のボジョレーヌーボー

ボージョレ地区では、温暖な冬の後3月から7月にかけて激しい雨が頻繁に降りました。平均より短い日照時間と乾かない畑は病害が発生しやすい状態です。しかし、農家さんの努力と8月の高温と乾燥がそれを補い、水分も糖分もしっかり含んだ果実の収穫が期待できるようになりました。通常9月上旬に始まる収穫作業も実の成長を見極め、9月中旬にした地域もあるようです。そのため、とてもよい状態のぶどうを収穫できました。

例年以上に困難を乗り越えてきたぶどうの実は、力強さを持ちながらもエレガントなスタイルに仕上がることが十分期待できるようです。しかし、生産者の経験値と技量が試される厳しいヴィンテージになるとの声もあります。

ボジョパ in 豊橋！

ボジョパとは、ボジョレーヌーボーが主役のパーティーのことです。豊橋市内でボジョレーヌーボーを楽しめる・購入できるお店をご紹介します。

ホテルアークリッシュ豊橋

ボジョレーヌーボー解禁日当日、5種類の新酒ワインと、この日に合わせて用意したアークリッシュ豊橋オリジナルラベルのシャンパーニュをお披露目し、乾杯酒として提供いたします。RESTAURANT　KEIの旬な食材を使用した一夜限りのブッフェ料理と合わせて、ボジョレーヌーボーを堪能できること間違いなし。そして、テノール歌手、近藤辰俊さんのスペシャルパフォーマンスも、素敵な一夜に花を添えてくれます。

酒のやまや

今年は10種類ほどのボジョレーヌーボーを入荷予定です。

多米店

柱店

酒の森田屋

ゴリラが目印の往完町交差点の森田屋さん。飲食店への配達もやっていることから、店頭販売の本数は少ないとのこと。ご予約での購入がおすすめです。

気負わずワインを楽しもう

すっきりとした味わいのボジョレーヌーボーは、どんな料理とも相性ばっちりです。

定番のチーズやトマト系の料理はもちろん、お鍋料理、白ワインに合わせるようなおつまみとも合います。

飲みやすく、普段の料理に合わせやすいので、ワイン初心者の方もぜひ、今年のボジョレーヌーボーを楽しんでみてください。