エアコン電気代使い方

早くも梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。

暑さ対策に欠かせないエアコンですが電気代が気になったり外との気温差や冷えすぎで起きる体調不良が心配だったりと、気がかりもありますよね。

エアコンは家計にも身体にも影響が大きい家電です。体調を崩さず、かといって光熱費に泣かない快適な暮らしのために、この記事ではエアコンとの上手な付き合い方をお伝えします。

エアコンの上手な使い方

夏の「なんだか不調」はエアコンが原因かも?

「最近、肩こりがひどい」「朝起きると頭が重い」「のどが痛いけど風邪ではなさそう」「冷房よく効いたスーパーから出たら急に頭痛がした」夏の日にこんな体調不良に見舞われたことはありませんか。もしかしたら、原因はエアコンかもしれません。

冷房によって室内と室外の気温差が大きくなると、自律神経が乱れやすくなり、体がだるくなったり、冷えを感じるようになります。特に女性や高齢者、小さなお子さんは体温調節がうまくできず、影響を受けやすいと言われています。

対策として、クーラーの効いている場所に行く際は、薄手のカーディガンを羽織る、ストールを首に巻くなど、身体を冷やさないようにしましょう。もしなってしまったら、温かい飲み物を飲み、ブランケットなどを羽織るなど、体を温めることで回復が早まります。

身体のために エアコンの賢い使い方

基本設定は28度 エアコンと扇風機の合わせ技がポイント

環境省が推奨する夏の室内温度は28度。これじゃ涼しくないよ、と思われるかと思いますが、風の流れを作ればずいぶん快適に過ごせます。

そのためには、扇風機やサーキュレーターを使います。直接風を体に浴びたいところですが、目的は空気の循環。エアコンの風も扇風機の風も直接浴びるのは、冷えすぎにつながるので、おすすめしません。

効率よく空気を循環させる置き方のポイント

扇風機をエアコンの風下に置き、エアコンと向かい合うように配置します。扇風機の首は上向きにして、部屋全体に空気を循環させるようにしましょう。

空気が循環すれば、部屋の冷却効果が良くなり、扇風機を使わない時と比べて設定温度まで部屋の温度が早く下がるようになりますよ。

エアコンと扇風機の併用のメリットはそれだけでなく、電気代の節約にもつながります。夏場のエアコンの冷房の設定温度を1度上げるだけで、消費電力は約13%も下がります。

筆者が調べたところによると、扇風機の消費電力はエアコンの消費電力に比べて30分の1ほど。身体のためにも節約のためにも、エアコンの設定温度をいつもより少し上げて、扇風機で空気を循環させる方法を試してみてください。

冬だけじゃない 夏も加湿を

冷房で空気が乾燥すると、のどの痛みや肌荒れの原因にもなります。冬のように加湿器は必要ありませんが、ぬれタオルを干したり、室内に観葉植物を置くだけでも簡単な加湿になります。冷房の効いた部屋にいるとなかなか気づけませんが、こまめな水分補給もお忘れなく。

夜は「タイマー+除湿モード」

寝苦しい夜は「タイマー+除湿モード」で快眠のお手伝いをしてもらいましょう。冷えすぎが気になる方は、緩めの靴下や腹巻、少し厚手のタオルケットなどで体温調節することをおすすめします。

寝る時のエアコン

こまめに消す?つけっぱなし?どっちがお得?

「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安くなることがある」と聞いたことはありませんか?

筆者もずっと気になっていたので調べてみたところ、結論は「メリハリが大切」です。

エアコンは、最初の起動時に一番電力を消費します。何度もつけたり消したりを繰り返していると、そのたびにエネルギーを使ってしまい、結果的に電気代がかかってしまうこともあります。

特に外気温が高い日中は、一度部屋の気温が上がってしまうと再び部屋を冷やすのに時間も電気もかかってしまいますので、短時間の外出、2~3時間程度ならつけっぱなしの方が経済的です。長時間の外出や夜間はオフが正解。状況に応じて対応してくださいね。

暮らしの中でできる節電対策

日々の暮らしの中のちょっとした工夫で節電ができ、電気代の節約になります。ご自分ができそうなところから取り組んでみるのはいかがでしょうか。

エアコンのフィルターをこまめに掃除する

フィルターにほこりなどがたくさん付着して汚れていると、フル稼働しているのに部屋の温度は下がらず、余計な電力がかかるだけになってしまいます。掃除機でほこりをさっと吸い取るだけでもある程度きれいになるので、月に1回はフィルター掃除をするようにしましょう。

部屋の換気をしてからエアコンを使う

先述しているように、エアコンが一番電力を消費するときは、一生懸命室温を下げようとする起動時。室温が設定温度に達して、維持しようとしているときはそれほど電力を消費しません。

熱気のこもったままの部屋でエアコンをつければ、設定温度になるまで相当のパワーを使い、電力を消費します。部屋の熱気をあらかじめ追い出しておくことで、設定温度になるまでの時間を短縮し、結果、電気代を節約できます。

日差し対策も有効

日差しが部屋に入ると、すぐに暑くなりますよね。窓に遮熱カーテンをつけるだけでも室温の上昇を防げます。外側には、すだれやグリーンカーテン(ゴーヤ・へちまなど)を設置すると体感温度もぐっと下がり、見た目も夏らしくていいですね。

電力会社や料金プランを見直す

エアコンのみならず、電気料金そのものを抑えることができたら嬉しいですよね。電力会社や料金プランの見直しは少しハードルが高いかもしれませんが、一度やってしまったら長期的に見て大きな節約になります。ご自分のご家庭に合った会社やプランを探してみてください。

お得にエアコンを使おう

エアコンと賢く付き合い、暑い夏を乗り越えよう!

暑い夏、体調を崩したくないけど、電気代がかさむのも困りますよね。

エアコンを「つける・消す」だけでなく、「どうするか・どんな工夫をするか」で身体も家計もずいぶん楽になるのではないでしょうか。家族構成やライフスタイルで正解も取り組める内容もそれぞれですので、ご自分に合ったやりかたを試してみてください。

「冷やしすぎない」「冷えすぎない」「無理しすぎない」ことがポイントですよ。この夏も、賢くエアコンと付き合い、健康で楽しく、笑顔で乗り切っていきましょう!