6月が終わると早いもので2024年も折り返しですね。
そんなタイミングで行われるのが夏越大祓(なごしのおおはらい)という祭事です。
夏越大祓の基本情報や具体的にどんなことをするのか、また東三河で行われる祭事情報をまとめました!
夏越大祓とは?どんなことをするの?
夏越大祓とは、1年の折り返し地点である6月30日に祓い清めて元気に暑い夏を乗り越えようと願って行われる神事のこと。
身の穢れや災厄を祓い清める儀式である大祓は、6月30日と12月31日の年に2回だけ。それぞれ半年分の穢れや罪を祓い清める儀式です。
「六月祓(みなづきばらえ)」や「水無月祓(みなづきばらえ)」とも呼ばれ現代でも全国各地の神社で行われています。
茅の輪くぐり
夏越の祓の代表的な行事のひとつは「茅の輪(ちのわ)くぐり」です。茅(ちがや)で作った直径数メートルの輪をしきたりの通りにくぐることで災厄を祓い清めるというものです。
茅の輪のくぐり方は輪の左側・右側・左側の順に唱え詞(となえことば)を唱えながらくぐり、その後は正面から輪をくぐって参詣へと進みます。
行事の由来は日本神話によるもので、道に迷ったスサノオノミコトを貧しくとも助けた一家が茅の輪をお守りとして授けられ、村に疫病が流行った際に唯一生き残ったという内容によるものです。茅の輪をくぐるさいの唱え詞もこの説話が元となっています。
人形代(形代)による厄払い
もう一つの代表的な行事が形代による厄払いです。人の形をした紙の形代(かたしろ)に自分の穢れや災厄を移し、自分の身代わりとして神社に奉納して厄払いをします。
現代では人形代の他にも車の形をした形代で車についた災厄を移し、祓うというものも広く浸透しています。
夏越大祓に食べる「水無月」とは?
京都を中心とした地域では夏越大祓に白いういろう生地に小豆を乗せ三角に切った「水無月」という和菓子を食べます。
水無月は氷をイメージした和菓子で、大変貴重な夏の氷をなぞらえてつくられたのだとか。
また小豆は邪気を祓うとされていて、現代でも水無月は6月の和菓子の定番となっています。
豊橋・蒲郡で行われる夏越大祓の祭事
【豊橋】東田神明宮
http://www.tees.ne.jp/~azumada3392/より引用
豊橋市御園町にある、古代の杜と呼ばれる東田神明宮。夏越の大祓式と「茅の輪くぐり」が行われます。
日時:2024年6月30日(日)17:00〜
詳細:http://www.tees.ne.jp/~azumada3392/nagosinoooharai.html
※今年度は6月中旬頃~7月初旬頃まで境内にて「茅の輪くぐり」ができます
【豊橋】安久美神戸神明社
安久美神戸神明社では、「夏越大祓式」と「茅の輪神事」のほか、大祓縁起菓子「水無月(みなづき)」境内販売や限定御朱印の授与が行われます。
日時:2024年6月29日(土)・30日(日)
詳細:https://onimatsuri.jimdofree.com/%E5%A4%8F%E8%B6%8A%E5%A4%A7%E7%A5%93/
【蒲郡】八劔神社
蒲郡市三谷町にある八劔神社。夏越大祓では崇敬者大祭を行います。
日時:6月23日(日)16:00~
詳細:https://yaturugijinjya.com/
今年の後半も無病息災で凄そう!
半年に一回行われる大祓。
大晦日の大祓は知っていても、夏越大祓を知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
暑気払いや無病息災を願う「水無月」もぜひ食べてみてください!