太平洋側を中心とした深刻な雨不足でダムの貯水率が低下し、節水が呼びかけられています。

豊川用水では去年から6年ぶりとなる節水対策を実施し、1月末にはさらに節水が強化されました。

この記事では、水不足が起きると何が起こるのか、家庭でどのくらい備えればいいのか、そして今日からできる節水のコツをわかりやすく紹介します。

水不足で断水のおそれ

雨不足・ダム貯水率低下で起こる影響

2026年2月4日現在、愛知県新城市にある宇連ダムは貯水率5.6%という枯渇寸前まで低下しています。

節水のため豊橋市では水道の水圧が下げられているほか、豊川市や蒲郡市で入浴施設の休館、田原市では公共施設のトイレなどを一部使用休止するといった対策が行われています。

記録的な雨不足は農業への影響も懸念され、生活用水だけでなく農業用水でも節水が呼びかけられています。

家庭生活への影響

水道の水圧低下では地域によって水が出にくくなったり濁ったりする場合があります。また、トイレやガス給湯器によっては水圧低下によって使えなくなることも。

このまま貯水率が回復しなければ夜間断水が始まることも想定されています。

節水の必要性

どのくらい水を準備すればいい?

断水が起こる前でも、一時的に水が濁ったり出なくなったりという可能性があります。

まずはやかんやケトルに水道水を入れておくようにして、飲み水の確保をしましょう。

1人1日3リットル×3日間が基本

水の備蓄の目安は「1人1日あたり3リットル(このうち1リットルは調理用)」とされています。

家族の人数分を最低限3日間分を備えておくことが推奨されていますが、置くスペースに余裕があれば1週間分を備えておくと安心です。

トイレや手洗いといった生活用水については別で準備する必要があります。お風呂の残り湯や濁って出てきた水道水など、飲用できない水も上手に活用するようにしましょう。

ローリングストックで使いながら備える

災害備蓄用に長期間保存できる飲用水も売っていますが、おすすめなのは備蓄した通常のペットボトル水を日常的に飲用し、使った分を買い足す「ローリングストック」の手法です。

日常的に使うことで「うっかり忘れ」の期限切れなどを防ぎ、消費ペースから「実際に自分がどのくらい水を使っているか」を把握することができます。

今日からできる節水のコツ

  • 流しっぱなしを防止

    歯磨きや洗顔中、無意識に水を出しっぱなしにしていませんか? 必要な時には水を止めるのが節水への第一歩。茶碗洗いもつけ置き洗いにすると節水になるだけでなく汚れも落ちやすくなりますよ。

  • 浴槽に水の入ったペットボトルを入れる

    水の入ったペットボトルを浴槽にいれると、その分がカサ増しになって水の節約になります。入れておいたペットボトルの水も引用や生活水として無駄なく活用できます。

  • シャワーの節水アイテム

    シャワーの節水には「節水シャワーヘッド」への交換がおすすめ。最近のものは浄水やマイクロバブル機能がついていたりと、付加価値の高い商品もあります。

  • お風呂の残り湯を活用

    水をたくさん使うお風呂と洗濯ですが、お風呂の残り湯を洗濯に利用することで一石二鳥の節水となります。お風呂から洗濯機へ水を汲み上げる「残り湯ポンプ」を使えば手間もありません。

    洗濯機によっては「洗いは残り湯で、すすぎは水道水で」といった設定もできます。

  • バケツ洗車で節水

    ホースで水を出しっぱなしにしながら洗車をすると、お風呂1回分ほどの水を使うと言われています。そこでおすすめなのが「バケツ洗車」。

    バケツ1杯分の水を用意し、使い古したタオルなどを2枚濡らして硬く絞ります。1つは汚れ落とし用としてバケツの水で汚れを落としながら車体を滑らせ(ゴシゴシ厳禁)、最後にもう1枚の仕上げ用タオルで拭き上げます。

  • 米のとぎ汁活用術

    お米1合あたり、約0.6リットルのとぎ汁が使われます。3合でペットボトル1本近い量になりますから、しっかり活用したいところです。

    キッチンではアクの強い食材の下茹でに使ったり、茶碗洗いのつけ置きに使うと汚れが落ちやすくなり洗剤の節約にもなります。

    うすめた米のとぎ汁は洗顔や植物の水やりとしても活用ができます。ただし、合わない場合もあるのでパッチテストや様子をみながら使うようにしましょう。

節水のモチベーションを高めよう!

災害時に備えた練習として

断水の可能性は渇水だけでなく突然の災害時にも考えられます。ローリングストックの実践や水をできるだけ使わない生活の練習は水不足が解消された後にも役立つものです。

値上げ対策としても!水道代をお得に

総務省の家計調査(2024年分)によると、4人以上世帯の水道代の月の平均は約6,000円。もし家庭での節水目安である使用量17%減ができたとすると、月あたり約1000円の節約ができます。

豊橋市では2026年4月から平均して約15%の水道料金値上げが予定されています。17%の節水が続けられれば、値上げした後でも今より安くなりますね。

節水で節約

自治体ごとに最新情報をチェック

水不足への対応で大切なのは、正確な情報を早めに知ることです。

「まだ大丈夫そう」「ニュースで見ていないから平気」と思っていても、実際には水道の供給を守るため、段階的に節水が求められているケースもあります。

自治体の公式サイトや広報、SNSなどで発表されている情報をしっかりチェックしましょう。

水不足のときこそ冷静な行動を!

水不足のニュースを見て不安になると、つい飲料水を多めに買いたくなりますが、必要以上の買い占めは控えましょう。

一時的な買い占めが起きると、本当に必要としている人や、備蓄が十分でない家庭に水が行き渡らなくなることがあります。

一人ひとりが必要な分だけを、落ち着いて確保することが、結果的に自分たちの安心にもつながります。先述の備蓄量目安をぜひ参考にしてください。

水不足に備えて今からできることを

また、節水は「要請が出てから始める」よりも、気づいた人から早めに少しずつ協力するのが大切です。

一人ひとりの行動が積み重なることで、断水などの深刻な事態を防ぐことにもつながります。

また、いざ断水となってしまった時のためにもパニックにならないよう水の備えや節水での生活スタイルへの慣れを今からしておきましょう!