ヘアドネーションとは、寄付した髪で作った医療用ウィッグを、病気や事故で髪を失った子どもたちに贈る活動のことです。SNSなどで話題になっていることもあり、気になっている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ヘアドネーションについての解説を交えつつ、体験談を詳しく紹介していきます。今回は蒲郡市大塚町のヘアサロン「väder(ヴェーデル)」さんにご協力いただき、筆者が人生2度めのヘアドネーションをしてきました。
▽体験談の前編はこちらから
カット後のシャンプーは癒しのひとときです。
väderさんで使用されている製品は、COTAやナプラといった人気ブランドなのも嬉しいポイント。髪質に合わせたチョイスで自分の髪質やなりたい仕上がりにしていただきました。
キッズスペースもあり、子どものカットも可能とのことです。
ヘアドネーションの体験談を見ていると、小学生くらいのお子さんがヘアドネーションをする例もあります。親子でヘアドネーションするという体験も素敵ですね。
カット後の髪型に満足できるかも大事
カット後の髪型が気に入ると、より楽しく気持ちよくヘアドネーションできます。
誰にも強制されずにおこなうドネーション(寄付)だからこそ、自分が気持ちよくできるかということは重要だと思います。
髪型が大きく変わることで違和感がでないか心配でしたが、若見えする自然なスタイルに仕上げていただきました。
前髪があるのは約20年ぶりでしょうか、とても新鮮です。
家族からも「ママ、かわいい」「若々しく見える」と大好評でした。
ちなみに「väder」という屋号の由来をお聞きしたところ、スウェーデン語で「天気」という意味があるとのことでした。
天気に合わせて服装などを考えるように、髪もまたお客さんの好みや気分に合わせられる美容院でありたいという願いを込められたそうです。
「もう一生この髪型でいい!」と思えるくらい似合う髪型に仕上げていただき、お任せしてよかったという感謝の気持ちでいっぱいです。
カットした髪は自分で発送
カットした髪は、チャック付きビニール袋に入れて自分で団体に発送します。
大事な髪の毛だから…と手厚く梱包したくなりますが、次のようなことはNGです。
- ラップやアルミホイルで巻く
- テープやステープラーで台紙につける
- 切り口を接着剤でとめる
- ティッシュでくるむ
レターパックなどの追跡機能がある発送方法がおすすめです。
厚みが3cm以内におさまるため、今回はレターパックライト(370円)をコンビニで購入して発送しました。
団体によって発送時のルールや同封すべきものが異なります。
受領証の有無や受け取り方も団体によって違うため、注意が必要です。
受領証がほしい人は、発送前に団体ホームページを確認してください。
2021年11月時点での各団体の情報を簡単にまとめました。
送る髪の毛 | 同封するもの | 受領証 | |
---|---|---|---|
JHD&C | 一人分を1つに束ねる | ・ドナーシート(任意) ・返信用封筒(任意) |
返信用封筒同封の場合は 受領証の返送あり。 |
HERO | 二人以上の場合、 個人ごとに1つに束ね、 個人ごとにビニール袋に 入れる |
・名前などを書いた紙 ・返信用封筒(任意) |
原則なし。 ホームページに名前または 匿名を掲載。 ※返信用封筒同封の場合 簡易な受領証あり |
つな髪 プロジェクト |
一人分を1つに束ねる | 特になし | ホームページ上で 記念証のダウンロードが 可能。 |
発送にかかる費用は全額自分で負担しましょう。
厚みや重さで配達料金が変わるため、規定サイズと料金をよく確認してください。
料金不足の場合や着払いで送った場合は、寄付を受付けてもらえません。
せっかくカットした髪を確実に届けるためにも、気をつけたいポイントです。
髪以外も寄付できる
「ヘアドネーション=髪の毛を寄付する」というイメージがありますが、髪を提供せずヘアドネーションに参加する方法があります。
ヘアドネーションで集めた髪をウィッグにして子どもたちに提供するためには、費用が必要です。
ヘアドネーション団体へ募金したり、団体が販売しているチャリティ商品を購入したりすることで、ウィッグ制作にかかる費用を援助できます。
たとえば、JHD&Cで販売されているシャンプーやトリートメント、タオルなどを購入すると、売上の一部がウィッグ提供のための費用として寄付されます。
「髪は切れないけどヘアドネーションを支持したい」と考えている人にぴったりの方法です。
まとめ
スタイルチェンジのためとはいえ、長い髪の毛をばっさりカットするのは勇気がいります。それでも、ヘアドネーションすることで誰かの役に立つと思えば、前向きに挑戦できます。
今回、väderさんで素敵な髪型にスタイルチェンジしていただきました。
カットした髪は子どもたちのウィッグづくりにに役立ててもらえることでしょう。
35cmもの長さをカットしましたが「切らなきゃよかった」といった後悔は皆無です。
長い髪をばっさりカットする機会があれば、ヘアドネーションに挑戦してみませんか。
髪を失った子どもの笑顔につながるかもしれません。
【協力店舗】
hair salon väder | |
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所在地 | 〒443-0013 蒲郡市大塚町丸山19-2 |
電話 | 0532-26‐6112 |
営業時間 | 11:00~20:30(L.O 20:15) |
オーナー | 沖 公太郎 |
営業時間 | 平日:10:00 - 20:00 土日祝:10:00 - 18:00 |
定休日 | 毎週水曜、第3日曜、第3月曜 |
WEBサイト | https://vader.jp/ |
ご協力ありがとうございました!