豊橋百儂人

日本有数の大農業王国、東三河地域。
この地で、先代から受け継いだ食農文化を後世に受け渡そうと、良き伝統を守りつつも革新的努力をし続ける団体がいる。
 
彼らは、「真」の農業経営者となるべく切磋琢磨する生産者を「豊橋百儂人(とよはしひゃくのうじん)」と認定し、活動の主旨に賛同してくださる応援者(サポーター)の皆様と共に、生産者、消費者が一体となった活動を目指している。
 
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そんな、豊橋百儂人の生産者一人ひとりの農園にお邪魔して、努力と技術で作った生産物を調査し、豊橋百儂人とは何か?農業とは何か?

その答えを探してきた。
 

これまでの百儂人

 
■鑑賞花儂人/中村孝康(菜ッ花園)
 http://tasuki-inc.com/kanshoubana/

■蕃茄儂人/鈴木教広(鈴木農園)
 http://tasuki-inc.com/suzukinoen/

■養蜂儂人/鈴木良近(鈴木養蜂園)
 http://tasuki-inc.com/suzukiyouhouen/

■柿儂人/鈴木義弘(百年柿園 ベル・ファーム)
 http://tasuki-inc.com/bellfarm/

■黒子儂人/清水貴裕(都デザイン)
 http://tasuki-inc.com/100noujin01/

■茶儂人/後藤元則(ごとう製茶)
 http://tasuki-inc.com/gotoseicha/

■葉葱儂人/村松典和(村松農園)
 https://tasuki-inc.com/muramatsunoen/

■玉蜀黍儂人/彦坂航(ホクシン)
 https://tasuki-inc.com/tomorokoshi/

玉蜀黍儂人/彦坂航(ホクシン)

 
渥美線のやぐま台駅から車で少し走ったところに、心地よい風になびく黄色と緑の綺麗なトウモロコシ畑が見えてくる。
今回は、このトウモロコシ畑の生産者であり、豊橋百儂人の玉蜀黍(トウモロコシ)儂人でもある、ホクシンの彦坂航さんにお話を伺った。
 

有限会社ホクシン
豊橋百儂人 玉蜀黍儂人
彦坂 航
【各トウモロコシの時期】
トウモロコシ:6月下旬〜7月
ホワイトコーン:7月

 

豊橋百儂人の大物ルーキー彦坂さん。
前職は大手アパレル会社に勤め、農業とは全く違う業界で活躍していた彦坂さん。親の畑を継ぎ、家族と共に愛情をかけてトウモロコシを育てる姿を追った。

 

食べて美味しいと言われるトウモロコシ

 

 
 
ー ー ー なんでトウモロコシの生産を始めたのですか?
 
学生時代は、農業を高校と大学で学び、卒業しました。その後、一旦はアパレル関係の会社に勤めていましたが、祖父が病気になったことをきっかけに畑を継ぎ、東三河に戻ってきて、家族と共にトウモロコシとキャベツを育てています。
 

 
 
トウモロコシを生産し始めたきっかけは、キャベツの生産時期ではないシーズンに、緑肥という土の肥料のため収穫しない植物を植えていたのですが、これを収穫できる生産物に変えられないかと考えたのが始まりです。
そこで挑戦したのが、緑肥と同じイネ科のトウモロコシでした。トウモロコシを育て始め、最初は試行錯誤でしたが、好奇心から毎年調べながらいろいろな方法を試し、徐々に糖度が乗るようになっていったのが始まりです。
 
 
ー ー ー 彦坂さんの作るトウモロコシの特徴は?
 
そうですね。
畑に通路を作った生産をしているのは、ウチの畑だけかもしれません。
私がトウモロコシの花粉症なので、機械が通れるようにしていますね(笑)。
 

 
生産での特徴は、糖度の高いしっかりとしたトウモロコシ作りに心がけています。
土に気を使った生産者さんは多いですが、私は光合成を意識して生産しております。その点、この地域はそもそも日照時間が長く、温暖な気候のため、本来トウモロコシにはとても良い条件と言えます。
あとは、夕方にスプリンクラーで水をかけて、火照ったトウモロコシを冷やしてあげることにしています。これは、日中にトウモロコシが蓄えた糖度を夜に消費しないように、寒暖差をつけた取り組みをしています。
 
 

 
 
ー ー ー 採れたてのトウモロコシをいただきましたが、甘くて美味しいですね
 
ありがとうございます。
果物みたいですよね。糖度が20度くらいあり、生でも美味しく食べれます。
ただ、トウモロコシは消化しにくい点と鮮度が落ちやすいので、一般のご家庭で食べる時は茹でて食べていますが、新鮮なトウモロコシはそのままで十分美味しいです。
 
 

 
 
ー ー ー トウモロコシを生産する魅力はありますか?
 
美味しいトウモロコシを作ると、それを美味しいと言ってくれる人が周りにたくさんいることが、モチベーションになっています。普段、トウモロコシをあまり食べない子どもも、ウチのトウモロコシなら好んで食べてくれるという話を聞いたりすることが、生産者として嬉しいですね。
 

 
また最近では、身近でトウモロコシをはじめるという生産者が増え、この流れが拡大すれば、本来トウモロコシの生産にあった気候ゆえに、田原がトウモロコシの産地としても活気が出てくることが、長い目で魅力だと思っています。
 

 

美味しいトウモロコシ

 
彦坂さんの説明には、「なるほどな」と思わされる、生産方法がたくさん詰まっていた。

食べる人の笑顔を見ながら、美味しいものを生産するために、毎年勉強しながらより良いものを作って行く姿勢が伺えるインタビューとなった。

今後は、畑の近くに作業場を設けるなど、作業効率を高め、田原の美味しいトウモロコシをより多くの人に提供できるように考えているホクシンのこれからが楽しみだ。

 

 
 
【会社概要】
有限会社ホクシン
代表:彦坂航
愛知県田原市谷熊町堂代20-1
0531-22-7595