東栄町に眠る宝

こんにちは。ちゃんらいです。
 
 
国指定の重要無形民俗文化財となった花祭りで有名な東栄町においちゃんと足を運んだ。
奥三河の自然豊かなこの町は、女性の美にかかせない、とある原材料の日本で唯一の産地なのである。
みなさんはご存知だろうか?
 
 
 
 

美のルーツ

naori
 
奥三河の山間部に位置する東栄町は、澄んだ川を泳ぐ魚や、身体の疲れを癒やしてくれるとうえい温泉といったように、自然が創り出すのどかな雰囲気とともに、天然の恵みがもたらす魅力に囲まれた町である。
 
その恵みの一つに、女性が使うファンデーション等の材料となる鉱石、セリサイトが挙げられる。
 
 
そう。東栄町はファンデーションの材料としてかかせない鉱石、セリサイトを国内で唯一採れる場所なのだ。
 
 
普段化粧との接点が少ない男性に限らず、鉱石が原材料というのは意外に思われたのではないだろうか。
 
 
お“化”粧という言葉のせいか、はたまた私が普段化粧というものを行わないせいなのかはわからないが、原材料に「天然」の素材が用いられていることは驚きであった。
 
 
この地で採掘・精製されるセリサイトは、世界各国でも利用されており、まさに東栄町は美の生産地。
ここから世界中へ「美」を届けている。
 
 
そんな驚きと東栄町の魅力に対する期待を募らせながら、のき山学校に足を運んだ。
 
 
 
 

のき山学校

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のき山学校は、「東栄町体験交流館 のき山学校」といい、平成22年に閉校した旧東栄町立東部小学校を利活用し、地域内外住民の交流促進とともに観光の振興及び集落の活性化をはかる目的で生まれ変わった木造2階建ての山里の学校である。
 
 

学校の教室の面影が残るこの建物には、遠い昔の思い出がよみがえる。


 
 
 
 
そんな自然あふれるのき山学校にて、ミネラルファンデーションづくり体験をさせて頂いた。
今回のワークショップを案内してくれたのは、 naori の代表大岡千紘さんである。
 

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大岡 千紘さん
naori 代表(ツアーディレクター)

 
 
 
大岡さんは、和歌山県出身で、各地の祭りを追い求めるなか、東栄町の花祭りに出会う。
その後、地域おこし協力隊への参加を経て、現在は観光協会の職員として働きながら、東栄町の活性化に取り組んでいる。
 
 
 

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大岡さんが東栄町の活性化を目差して立ち上げたのは、天然の素材を用いた手作りのコスメティック体験プログラム「naori なおり」である。
 
 
良質なセリサイトの産地である東栄町の魅力を発信する活動として、日本でここだけの体験型ビューティーツーリズムを企画している。
 
 

体験開始


 
好奇心を高めながらさっそく体験開始。
まずはファンデーションの材料となるセリサイトの説明から始めてくれた。
大岡さんは東栄町で採れるセリサイトについて、実物を見せながらの説明を受け、原材料に触れて確かめることもさせてくれる。
比較のために、海外産のセリサイトと東栄町で取れるセリサイトを見せてくれた。
 
 

海外産に比べ、純度の高い東栄町のセリサイトは白さが輝いて見える。


 
 
 
セリサイトは、絹雲母と呼ばれ、雲母の中では一番粒子が細かく、絹のような光沢が有り、肌触りの良い透明感のあるファンデーションの原料となる。
東栄町で産出されるセリサイトは、白さと安全性が高く、化粧品原料としては最高品質と言われている。
 
 

 
指に乗せてみてその繊細な粒子の肌触りを体験した。
指先に神経を集中させ、世界に認められた品質を確かめる。
 
 
・・・はたから見たら、どう見えているかは忘れた上で。
 
 
 
セリサイト以外にも、下記のような原料の説明を一通りうける。
 
カオリンにマイカパール、二酸化チタン。
使われる原料は、どれも自然の原料を用いている。
 
これらの原料がどのような目的で用いられ、どんな効用があるかについても丁寧に教えてくれた。
 
気になる方は実際に体験プログラムを受けてからのお楽しみということで。
 
 
いよいよ化粧品作りの作業開始。
セリサイトに、様々な原料を混ぜ合わせる。
 
ファンデーション以外にも、チーク、ボディパウダー作りに挑戦させて頂いた。セリサイトをベースにそれぞれの原材料を混ぜ合わせる点で共通している。
 
アレルギーに配慮し、それぞれの素材が瓶に混ざらないよう細心の注意を払いながら、化粧品作りに取りかかって行く。
 
 
 

素材の調合


 
「あれ、いまどのくらい入れたっけ?」
そんな事がないように、慎重に乳鉢に数を数えながら材料を配合して混ぜ合わせる。
教室の雰囲気といい、目の前にある乳鉢といい、理科の実験さながらの気分である。
 
 

とにかくまぜる!!


 
 
 
基本となる配合の分量は示されているが、この分量が絶対というわけではない。
アレルギーがある場合には、素材の不使用などの配慮もなされている。自分だけのコスメ作りに取り組む事が出来るのも特徴である。
使うのは理科の実験で使った事もある乳鉢。
 
個性を色を出すための素材も、お好みで選んでいく。
 
原料と色を出す顔料を根気よく混ぜ合わせる。
時々色を確認しながら、作りたい色を目指す。
 
 
 

納得する色となり、材料がキレイに混ぜ合わさったら、あとはふるいに移し替えて、こす


 
 

せっかくなので・・・


 
「貴重な経験」の一貫として、完成したチークを自分の肌に塗ってもらってみた。
カメラの後からクスクス笑い声が聞こえたのは気のせいだろうか、、、
 

 
 
こちらはファンデーション。
片方の手に塗って、毛穴が隠れ、キメが整う様子を確認させてもらった。
 
作ったファンデーションの上手な使い方のアドバイス。
パフに良くなじませたうえで肌にのせていくと良いのだと教えてくれた。
 

 
 
 

完成


 
つくったコスメは容器に移し、完成!
世界にひとつだけのコスメ作り体験は思い出として持ち帰ることが出来る。
 
 
 

まちづくりへの想い


 
こうしたnaoriの取り組みは、東栄町のまちづくりの一貫であると大岡さんは教えてくれた。
 
人口減少が課題となる東栄町では、働き手の不足も深刻な悩みの一つである。
naoriの活動を通じて、東栄町を知ってもらい、仕事の担い手が増えたら嬉しいというのが大岡さんの想いである。
 
 
また、昨年から女性メンバー2人も増え、naoriの認知度は順調に広まっているという。
 
日本で唯一のセリサイトの産地だからこそ出来る、貴重なこの体験は、参加者も徐々に増えているそうだ。
ちなみに、二回目以降の方は半額の体験料で制作でき、リピーターとして利用される女性の方も多い。
 
 
自然に囲まれた学校で、理科室での実験のようにどこか懐かしい雰囲気を楽しみながらも体験出来るこのプログラム。
 
まちづくりの活動から地元の魅力がフォーカスされていく姿に感動した。
 
 
世界に通用する東栄町の魅力。
東栄町をもっともっと知りたい。そんな気持ちになった取材であった。
 
 
【体験概要】
手作りコスメティック体験 naori
代表:大岡 千紘
電話:0536-76-1780(9:00〜17:00 受付)
Email:naori.toei@gmail.com
体験場所:東栄町体験交流館のき山学校 ※旧東部小学校
住所:愛知県北設楽郡東栄町大字下田字軒山13-7
HP:http://naori-toei.jp/index.html