Calm Glass

今日みたいな晴天の日には、ちょっとぐらい遠くても行きたくなる最高の場所が、日本にはいくつかある。
そのうちの一つがここなんじゃないかと思える場所と出会えた。
 
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今日は、岡崎にまで出張しCafeくらがりに工房をかまえる、Calm Glassの中條さんとお話しをしてきた。
 

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中條 健太さん
Cafe&Gallery with CalmGlass工房 Cafeくらがり
ガラス作家
趣味:DIY、映画鑑賞

 
中條さんとの出会いはラシックで行われた「Cretors Festa」だ。
Cretors Festaとは「社会と関わって居心地のよい未来を」をコンセプトに30人のクリエイターが集結した催し物だ。
 
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そこで、前回インタビューした「靴logi」の中島さんに、綺麗なガラス作品を制作するイケメンがいるということで紹介していただいたのが始まりだった。

【靴logi-中島さん/インタビュー記事】

 
会ってみて、カッコイイ顔立ちであるということもさることながら、語りかけるようなゆっくりとした口調で、聞いているこっちまで優しい気持ちにさせる、そんな印象の方だった。
 
9年前、京都で開催されたアメリカのガラス作家ケナンのワークショップに参加したのがきっかけで、ガラスの世界に飛び込んだ中條さん。
当時、まだガラスアートの認知度は低く、独学で学んでいく中で、3Dドットの技法を習得し、時間をかけて様々な技法を学びアクセサリーやアートオブジェを手がけるようになった。
今では、工房以外にもギャラリーや百貨店などへも出店をし、幅広い方々から人気を得るガラス作家だ。
 
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Calm GlassはCafeの一角に物販と工房を構えている。
カフェに工房?
と思うかもしれないが、これが、お互いにオシャレな雰囲気を高め合っており、独特の世界観が作られている。
 
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中條さんの作品は、主にアクセサリーとアートオブジェに分類され、それぞれにイメージが付いている。

アクセサリー

アクセサリーは、太陽のもとでキラキラ光る雫をイメージしたものや、

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子供の頃に海で発見した宝物(シーグラス)を閉じ込めるイメージのものなどがある。

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アートオブジェ

アートオブジェは、小さな宇宙をイメージした球状のガラスや、

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宇宙から派生させ、深海をイメージさせたボックス状の作品が代表的だ。

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どれもガラスで表現された奥行きに引き込まれそうになるほど綺麗だった。

制作

綺麗で細かな模様が施されているが、一体どうやって作るのか?

とても気になったので、工房の中に入れていただき、目の前で実際にガラス作品を作ってもらった。
 
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まず、机に設置された2000℃以上の火力が出るバーナーで、耐熱ガラスを炙り、どんどん溶かしていく。
 
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すぐにガラスは朱色っぽい色になり、とろとろな状態になっていく。これに、別のガラスを溶かしてくっつけたり、粒子状にして吹き付け色をつけていき、目指す形状に近づけていく。
 
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ガラス自身の重力で垂れてしまわないように、常にくるくるバーナーの前で素早く回転させながら、間違いの許されない精密な動きが要求される。
 
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写真では見えにくいが、手元ではかなり繊細な動きが繰り広げられ、見ている私が息をするのを忘れてしまうほどだった。

この作業を繰り返し、作品によっては1か月以上の日時を費やすというからその集中力に驚く。
 
この日作ってくださった作品がこちら。
 
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家のリビングに飾ると、これだけでおしゃれな空間になり、今では私のお気に入りです。
 

「ガラスを通じて、人々に感動を与えたい。」

もともと美容師をしていたが、ものづくりをしたくてガラス作家としてリスタートをした中條さん。

ものづくりとしての楽しさの一つは、これまでできなかった表現を試行錯誤しながら、できるようになるといったステップアップにあると話す。
こんなことできるんじゃないかと、考えながら新しい作品に挑戦し、それが完成した時は本当に楽しいと笑顔で答えてくれた。
 
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「ガラスを通じて、人々に感動を与えたい。」
 

自分の作品がお客さまの生活の一部になり、忙しい毎日の中でふとした瞬間に見てもらい、それにより元気が出たなどの話をお客さからしてもらえた時には、ガラス作家として本当に嬉しい。その言葉を聞くと、自分もまた頑張ろうと思えると、仕事のやりがいを教えてくれた。
 
 
今後について、中條さんは造形物の制作に力を入れていきたいと話す。
丸や四角などの形状以外の造形物としては、これまで世界最大のシロナガスクジラで宇宙をイメージした作品がある。
 
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このような複雑な形をした造形では、次にタンポポの綿毛に挑戦したいと語ってくれた。
 
タンポポとは、どこにでも生えている植物だが、通勤中や勤務中など忙しい時にはなかなか目に入りにくい。どちらかと言うと、休日の心にゆとりがある時にその綺麗さに気がつく花と言える。
そんな、忘れがちだがふとした瞬間に心を癒してくれるイメージをガラスで表現したいと今後の作品に対する想いを教えてくれた。
 
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Calm Glassは、光の入れ方でその見え方も大きく異なる。

私たちの日常生活でも、先入観や捉え方しだいで、物事の見え方は大きく異なる場面は多々ある。

知らず知らずのうちに、中條さんの表現する小さな宇宙に引き込まれるのは、そんな複雑になってしまった生活の物事をリセットさせてくれる効果があるからなのかもしれない。
 
 
【会社概要】
Calm Glass
代表:中條 健太
愛知県岡崎市石原町字牧原日影3
0564-83-2232
http://www.kentachujo.com/
http://color.toma.jp/blog/calmglass/