江戸時代から続く「お中元」

7月の中頃、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちとして食品や日用品を贈るその習慣は、古くから日本文化に根付いてきた。
 

しかし、少し昔までは当たり前に行われていた部下から上司へのお中元は、大企業を中心に徐々に廃止されてきている。
「お中元」という言葉は聞いたことがあるが、いつ・どういった相手に贈るものなのか、そもそも知らない、という若い世代も多いのではないだろうか。
 

 

今回は、ほの国百貨店に勤める堀部さんにお話を聞き、古くから続く文化を守りつつ、人々の新しいニーズに応え続ける百貨店の魅力に迫る。
 

堀部 洋介さん
ほの国百貨店
販売促進部
企画・催事課 課長
趣味:サイクリング

 
 

ギフトを選ぶコンサルタント

ほの国百貨店のお中元

豊橋駅前の大通りにそびえ立つ、街のシンボル「ほの国百貨店」
歴史を感じさせるその建物は、時代ごとに姿を変えながらも、地元住民に愛され続けてきた。

夏本番を目前に控えたこの時期、「ほの国百貨店」9階のイベント会場には、多彩なお中元ギフトがずらりと並ぶ。
 

 
 
優しい笑顔が印象的な堀部さんは、お客さまのギフトに関する様々な相談に応える、いわばギフトの“コンサルタント”だ。
 
「贈り物の用途や予算、贈り先の年齢・性別・家族構成など、贈り物をする上で考慮するべきことはたくさんあります。

ほの国百貨店のお中元ギフトは、普段から様々なブランドに触れ、目利き力を鍛えたバイヤーたちが自信をもってオススメする厳選された774品を揃えています。

お客さまが贈り先に喜んでいただける贈り物ができるよう、ピッタリのお品をご案内させていただきます。」
 


 
 

贈り物に想いを添える

お中元を選ぶお客さまに対して、堀部さんが実際にどんなアドバイスをされるのか、教えてもらった。

「私どもにご相談してくださるお客さまは、ビールやハム、ジュースなどの定番商品に飽き、少し違ったものを贈りたいというご要望をお持ちの方が多くいらっしゃいます。そういったお客さまには、“ストーリー性”のあるお品がご好評いただいています。

まずはお客さまと贈り先との関係や、贈り先がどのような方なのかをお伺いし、ご案内するお品を選びます。

例えば、地元だった豊橋を離れて暮らす旧友へのお中元なのであれば、故郷の味を届けるという意味を添えて「東三河グルメ」などをオススメしています。」
 

 
 

自分がギフトを選ぶときのことを考えてみると、あれもこれも良く思え、なかなか選べないことも多い。

「確かに、なかなか決めきれないお客さまもいらっしゃいます。

お中元ギフトは、日頃お世話になっている方々へ感謝の気持ちを贈る文化ですから、『受け取る方が喜ぶかどうか』という視点が大切です。ですから、贈り先の顔を思い浮かべ、私どもも一緒になってお品を選ばせていただいています。

しかし、贈り先に喜んでもらいたいと強く想うあまり、決めきれなくなってしまう場合があります。

そんなとき私は、いつも『最後は、ご自身が一番好きなものがいいですよ』とアドバイスさせていただいています。それを聞くとたいていのお客さまは、肩の荷が下りたかのようにホッと笑顔をこぼされます。」
 

 
 

今こそ百貨店に行く理由

百貨店の魅力

お中元に限らず、これまで数えきれないギフトの相談を受けてきた堀部さんに、百貨店でのギフト選びの魅力を伺った。
 

「最近は、お中元やお歳暮のようなフォーマルなギフトよりも、ご家族やご友人に贈られるパーソナルなギフトが主流になりつつあります。
そういったギフトでは、定番なものよりも先ほど申し上げた“ストーリー性”“オリジナリティ”を求められる方お客さまが多いです。

百貨店の売場スペースには限りがあるため、必然的に置くことのできる品数は限られます。
しかし、売場ごとに豊富な知識をもつ専門の販売員がおり、お客さまのご希望を聞きながら店頭にないお品もご提案することが可能なので、実は目に見えるもの以上の品が百貨店には揃っています。」
 

 

贈り物の相談を受けた後日、お客さまに声をかけられ「この前はありがとね。贈った人に喜んでもらえたよ。」と言っていただくのが何より嬉しい瞬間だという。

こういった、オンラインショップやスーパーでは生まれない、人と人との質の高いふれあいもまた、百貨店の魅力のひとつなのだろう。
 
 

新しいお中元のあり方

ほの国百貨店では、今年は7月25日(火)まで9階イベント会場にてお中元ギフトの特設コーナーを設けている。
堀部さんによると、「お中元ギフトセンター」としてはいるものの、違った利用の仕方もあるという。


ほの国百貨店限定のギフトも
 

「お中元やお歳暮の時期、百貨店には厳選された日本各地の名産品、産地直送のこだわりのお品など、百貨店だからこそ手に入れられるスイーツやお酒・お食事の詰め合わせが多くございます。

半年間頑張ったご褒美に。お盆に帰省する際の手土産に。など、ご家族や友人、または自分用にお品をお選びになる絶好の機会です。
お中元ギフトを贈られない方にも、ぜひ百貨店へ足を運んでいただければと思います。」

 
 

ギフト選びは、一生もの

この地に店を構え40年以上のほの国百貨店。

そこには、豊富な品揃えや商品知識はもちろん、歴史の中で培ったギフトに関する習性やしきたりなどを基に、私たち1人1人に合った贈り物を提案してくれる百貨店の“コンサルタント”がいた。
 

お誕生祝い、入学祝い、卒業祝い、結婚祝い・・・と、ギフト選びの機会は多く、ずっと長く続くもの。

オンラインショップや大型スーパーなどで何でもすぐに手に入れることができる時代ではあるものの、百貨店には堀部さんのように相談できる相手がいる。これこそが、まさに本記事の題名の通り「今こそ百貨店に行く理由」であると感じたインタビューであった。
 

ほの国百貨店-。
すぐ行ける距離にはあるけれど、なかなか馴染みが無いなぁという若い世代も、「お中元」という概念にとらわれず、自分用のギフト探しに足を運んでみてはいかがだろうか。
 
 

【会社概要】
株式会社 ほの国百貨店
代表:林 恭吾
愛知県豊橋市駅前大通2-10
0532-54-1211
http://honokuni-dept.jp/