前回の記事で、ごとう製茶さんに、豊橋で作られている無農薬のお茶について教えて頂いた。
今回はその第二弾!!
一番茶の手摘みからその後の製造工程までを見学させてもらいました。
滅多に見ることのない、工場の中を紹介していきたいと思います。

<前回の記事>
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茶摘み

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後藤さん家族
左:元則さん(3代目、最近のお気に入り「くるみ、桜」)
中央:紀生子さん(奥さん、「ハーブ」)
右:潤吏さん(4代目、「紅茶など」)

 
4月下旬から5月上旬にかけて。
例年、ここらのお茶の農家さんが朝早くから夜遅くまで忙しくなる時期が来る。

そう、今年も一番茶の時期が到来したのだ。
一番茶とは、その年の最初に生育した新芽により作られたお茶のことで、「新茶」と呼ばれることもある。一番茶は、昨年に貯めた栄養を多く含み、特にアミノ酸が多く、旨みの強い特徴がある。一番茶以降、摘み採った順番により、「二番茶」「三番茶」と呼ばれ、これらは日差しを受けカテキンが増えると渋めのお茶ができる。
 
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朝日が差し、葉についた露(ツユ)が取れた時間帯から、茶摘みは始まる。
お茶の手摘みの方法は、新芽の上から3・4枚程度のところの茎を親指と人差し指で掴み、軽く折るように引くとプツンと切れる。
やってみると、案外簡単に切れる。

面白いので、続けるとすぐに気がついた。
 
果てしない!!
 
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確かに面白いが、農場全ての茶葉を摘む作業は本当に果てしない。

かつて、手摘みでお茶を摘んでいたものも、現在では摘採機が一度にまとまった量を摘むことができる。
とは言っても、機械を使っても摘むだけでかなりを時間を要する作業だ。

今回、摘む作業は機械にお任せし、続いて製造工程を見せて頂いた。
 

製造工程

生葉コンテナ

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摘んで持って来られた葉は、いったん「生葉コンテナ」で保管される。この間は水分を含んだ風を送って鮮度を保つ。
これが無茶苦茶大きいコンテナだ。
ちなみに無茶苦茶とは当て字であり、お茶とは何ら関係ないらしい。

蒸し機

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まず、ボイラーから出る蒸気で葉を蒸し、水分を十分に含ませる。
摘採の時期や葉の堅さなどに合わせて蒸す時間を微妙に調整する。

葉打機

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次に、上の写真のカマみたいな黒いバネを回転させ、葉を揉み込みながら、熱風で乾かす。
ここではバネの圧力を下げ、熱風を強く設定されている。

粗揉機

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「葉打機」と構造は似ている。バネを回転させ、葉を揉み込みながら、熱風で乾かす機械で、「葉打機」よりも、バネの圧力を上げ、熱風を弱く設定されている。
 
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よく見ると頭上に中を見る蓋があったので、恐るおそる覗いてみると、中では、想像以上に高速で茶葉が回転し揉まれていた。

揉捻機

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この機械は熱を与えず、大型のブラシみたいな物で大きく円を描くようにお茶を転がしながら、擦り付けるように強く揉んで特に水分が取れにくい茎の部分の水分を乾燥させる。
個人的には、機械のルックスランキングがあったら第2位に輝くかっこいい機械だった。

中揉機

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「中揉機」は別名、玉取り機とも言われるこの機械で、葉一枚一枚がバラけるように揉む。
 
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熱風を与えながらも水分を保たせた状態で揉み込む。

精揉機

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「精揉機」は、茶葉を揉んで形を作りながら、葉全体を均等に乾かしていく。
 
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ここまでいくと、葉が細長くなり、私たちが普段家庭で見ている煎茶と変わりなくなってくる。
ちなみに、この機械が圧倒的ルックスランキング1位でした。無駄なく全ての茶葉が形作られていく様子を無心で見入ってしまいました。

乾燥機

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6段の乾燥機で、形の作られた茶葉をしっかりと乾燥させていく。

色彩選別機

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光を反射させて、余計な白い部分(芯の部分)を飛ばす。
この選別機で残った茶葉が最後に袋詰めされ市場に出されるのだ。

お茶作り

ここまで見てもらったらわかっただろうが、お茶の製造工程というものは、ひたすら揉むことの繰り返しだ。
何度も揉むことで、真水という葉の軸にある水分をゆっくりと出していく。
この工程で、完了まで約4時間ほどかかる時もあるという。

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育て・摘採・製造・販売まで見学して

前回、「あたり前のように飲んでいるお茶だが、普段よく飲むものだからこそ、このお茶はどんな人が、どのような想いで作ったものか、この機会にふと考えてみると良いかもしれない。」
と、お伝えさせていただいたので、今回の記事で最終工程までお伝えすることができて本当に良かった。

茶葉を育て・摘採・製造・販売までを見学させていただき、その間に妥協しているところは一切見れなかった。

むしろ、本当に自分たちのお茶を大切に想い、ただでさえ手間のかかる作業なのに、無農薬・無化学肥料栽培にこだわり、利益よりも「おいしい」の声を求めて日々努力する姿しかなかった。

何度も取材を受けていただいた心優しい、ごとう製茶さんは煎茶のみならず、豊橋紅茶でもグランプリを獲得する農家さんだ。

ごとう製茶のお茶、豊橋のお茶を一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

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【会社概要】
ごとう製茶
代表:後藤元則
愛知県豊橋市小島町字西縄口220
0532-41-0805
http://www.gotou-seicha.com/